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ファイル名	キーワード	文	判定
jouho.txt	コンピュータ	(3)各科目の内容の改善高校生の実態が多様化する一方で，情報及びコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段の活用が社会生活に必要不可欠な基盤として発展する中，情報や情報手段を適切に活用して高い15付加価値を創造することができる人材の育成が求められている。
jouho.txt	コンピュータ	40④情報機器を活用した学習を行うに当たっては，生徒の健康と望ましい習慣を身に付ける観点から，照明やコンピュータの使用時間などに留意することとした。
jouho.txt	コンピュータ	・小学校段階では、各教科等において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの積極的な活用を通じて、その基本的な操作の習得や、情報モラル等に係わる指導の充実を図る。
jouho.txt	コンピュータ	35・中学校段階では、各教科等において、小学校段階の基礎の上に、コンピュータや情報通信ネットワークなどを主体的に活用するとともに、情報モラル等に関する指導の充実を図る。
jouho.txt	コンピュータ	〔参考〕小学校・中学校・高等学校学習指導要領総則の規定10○小学校学習指導要領第１章総則第４の２の（9）各教科等の指導に当たっては，児童がコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段に慣れ親しみ，コンピュータで文字を入力するなどの基本的な操作や情報モラルを身に付け，適切に活用できるようにするための学習活動を充実するとともに，これらの情報手段に15加え視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。
jouho.txt	コンピュータ	○中学校学習指導要領第1章総則第４の２の（10）各教科等の指導に当たっては，生徒が情報モラルを身に付け，コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を適切かつ主体的，積極的に活用できるようにするための学習活20動を充実するとともに，これらの情報手段に加え視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。
jouho.txt	コンピュータ	○高等学校学習指導要領第１章総則第５款の５の（10）各教科・科目等の指導に当たっては，生徒が情報モラルを身に付け，コンピュータや情報25通信ネットワークなどの情報手段を適切かつ実践的，主体的に活用できるようにするための学習活動を充実するとともに，これらの情報手段に加え視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。
jouho.txt	コンピュータ	このことを踏まえ，平成１１年改訂の高等学校学習指導要領では，義務教育段階において情報手段の活用経験が浅い生徒でも十分履修できることを想定して「情報Ａ」を，コンピュータに興味・関心をもつ生徒が履修することを想定して「情報Ｂ」を，情報社会やコミュニケーションに興味・関心をもつ生徒が履修することを想定して「情報Ｃ」を，共通教科情報科の科目として設置した。
jouho.txt	コンピュータ	これからの共通教科「情報」情報Ｃ（改訂前）情報のディジタル化や情報通信ネットワークの特性を理解させ、表現やコミュニケーションにおいてコンピュータなどを効果的に活用する能力を養うとともに、情報化の進展が社会に及ぼす影響を理解させ、情報社会に参画する上での望ましい態度を育てる。
jouho.txt	コンピュータ	(1)情報のディジタル化(2)情報通信ネットワークとコミュニケーション(3)情報の収集・発信と個人の責任(4)情報化の進展と社会への影響情報B（改訂前）コンピュータにおける情報の表し方や処理の仕組み、情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させ、問題解決においてコンピュータを効果的に活用するための科学的な考え方や方法を習得させる。
jouho.txt	コンピュータ	(1)問題解決とコンピュータの活用(2)コンピュータの仕組みと働き(3)問題のモデル化とコンピュータを活用した解決(4)情報社会を支える情報技術情報A(改訂前）コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を通して、情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識と技能を習得させるとともに、情報を主体的に活用しようとする態度を育てる。
jouho.txt	コンピュータ	(1)情報を活用するための工夫と情報機器(2)情報の収集・発信と情報機器の活用(3)情報の統合的な処理とコンピュータの活用(4)情報機器の発達と生活の変化社会と情報（改訂後）情報の特徴と情報化が社会に及ぼす影響を理解させ、情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用して情報を収集、処理、表現するとともに効果的にコミュニケーションを行う能力を養い、情報社会に積極的に参画する態度を育てる。
jouho.txt	コンピュータ	(1)コンピュータと情報通信ネットワーク(2)問題解決とコンピュータの活用(3)情報の管理と問題解決(4)情報技術の進展と情報モラル○新科目２科目のうちから１科目選択必履修○情報活用の実践力、情報モラルに関する内容は共通に履修○情報教育の目標の3つの能力・態度をバランスよく身に付けさせる学習内容は各科目共通○「社会と情報」は、主として情報社会に参画する態度を重視○「情報の科学」は、主として情報の科学的な理解を重視--19/113---15-今回の改訂では，共通教科情報科の改訂の趣旨及びこの間の義務教育段階における情報教育の充実や成果を踏まえ，義務教育段階において情報手段の活用経験が浅い生徒の履修を想定して設置した「情報Ａ」については発展的に解消し，「情報の科学的な理解」及び「情報社会に参画する態度」に関する内容を重視した基礎的な科目として「情報の科学」と「社会と情報」を新設することとし5た。
jouho.txt	コンピュータ	イについては，標本化や量子化を取り上げ，コンピュータの内部では情報がディジタル化されていることについて扱うこと。
