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今年の3月にヤフオクでパナソニックのレッツノートCF−R1を手に入れまし た。

HDDが初期化されているとのことだったので、リカバリファイルも当然消去さ れているものと思い、 WIN2Kのクリーンインストールをしたのですが、、。 これが結構難儀しました。 最終的にはSCSIのPCMCIAカードにデスクトップPCに内蔵する一般の SCSIのCDドライブを 接続してインストールを無事終了したのですが、、。

インストールが終わって、いろいろなデータをすっかり書き込んでしまってから、 もしや!、と、 リカバリ領域のクラスタをスキャンしてみたらリカバリ領域のファイルの一部が見つかったのです。 しかし、時既に遅しで一部を残して新しいファイルでデータを塗りつぶしてしま っていました。(泣)

いまは、前述の20Gのハードをはずし、40Gのハードディスクのピンを2本 折って内蔵して使っています。 インストールの方法も変えました。USBCDから立ち上げられるようなドライ バ群を手に入れて、サクッとインストール出来るようになりました。 これも、そのCF−R1で書いています。


 前メールのCF−R1ですが、液晶が暗くて昼間は見づらい状況にありました。 このPCはビジネスモデルであり、かつ4年以上使われたリース上がりの中古 だったので、液晶パネル内のCCFLもへたって光量が減っている様子でした。  早速、CCFL(冷陰極管)を安く販売している業者を探し出して購入。 はんだごてを握って交換しました。

しかし!

ものすごい光量ムラが発生!。どうやらCCFLを反射板に留め置くシリコンゴ ムのリングの破片が光導板の上に乗っている様子。 もう一度ばらして破片を取り除いてスイッチon。多少改善されたものの、目立っ た改善はなし。  結局CCFLの反射板を外すことになってしまいました。外してみると反射版に貼り 付けられているアルミ蒸着されているテープが熱劣化を起こしていて一様な光の反射をしていないことが原因と判りました。 早速、ホーマックで手に入れられる”アクリサンデー”(アクリルの鏡面仕上げ研磨剤)で磨いてみましたが、反射板の光反射の違いは目で見てわかる程ところによって差があり、改善しません。  アルミ蒸着のテープを貼り替えるしか手は無いと判断し、アルミ蒸着されたポリエステルテープを探してホーマックへ。ところが以前はあったこのテープがありません。2日間探しまわり、やっと手芸品点で、”ラピーテープ”なるアルミ蒸着テープを手に入れました。(^^;)

 長さ20センチ程のコの字型に曲げられたステンレス版内側にこのテープの貼り付ける作業もなかなか大変何とか苦労してきれいに貼り付けて組み上げてスイッチon!。 狙ったとおり、ムラがほとんど無くなりとても明るくなりました。  ここで作業を終えることが出来れば良かったのですが、何度も反射板とCCFLをつけたりはずしたりしているうちに液晶の内部にゴミが侵入してしまい、とても目障りです。

 粘着テープを間に差し込んでゴミを取りしましたが、取り切れません。


粘着テープでゴミを取ること30分、しかし、さらに事態は悪化! ゴミを取るために差し込んでいた粘着テープの糊成分が、光拡散シートと導光板にこびりつき、その影響で、一部分だけが異常に明るい状態に!。

 ついに液晶パネルを完全に分解しなければならなくなってしまいました。(泣)

今までの経験から、これはどんどんドツボにはまるパターンです。 (しかも時間は既に23時を回っていました)

 液晶版の各部を止めているポリイミドテープを少しづつきれいにはがし、導光板+反射板を取りはずします。つぎに光拡散シート、偏光シート、液晶のガラスパネルの順でばらし、取り出した拡散シートと偏光シートの汚れをアルコールで取り除き水洗い。念のため導光板の表面を確認し、(これが不十分だったことが後に響いてしまいます)パネルの復元開始です。

 OA用スプレーで埃を飛ばしながら作業をするのですが、、、スプレー缶を持ったら異常に軽い!?そう、空だったのです。(もう、ドツボコース確定です) しかし、このままには出来ないので、手元にあったカメラ用のブロアーゴムで埃を飛ば しながら組み立てを始めました。埃が入らないように細心の注意を払いながら進めていきます。復元の組み上げ作業はわずか5分ほどで終了。 ドキドキしながらスイッチ・オン。大変良い状態です、、、、、一部を除いて、、、。 なんと、先ほど取り去ったはずの糊成分が1カ所に残って明るく光っています。それは、さっき大丈夫だと判断した導光板に付いていたのでした。

 自分のバカさ加減にもう半分ヤケになりながら、またまたバラシて汚れ取り、、、、。 埃が入らないように注意を払いながら復元の組み上げ作業。ところが、今度は光導板とアルミ蒸着の反射板との間にゴミが入り込みました。ここにゴミが入り込むとゴミのかたちで明るくなるのです。  さあ、これがなかなか取れません。なぜなら導光板と反射版とが一部で接着されているためにゴミが全く取れません。仕方がないのでこの2枚の接着されている部分をカッター で切り離し、2枚も水洗いします。(もう、時計は午前1時を回っています)

 考えられる液晶のトラブルはすべて除きました。復元をしてスイッチオン。え!?