jouho.txt	コンピュータ	さらに，コンピュータの内部では文字，音，画像などの情報がいずれも「０」と「１」のビット（Bit）列で表現されていること，情報がディジタル化されていることによって多様な形態の情報を統合化して処理することができ，情報の蓄積，編集，表現，転送などの処理が容易にできること，アナログ方式の情報の処理45に比べ，情報を劣化させずに処理することが容易となることを理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	--22/113---18-ウ情報の表現・伝達の工夫実習を中心に、適切な例題を通して，コンピュータや情報機器を活用して多様な形態の情報を統合化し，伝えたい情報を分かりやすく表現するために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	コンピュータ	その際，情報通信ネットワークは，接続しているコンピュータの間でディジタル化された情報を相互に送り合うことで，複数のコンピュータが互いに補完し合いながら一つのシステムとして機能していることや，コンピュータを情報通信ネットワークに接続するためには，ハブ（Hub）やルータ（Router）などの機器が必要であること，これらの機器とコンピュータはＬＡＮ（LocalAreaNetwork）ケーブルや電波を介して接続されていることなどについて理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	電子メールやＷｅｂサイトについては，どのような仕組みで，電子メールが個人のコンピュータや携帯電話などに送り届けられているのか，Ｗｅｂブラウザ上に情報が表示されるのかを理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	5イ情報セキュリティの確保情報セキュリティを，「許可された利用者だけが，必要なときに正確かつ安全に保護された情報を扱うことができるようにすること」ととらえ，情報の信頼性，可用性，機密性を確保するための方法として，個人認証，アクセス制御，コンピュータウイルス対策，情報漏洩対策などの技術的対えい10策，情報セキュリティの確保のための指針である情報セキュリティポリシーの策定など、情報セキュリティを高めるための方法に関する基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	コンピュータ	情報セキュリティを高めるための技術的対策については，コンピュータをウイルス感染から守り情報漏洩を防止するコンピュータウイルス対策の技術，定められた利用者だけがデータを読んだりえい20変更したりできるアクセス制御の技術などを取り上げ，その必要性を理解させるとともに，例えば，学校のコンピュータ教室でとるべき適切な対策について考えさせる。
jouho.txt	コンピュータ	また，アルゴリズムを用いた表現方法の習得，コンピュータによる自動処25理の有効性の理解，モデル化とシミュレーションの考え方の問題解決への活用，データベースの活用などに必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	コンピュータ	このように，「情報の科学」では，問題解決との関わりの中で，情報機器や情報通信技術を効果的に活用するための知識と技能を習得させるが，ただ単に問題解決の作業を行わせるというだけではなく，そこで利用されるコンピュータによる処理手順の自動実行，論理的な考え方，統計的なデ30ータの扱い方などを様々な場面で生かせる応用力を習得させる。
jouho.txt	コンピュータ	第２内容とその取扱い(1)コンピュータと情報通信ネットワーク40アコンピュータと情報の処理コンピュータにおいて，情報が処理される仕組みや表現される方法を理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	ここでは，コンピュータと情報の処理，情報通信ネットワークの仕組みに関する基礎的な知識と10技能を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	コンピュータ	指導に当たっては，コンピュータによって情報を表現し処理する仕組み，情報通信ネットワークの仕組み及び情報システムにより提供されるサービスの仕組みを理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	アコンピュータと情報の処理電卓や，文書処理ソフトウェア，表計算ソフトウェアなどを取り上げ，それぞれのもつ機能がコンピュータにおける基本的な機能で実現されていることを理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	その際，コンピュータの内25部で命令がステップ単位で動作していることを理解させ，処理手順の明確化や命令の記述方法の定義などが必要であることなど，動作についての基本的な考え方を理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	数値や文字，30静止画や動画，音声や音楽などの情報を取り上げ，コンピュータではこのような連続的な変化を伴う情報を，標本化（サンプリング），量子化，符号化という一連の手続きによりディジタル化することで，情報を劣化させずに様々な情報を統合したり大量の情報を効率的に伝送したりできることなどを理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	また，コンピュータはセンサーから情報を取り込んだり身近な情報機器と情報をやり取りしたり--31/113----31/113---27-していることに触れること，また，ＵＳＢ（UniversalSerialBus）などの汎用性のあるインタフェースにおけるケーブルやコネクタの形状などを観察したり実際に使ってみたりすることで，それらの接続方法を理解してコンピュータを活用できるようにすることなども考えられる。
jouho.txt	コンピュータ	さらに，コンピュータが情報通信ネットワークによって相互に結び付き，ディジタル化された情報が短時間に広範囲に流通することが社会生活における利便性の向上につながっていることを，ファイルの交換や電子メールの送受信などを通して理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	10イ情報通信ネットワークの仕組み複数のコンピュータが様々な機器によって相互に接続され，通信の規則であるプロトコルに従って一つの情報通信ネットワークとして機能することを理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	また，情報通信ネットワークを介してディジタル化された情報をコンピュータ間でやり取りするだけでなく，情報通信ネットワー15ク内に設置されたプリンタや記憶装置などの周辺機器を共有するために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	コンピュータ	コンピュータ，ハブやルータなどの中継機器，プリンタなどの周辺機器などが，ＬＡＮケーブルや電波を介して相互に接続されて電気的な通信を行っていることを，身の回りのネットワーク機器を観察したり模式図で確認したりするなどして理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	コンピュータを接続する形態の例とし20て「スター型」「バス型」「網目型」などを取り上げ，それぞれの特徴を構成図を示すなどして理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	15(2)問題解決とコンピュータの活用ア問題解決の基本的な考え方問題の発見，明確化，分析及び解決の方法を習得させ，問題解決の目的や状況に応じてこれらの方法を適切に選択することの重要性を考えさせる。
jouho.txt	コンピュータ	20イ問題の解決と処理手順の自動化問題の解法をアルゴリズムを用いて表現する方法を習得させ，コンピュータによる処理手順の自動実行の有用性を理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	処理手順の自動実行については，処理手順が込み入ったものであっても，適切なアルゴリズムでコンピュータに自動実行させることによって，誤りなく繰り返し使用することができるなど，自動実行の有用性について考えさせる。
jouho.txt	コンピュータ	そのためには，コンピュータを用いずに紙に図示したり，カードの集まりを用いたりしてモデルを表現し，それを手で操作（シミュレーション）させることにより，モデル化の意味と有用性を理解させることが考えられる。
jouho.txt	コンピュータ	また，問題をコンピュータで解く場合には，問題を抽象化して作成したモデルに対してアルゴリズムやシミュレーションを適用することで解決方法を求めることができること，そのモデル化の過程において省略した部分の影35響などで解が不正確になる場合もあることなどを理解させ，最終的にはコンピュータによる問題解決とモデル化やシミュレーションとの関係を理解させるとともに，問題解決においてモデル化とシミュレーションの考え方が活用できるようにさせる。
jouho.txt	コンピュータ	そのため，モデル化とシミュレーションに基づいてコンピュータで問題を解決する具体例を体験させるようにする。
jouho.txt	コンピュータ	45シミュレーションについては，コンピュータを用いたシミュレーションの特性や活用上の留意点について学ぶ。
jouho.txt	コンピュータ	その際，問題解決のどのような場面でどのように活用すれば，コンピュータを用いたシミュレーションが有効かについても理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	イ情報の蓄積・管理とデータベースデータベースとは，ある目的のために収集した情報を，一定の規則に従ってコンピュータ上に蓄積し，利用するための仕組みをもったシステムのことである。
jouho.txt	コンピュータ	具体的には，コンピュータをはじめとした情報機器に用いられているＧＵＩ(GraphicalUserInterface)やタッチパネル，ユビキタスコンピューティングなどが，人間工学や認知科学などの学問分野の具体的な成果を活用したものであり，人間が情報を処理する際の認識，記--37/113---33-憶，判断，行動について配慮された技術であることを理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	情報社会の安全を脅かす要因として，不正アクセス，迷惑メール，コンピュータウイルス，個人情報の流出，情報技術を悪用した詐欺などがあることを理解させ，それらが発生する原因等を技術的な側面から理解し，対策を考えられるようにする。
jouho.txt	コンピュータ	(2)各科目の目標及び内容等に即して，コンピュータや情報通信ネットワークなどを活用した実習を積極的に取り入れること。
jouho.txt	コンピュータ	(4)情報機器を活用した学習を行うに当たっては，生徒の健康と望ましい習慣を身に付け20る観点から，照明やコンピュータの使用時間などに留意すること。
jouho.txt	コンピュータ	・コンテンツの制作・発信分野を担う高度情報人材に求められる、情報デザインにかかわる理論や技術の習得に重点を置くこととし、「コンピュータデザイン」の名称を変更し、「情報デザイン」とする。
jouho.txt	コンピュータ	5改訂後改訂前（平成11年）備考科目名科目名10情報産業と社会情報産業と社会課題研究課題研究情報の表現と管理情報と表現名称変更情報と問題解決新設情報テクノロジー新設15アルゴリズムとプログラムアルゴリズム名称変更ネットワークシステムネットワークシステムデータベース新設情報システム実習情報システムの開発名称変更情報メディア新設20情報デザインコンピュータデザイン名称変更表現メディアの編集と表現図形と画像の処理整理統合情報コンテンツ実習マルチメディア表現名称変更モデル化とシミュレーション削除情報実習削除2513科目11科目また，専門教科情報科は，教科の目標を達成するために，専門教科情報科の13科目を三つの分30野に属する科目に分類している。
jouho.txt	コンピュータ	10イ「情報テクノロジー」情報産業を支える情報技術の基礎的な知識と技術を確実に身に付けさせ，情報の各分野における学習の基盤として，コンピュータ等を活用した実習などを通して実際に適切かつ効果的に活用できるよう，実践的な能力と態度を育成することをねらいとして新設した。
jouho.txt	コンピュータ	5ウ「情報デザイン」従前の「コンピュータデザイン」については，情報コンテンツの制作・発信分野を担う情報人材に求められる，情報デザインにかかわる理論や技術の習得に重点を置くこととし名称を変更した。
jouho.txt	コンピュータ	調査，研究，実験の課題例としては，システム設計・管理分野，情報コンテンツ制作・発信分野--60/113---55-を通して，ソフトウェアに関する内容，コンピュータを利用したシミュレーションに関する内容，ネットワークシステムに関する内容，機密保護やデータ保守に関する内容，情報産業に関する内容，情報の収集・分析・整理の技法に関する内容，情報社会の動向や課題に関する内容，情報メディアにおける個人情報の保護や著作権に関する内容等が考えられる。
jouho.txt	コンピュータ	10作品の制作例としては，小規模なネットワークシステムの構築，自然現象や社会現象のモデル化及びシミュレーションの視覚化，図書管理システムや出席統計管理システムの構築，学校紹介Ｗｅｂページ・学校紹介や地域紹介のＣＤ－ＲＯＭ・パンフレットの作成，インテリアデザイン，二次元又は三次元のコンピュータグラフィックス，アニメーション，プレゼンテーション技法の活用集，Ｗｅｂページ用素材集，コンピュータ活用マニュアルの編集等が考えられる。