 液晶パネルの右上部分が”異常に”明るいのです。なんと、事態はさらに悪化していたのです。

 光導板とアルミ蒸着の反射板とをカッターで切り離した時に、導光板にキズをつけてしまっていたのが原因でした。後で考えてみれば接着されているのは2カ所だけだったので、2枚の間に水道水を流してゴミを流せば良かったのです、、、。

さぁ、困りました。ぼーっとした頭で3分ほど考えて、その部分を油性の黒マジックで塗ってみることにしました。しかし、黒のマジックをそのまま塗ったのでは影がハッキリと出てしまうので、少し塗ってはアルコールでぼかし、また塗って、多ければ吸い取る、、、繰り返すことおよそ30分。 どう頑張っても完璧にはならないので、ある程度のところであきらめて組上げました。(時計はもう3時を回っていました)

液晶を筐体に収め、本体をきちんと組み上げ、なんとか使えるかたちに復元が終わったころには既に外が明るくなり始めていました。

結局、多少のムラはあるものの明るくなり、快適に?使えるようになりました。 作業は昼間にしなければいけませんね、そうしないとドツボにはまります、、、。

液晶のバックライトを交換しようとしている方、気をつけましょう。

おしまい。

そしてその2年後

同僚が、「ノートPCの画面の調子が悪いんですが、見てもらえますか?」と声をかけてきました。症状を聞くと、画面がチカチカするとのこと。”ははぁ〜ん、たぶんバックライトの明滅を制御するマイクロスイッチだな”と見当をつけてその同僚のデスクへ向かいました。(事実、違う同僚の症状はそれで解決してました。)

ところが、現物を見てビックリ。起動時に画面が真っ赤、OSが立ち上がるころにちょっと点滅したかと思うとバックライトが真っ暗です。 そう、CCFLの劣化に違いありません。

聞いてみると、購入後5年以上経ったPCで、最近よくチカチカしていたとのこと。 CCFLを安価で交換する業者もあると紹介したものの、5年以上も経過したPCだから、新しく購入しようと考えているとの返答。 う〜ん、”もったいない”という気持ちがまた沸き起こってしまいました。

液晶部分をバラしてみると、国内の有名メーカの液晶パネル。そこで、CCFLの交換実績を検索してみると、CCFLの太さと長さの情報が見つかりました。 早速、1本注文。どうせ、新しいPCを購入するつもりなのですから、ダメもとです。

すぐに業者のページを開き、同僚にCCFLを購入してもらいました。(送料込みで1500円程度でした)


部品は3日ほどで届きました。 さぁ、持ち主の目の前での作業となりました。

液晶パネルを取り出し、液晶裏にテープで固定してある制御基板をはずします。フレキケーブルが2本ありましたのでそれをはずし、液晶パネルを分解。 目的のCCFLを取り出し、両端のゴムブーツを外し半田ゴテで配線を取ります。 新しいCCFLのリード線を元のCCFLのそれと同じ長さに切り揃え、半田付けをして元のCCFLと全く同じ状態にします。

液晶にCCFLを取り付けて、スプレーでゴミを飛ばし組み上げます。(ちょっとゴミが心配)ここまでで、およそ30分。 続いて、基板を取り付け本体に仮セット。

スイッチON!。

あれ?、表示しません。CCFLはきちんと正常な作動をしています。 もう一度、基板を外し取り付けなおして

スイッチON!。

あれれ??、やっぱり表示しません。時々チラチラと線が現れるだけです。


”ははぁ〜ん、これはフレキの差し込みが不完全だな”と見当をつけて再度組み直すも、結果は同じ、、、、。(隣で作業を見ている持ち主の表情がどんどん不安気になっていきます。)

差し込みが不完全な様子もない、、もちろん、フレキケーブルの破損もないし、、、どうもおかしい。でも表示されない、、、。静電気?、ショート?。原因が分かりません。

こんな時はどこかに思い込みがあるから、基本に忠実に。ってことで頭を冷やしてもう一度確認しました。(他人のしかも、捨てても良いっていうマシンだったからこんなにのんびりできたのかもしれませんが、、、ゴメン)

やはりフレキの差し込みが一番怪しいので、付箋をハサミで細く切ってコネクタに差し込んでみると、、、やっぱり半分までしか差し込まれていないことが明らかになりました!。コネクタが固かったので奥まで差し込まれているものと思い込んでいたのです。 99%の自信を持ってスイッチON。

見事表示!!!。

このあと、液晶のシール類、シールドテープなどを元に戻して組み上げました。 心配していたゴミの影響もなく、きれいな液晶画面に戻りました。 持ち主は大喜びでした。作業時間およそ2時間。またまた勉強になりました。


実はこのマシン、キーボードのキートップが一つもぎ取れていたのですが、こちらも修理することになりました。本当はこちらの修理の方が大変でした、、、。だってパンタグラフ状部品のすべてが折れてバラバラだったのですもの。



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Last-modified: 2023-03-28 (火) 21:32:53