jouho.txt	コンピュータ	情報産業に関する実習分野例としては，情報通信，ネットワークシステム管理，プログラム開発，データベース管理，Ｗｅｂページ制作，アニメーション制作，マルチメディア出版，コンピュータグラフィックス，ＤＴＰ（DeskTopPublishing）編集，印刷等が考えられる。
jouho.txt	コンピュータ	（内容の構成及び取扱い）ア指導に当たっては，実習を通して，情報の表現と管理にコンピュータを積極的に活用しよ25うとする主体的な態度を身に付けさせること。
jouho.txt	コンピュータ	この科目の指導に当たっては，情報産業や社会における情報の表現や管理にはコンピュータの活用が不可欠であることを理解させるとともに，コンピュータを活用した情報の表現や管理にかかわ30る実習を通して，情報やコンピュータの特性などについて体験的に理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	35(2)情報の管理アドキュメンテーションイ情報の管理40ウコンピュータによる情報の管理と活用（内容の範囲や程度）イ内容の(2)のアについては，情報の記録，管理や伝達のために文書化することの重要性及45び実践的な文書の作成方法について扱うこと。
jouho.txt	コンピュータ	ウについては，コンピュータやアプリケーションソフトウェアなどを用いて，情報を整理，抽出，管理する方法について扱うこと。
jouho.txt	コンピュータ	20ウコンピュータによる情報の管理と活用コンピュータや表計算ソフトウェアなどのアプリケーションソフトウェアを利用して情報を蓄積したり，整理したり，サーバのファイル管理機能や情報セキュリティ機能などを活用して情報を管理したりするなどの学習を通して，目的に応じて適切に情報を整理し，抽出し，管理するための基礎的な知識と技術を身に付けさせる。
jouho.txt	コンピュータ	（内容の構成及び取扱い）ア指導に当たっては，実習を通して，情報及びコンピュータや情報通信ネットワークなどの20情報手段を活用した問題の発見から解決までの過程において必要とされる知識と技術について理解させること。
jouho.txt	コンピュータ	２内容(1)ハードウェア45アコンピュータの構造と内部処理イ周辺機器とインタフェース--68/113---63-（内容の範囲や程度）ア内容の(1)のアについては，家庭電化製品などへの組込みについても触れること。
jouho.txt	コンピュータ	5ここでは，コンピュータの構成要素の中で最も基本的なハードウェアに使われている技術全般を扱い，ハードウェアの基礎的な知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	コンピュータ	アコンピュータの構造と内部処理コンピュータの種類や特性及びそれを構成する装置などについて取り上げ，コンピュータの内部10で処理されるデータの流れや表現方法などの基礎的な知識について理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	その際，コンピュータの種類や特性では，組込み型コンピュータやスーパーコンピュータなどについても取り上げ，それぞれの役割や異なる発展の仕方をしている点などについても理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	15イ周辺機器とインタフェースコンピュータの内部や外部で接続される周辺機器の種類，特性や役割及びその接続に使われる様々なインタフェースの種類，特性や役割などについて理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	この科目のねらいは，アルゴリズムとプログラミング及びコンピュータを活用した問題解決におけるデータ構造に関する基礎的な知識と技術について習得させることである。
jouho.txt	コンピュータ	イについては，コンピュータを利用した数値計算において計算結果に誤差が生じることやアルゴリズムを工夫して誤差を減らす方法について扱うこと。
jouho.txt	コンピュータ	また，コンピュータを利用した数値計算では計算結果に誤差が生じること，計算結果の誤差を減らすためのアルゴリズムの工夫について理解させることもねらいとしている。
jouho.txt	コンピュータ	イ実践的な数値計算コンピュータを利用した数値計算で生じる誤差の種類や特徴について理解させるとともに，有効30桁数や計算順序を工夫するなど，アルゴリズムを工夫して計算結果の誤差を減らすために必要な基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	コンピュータ	この科目のねらいは，情報通信ネットワークとして，コンピュータ同士又は通信端末を接続したネットワークシステムなどについて，その役割，機能，データ通信技術，設計，構築，運用，保守10及び安全対策などに関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに，実際に活用する能力と態度を育成することである。
jouho.txt	コンピュータ	45ウネットワークの構築コンピュータとネットワークデバイスを接続し，設定したり，コンピュータ同士を接続し，データや周辺機器を共有するなど，ネットワークシステムの構築などの実習を通して，効率的にネット--77/113---72-ワークシステムを構築するための技法について総合的に習得させる。
jouho.txt	コンピュータ	この科目のねらいは，コンピュータ等を活用した実習などの体験的な学習活動を通して，情報コンテンツを制作する上で必要となる情報デザインに関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに，適切かつ効果的に活用することができる実践的な能力と態度を育成することである。
jouho.txt	コンピュータ	また，コンピュータを活用したデザインの作業のみにとどまらず，人の手によるデザインの作業を取り入れるなどして，科目のねらいに応じた課題や条件を与え，グループワークなどによって発想を広げたり，多面的な検討を加えたりする学習活動を取り入れるなどして，総合的に表現力や造形力を身に付けさせるようにすることが大切である。
jouho.txt	コンピュータ	イについては，コンピュータや情報通信ネットワークの様々な機能を簡単に操作できるようにする工夫，高齢者や障害者による利用を容易にする工夫などを取り上げ，社会生活における情報デザインの重要性について30扱うこと。
jouho.txt	コンピュータ	イ人と情報デザイン人や社会などが活用しやすい情報コンテンツをデザインするための工夫として，コンピュータや情報通信ネットワークの様々な機能を簡単に操作できるようにする工夫，高齢者や障害者による利45用を容易にする工夫などを取り上げ，情報デザインが人や社会などに果たしている役割や及ぼしている影響及び必要性や重要性について理解させる。
jouho.txt	コンピュータ	--93/113---88-第12節表現メディアの編集と表現第１目標5コンピュータによる表現メディアの編集と表現に関する知識と技術を習得させ，実際に活用する能力と態度を育てる。
jouho.txt	コンピュータ	この科目のねらいは，コンピュータによる情報コンテンツの制作に当たって必要な表現メディアの編集と表現に関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに，それらを実際に活用できるよう10にすることである。
jouho.txt	コンピュータ	第２内容とその取扱い１内容の構成及び取扱い15この科目は，(1)表現メディアの種類と特性，(2)コンピュータグラフィックスの制作，(3)音・音楽の編集と表現，(4)映像の編集と表現の４項目で構成しており，２～６単位の程度履修されることを想定して，内容を構成している。
jouho.txt	コンピュータ	（内容の構成及び取扱い）20ア指導に当たっては，学校や生徒の実態に応じて，適切なアプリケーションソフトウェアを選択し，実習を通して，コンピュータによる表現メディアの処理にかかわる技法を著作権などの知的財産の取扱いにも留意して習得させること。
jouho.txt	コンピュータ	25この科目の指導に当たっては，学校や生徒の実態に応じて適切なハードウェアやアプリケーションソフトウェアを選択し，コンピュータを用いて実際に作品を制作させるなどの実習を通して，表現メディアの編集や表現に関する基礎的な知識と技法を習得させる。
jouho.txt	コンピュータ	ア文字文字の種類，特性やコンピュータにおける文字の取扱いについて理解させるとともに，情報コンテンツを制作する際に活用できるようにする。
jouho.txt	コンピュータ	イ図形20図形の種類，特性やコンピュータにおける図形の取扱いについて理解させるとともに，情報コンテンツを制作する際に活用できるようにする。
jouho.txt	コンピュータ	ウ静止画25静止画の種類，特性やコンピュータにおける静止画の取扱いについて理解させるとともに，情報コンテンツを制作する際に活用できるようにする。
jouho.txt	コンピュータ	30エ音音の種類，特性やコンピュータにおける音の取扱いについて理解させるとともに，情報コンテンツを制作する際に活用できるようにする。
jouho.txt	コンピュータ	35オ動画動画の種類，特性やコンピュータにおける動画の取扱いについて理解させるとともに，情報コンテンツを作成する際に活用できるようにする。
jouho.txt	コンピュータ	40(2)コンピュータグラフィックスの制作アコンピュータグラフィックスの編集イコンピュータグラフィックスによる表現45（内容の範囲や程度）--95/113---90-イ内容の(2)のアについては，写真やイラストレーションなどを取り上げ，それぞれの特性やコンピュータによる編集に必要な基礎的な知識と技術について扱うこと。
jouho.txt	コンピュータ	5ここでは，学校や生徒の実態に応じて適切なアプリケーションソフトウェアを選択し，具体的な作品制作を通して，コンピュータグラフィックスの編集や表現に関する基礎的な知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	コンピュータ	10アコンピュータグラフィックスの編集写真やイラストレーションなどを取り上げ，それぞれの特性を理解させるとともに，スキャナなどの周辺機器を利用した素材の取り込みやペイント系及びドロー系のソフトウェアの特色と編集技法など，コンピュータによる編集に必要な基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	コンピュータ	イコンピュータグラフィックスによる表現立体図形の表現を取り上げ，照明やカメラなどの条件を設定して画像として視覚化する技法など，３次元空間上での物体の形状や質感を定義するために必要な基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	コンピュータ	10２各科目の指導に当たっての配慮事項について２各科目の指導に当たっては，コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り，学習の効果を高めるよう配慮するものとする。
jouho.txt	コンピュータ	35さらに，パーソナルコンピュータなどの情報関連機器を操作する際の姿勢，照度や操作時間など生徒の心身の健康に対する様々な影響などに十分配慮することが必要である。
jouho.txt	インターネット	インターネット上の「掲示板」への書き込みによる誹謗中傷やいじめ、個人情報の流出やプライバシーの侵害、インターネット犯罪や有害情報、ウィルス被害に巻き込まれるなど様々な問題が挙げられる。
jouho.txt	インターネット	また，携帯電話依存症やインターネット依--25/113---21-存症などを取り上げ，健康を損なうことなく情報化の恩恵を受けることができるかについて生徒同士の話し合いを通して考えさせる。
jouho.txt	インターネット	ウ情報社会における法と個人の責任30多くの情報が公開され流通している現状については，インターネットのキーワード検索機能などによって，情報の種類の多さ，多様さを実感させるなどして理解させる。
jouho.txt	インターネット	ウ情報の発信30情報通信ネットワークとしてインターネットを取り上げ，その特性，役割や活用方法について理解させるとともに，その利点を活用して情報を発信するための基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	インターネット	また，インターネットで使われる基礎的な技術として，ドメインシステムやプロトコルなどにかかわる知識と技術を理解させる。
jouho.txt	インターネット	その際，ユーザ参加型の新しい情報メディアの登場，インターネットを利用した双方向性を有する情報メディアの普及などの具体的な事例を取り上げ，新しい情報産業が生じていることについて理解させる。
jouho.txt	インターネット	また，地域や産業界等との協力関係を確立するためには，学校の教育力を地域に還元する努力も重要であり，各学校の施設・設備等を地域に開放し，インターネットやＷｅｂページ制作等の体験教室の実施などに取り組むなど，生徒が自らの学習の成果によって身に付けた専門性を生かした活動を行うことなどが考えられる。
jouho.txt	ネットワーク	高等学校学習指導要領解説情報編平成22年１月文部科学省--1/113--高等学校学習指導要領解説情報編目次第1部各学科に共通する教科「情報」……………………………………………………1第1章総説…………………………………………………………………………………1第１節改訂の趣旨………………………………………………………………………1１改訂の経緯…………………………………………………………………………1２改訂の趣旨…………………………………………………………………………2３改訂の要点…………………………………………………………………………3第２節共通教科情報科の目標…………………………………………………………12第３節共通教科情報科の科目編成……………………………………………………14第２章共通教科情報科の各科目…………………………………………………………16第１節社会と情報………………………………………………………………………16第１目標…………………………………………………………………………………16第２内容とその取扱い…………………………………………………………………16第２節情報の科学…………………………………………………………………………25第１目標…………………………………………………………………………………25第２内容とその取扱い…………………………………………………………………25第３章各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い…………………………………35第１節指導計画の作成に当たっての配慮事項…………………………………………35第２節内容の取扱いについての配慮事項………………………………………………37第３節総則関連事項……………………………………………………………………38第２部主として専門学科において開設される教科「情報」………………………………41第１章総説……………………………………………………………………………41第１節改訂の趣旨………………………………………………………………………41１改訂の趣旨…………………………………………………………………………41２改訂の要点…………………………………………………………………………43第２節専門教科情報科の目標…………………………………………………………45第３節専門教科情報科の科目編成……………………………………………………47第２章専門教科情報科の各科目………………………………………………………50第１節情報産業と社会…………………………………………………………………50第１目標……………………………………………………………………………50第２内容とその取扱い………………………………………………………………50１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………50２内容…………………………………………………………………………50第２節課題研究…………………………………………………………………………54第１目標……………………………………………………………………………54第２内容とその取扱い………………………………………………………………54１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………54--2/113--２内容……………………………………………………………………………54第３節情報の表現と管理………………………………………………………………56第１目標……………………………………………………………………………56第２内容とその取扱い………………………………………………………………56１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………56２内容……………………………………………………………………………56第４節情報と問題解決…………………………………………………………………59第１目標……………………………………………………………………………59第２内容とその取扱い………………………………………………………………59１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………59２内容……………………………………………………………………………59第５節情報テクノロジー………………………………………………………………62第１目標……………………………………………………………………………62第２内容とその取扱い………………………………………………………………62１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………62２内容……………………………………………………………………………62第６節アルゴリズムとプログラム……………………………………………………66第１目標……………………………………………………………………………66第２内容とその取扱い………………………………………………………………66１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………66２内容……………………………………………………………………………67第７節ネットワークシステム…………………………………………………………70第１目標……………………………………………………………………………70第２内容とその取扱い………………………………………………………………70１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………70２内容……………………………………………………………………………70第８節データベース……………………………………………………………………74第１目標……………………………………………………………………………74第２内容とその取扱い………………………………………………………………74１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………74２内容……………………………………………………………………………74第９節情報システム実習………………………………………………………………78第１目標……………………………………………………………………………78第２内容とその取扱い………………………………………………………………78１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………78２内容……………………………………………………………………………78第10節情報メディア……………………………………………………………………82第１目標……………………………………………………………………………82第２内容とその取扱い………………………………………………………………82１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………82２内容……………………………………………………………………………82第11節情報デザイン……………………………………………………………………85第１目標……………………………………………………………………………85第２内容とその取扱い………………………………………………………………85１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………85--3/113--２内容……………………………………………………………………………85第12節表現メディアの編集と表現……………………………………………………88第１目標……………………………………………………………………………88第２内容とその取扱い………………………………………………………………88１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………88２内容……………………………………………………………………………88第13節情報コンテンツ実習……………………………………………………………92第１目標……………………………………………………………………………92第２内容とその取扱い………………………………………………………………92１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………92２内容……………………………………………………………………………92第３章教育課程の編成と指導計画の作成……………………………………………96第１節教育課程の編成…………………………………………………………………96１教育課程編成の一般方針…………………………………………………………96２各教科・科目及び単位数等………………………………………………………97３各教科・科目の履修等……………………………………………………………99４各教科・科目等の授業時数等……………………………………………………101５教育課程の編成・実施に当たって配慮すべき事項……………………………102第２節各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い……………………………106１指導計画の作成に当たっての配慮事項…………………………………………106２各科目の指導に当たっての配慮事項……………………………………………107３実験・実習の実施に当たっての配慮事項………………………………………107--4/113--第１部各学科に共通する教科「情報」--5/113---1-第１部共通教科情報科編第１章総説5第１節改訂の趣旨１改訂の経緯２１世紀は，新しい知識・情報・技術が政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動10の基盤として飛躍的に重要性を増す，いわゆる「知識基盤社会」の時代であると言われている。
jouho.txt	ネットワーク	20(ｲ)また，上記の科目を通じて、情報通信ネットワークやメディアの特性・役割を十分に理解し、安全に配慮し、情報を適切に活用できる能力をはぐくむ指導をより一層重視する。
jouho.txt	ネットワーク	また、情報通信ネットワークや様々なメディアを活用して、新たな情報を創り出したり、分かりやすく情報を表現したり、正しく伝達したりする活動を通して、合理的判断力や創造的思考力、問題を発見・解決することができる能力をはぐくむ指導をより一層重視する。
jouho.txt	ネットワーク	(3)各科目の内容の改善高校生の実態が多様化する一方で，情報及びコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段の活用が社会生活に必要不可欠な基盤として発展する中，情報や情報手段を適切に活用して高い15付加価値を創造することができる人材の育成が求められている。
jouho.txt	ネットワーク	20「社会と情報」については，情報の特徴と情報化が社会に及ぼす影響を理解させ，情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用して情報を収集，処理，表現するとともに効果的にコミュニケーションを行う能力を養い，情報社会に積極的に参画する態度を育てることをねらいとする。
jouho.txt	ネットワーク	この二つの科目の学習では，情報通信ネットワークやメディアの特性・役割を十分に理解し，安全に配慮し，情報を適切に活用できる能力を育成する指導をより一層重視している。
jouho.txt	ネットワーク	また，情報通信ネットワークや様々なメディアを活用して，新たな情報を創り出したり，分かりやすく情報を表現したり，正しく伝達したりする活動を通して，合理的判断力や創造的思考力，問題を発見・解決30することができる能力を育成する指導についてもより一層重視している。
jouho.txt	ネットワーク	・小学校段階では、各教科等において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの積極的な活用を通じて、その基本的な操作の習得や、情報モラル等に係わる指導の充実を図る。
jouho.txt	ネットワーク	35・中学校段階では、各教科等において、小学校段階の基礎の上に、コンピュータや情報通信ネットワークなどを主体的に活用するとともに、情報モラル等に関する指導の充実を図る。
jouho.txt	ネットワーク	・高等学校段階では、各教科等において、小学校及び中学校段階の基礎の上に、コンピュータや情報通信ネットワークなどを実践的に活用するとともに、情報モラル等についての指導の充実を図る。
jouho.txt	ネットワーク	〔参考〕小学校・中学校・高等学校学習指導要領総則の規定10○小学校学習指導要領第１章総則第４の２の（9）各教科等の指導に当たっては，児童がコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段に慣れ親しみ，コンピュータで文字を入力するなどの基本的な操作や情報モラルを身に付け，適切に活用できるようにするための学習活動を充実するとともに，これらの情報手段に15加え視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。
jouho.txt	ネットワーク	○高等学校学習指導要領第１章総則第５款の５の（10）各教科・科目等の指導に当たっては，生徒が情報モラルを身に付け，コンピュータや情報25通信ネットワークなどの情報手段を適切かつ実践的，主体的に活用できるようにするための学習活動を充実するとともに，これらの情報手段に加え視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。
jouho.txt	ネットワーク	これは，平成１３年からのｅ－Ｊａｐａｎ戦略（平成１３年１月２２日；高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部（ＩＴ戦略本部）決定）に始まり，現在も引き続き国家戦略として学校におけるＩＣＴ（InformationandCommunicationTechnology：情報通信技術）環境整備を推35進しているのは，こうした学習活動への適切な情報手段の活用を強く促すものであることを思えば，必然的に思い描ける子どもたちの姿である。
jouho.txt	ネットワーク	情報産業と社会，課題研究，情報の表現と管理，情報と問題解決，情報テクノロジー，アルゴリズムとプログラム，ネットワークシステム，データベース，情報システム実習，情報メディア，情報デザイン，表現メディアの編集と表現，情報コンテンツ実習40なお，専門教科情報科では，情報の各分野を「システムの設計・管理分野」と「情報コンテンツの制作・発信分野」ととらえている。
jouho.txt	ネットワーク	情報通信ネットワーク等を使った犯罪が多発する中，情報通信ネットワーク上のルールやマナー，危険回避，人権侵害，著作権等の知的財産の保護等の情報及び情報技術を適切に扱うための知識と技能を習得させる指導について，より一層充実させることが求められている。
jouho.txt	ネットワーク	これからの共通教科「情報」情報Ｃ（改訂前）情報のディジタル化や情報通信ネットワークの特性を理解させ、表現やコミュニケーションにおいてコンピュータなどを効果的に活用する能力を養うとともに、情報化の進展が社会に及ぼす影響を理解させ、情報社会に参画する上での望ましい態度を育てる。
jouho.txt	ネットワーク	(1)情報のディジタル化(2)情報通信ネットワークとコミュニケーション(3)情報の収集・発信と個人の責任(4)情報化の進展と社会への影響情報B（改訂前）コンピュータにおける情報の表し方や処理の仕組み、情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させ、問題解決においてコンピュータを効果的に活用するための科学的な考え方や方法を習得させる。
jouho.txt	ネットワーク	(1)問題解決とコンピュータの活用(2)コンピュータの仕組みと働き(3)問題のモデル化とコンピュータを活用した解決(4)情報社会を支える情報技術情報A(改訂前）コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を通して、情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識と技能を習得させるとともに、情報を主体的に活用しようとする態度を育てる。
jouho.txt	ネットワーク	(1)情報を活用するための工夫と情報機器(2)情報の収集・発信と情報機器の活用(3)情報の統合的な処理とコンピュータの活用(4)情報機器の発達と生活の変化社会と情報（改訂後）情報の特徴と情報化が社会に及ぼす影響を理解させ、情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用して情報を収集、処理、表現するとともに効果的にコミュニケーションを行う能力を養い、情報社会に積極的に参画する態度を育てる。
jouho.txt	ネットワーク	(1)情報の活用と表現(2)情報通信ネットワークとコミュニケーション(3)情報社会の課題と情報モラル(4)望ましい情報社会の構築情報の科学(改訂後)情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させるとともに、情報と情報技術を問題の発見と解決に効果的に活用するための科学的な考え方を習得させ、情報社会の発展に主体的に寄与する能力と態度を育てる。
jouho.txt	ネットワーク	情報の特徴と情報化が社会に及ぼす影響を理解させ，情報機器や情報通信ネットワークなど10を適切に活用して情報を収集，処理，表現するとともに効果的にコミュニケーションを行う能力を養い，情報社会に積極的に参画する態度を育てる。
jouho.txt	ネットワーク	「情報の特徴と情報化が社会に及ぼす影響を理解させ」については，情報化の進展が社会に及ぼす影響や個人の責任などの面から情報社会の特性や在り方を考えさせ，情報通信ネットワーク上のルールやマナー，情報の安全性などに関する基礎的な知識や技能を習得させる。
jouho.txt	ネットワーク	25「情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用して情報を収集，処理，表現する」については，情報とメディアの特徴，情報のディジタル化の仕組み，情報手段の基本的な仕組みなどについて理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	「効果的にコミュニケーションを行う能力を養い」については，コミュニケーション手段の発達をその変遷と関連付けながら理解させるとともに，情報通信ネットワークの特性を踏まえ，情報の30受発信時に配慮すべき事項などについて理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	第２内容とその取扱い35(1)情報の活用と表現ア情報とメディアの特徴情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用するために，情報の特徴とメディアの意味を理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	その際，情報の表現や情報通信ネットワークの活用及び情報モラル等に関する学習内容を確実に身に付けさせるためには，情報の特徴の理解や情報の信頼性や信憑性を評価する方法のぴよう習得が極めて重要であることも理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	10(2)情報通信ネットワークとコミュニケーションアコミュニケーション手段の発達コミュニケーション手段の発達をその変遷と関連付けて理解させるとともに，通信サー15ビスの特徴をコミュニケーションの形態とのかかわりで理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	イ情報通信ネットワークの仕組み情報通信ネットワークの仕組みと情報セキュリティを確保するための方法を理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	ウ情報通信ネットワークの活用とコミュニケーション20情報通信ネットワークの特性を踏まえ，効果的なコミュニケーションの方法を習得させるとともに，情報の受信及び発信時に配慮すべき事項を理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	ここでは，コミュニケーション手段の発達，通信サービスの特徴，情報通信ネットワークの仕組30みを理解させることをねらいとしている。
jouho.txt	ネットワーク	また，情報通信ネットワークを活用して効果的にコミュニケーションを行うために必要な基礎的な知識と技能を習得させることもねらいとしている。
jouho.txt	ネットワーク	通信サービスの特徴については，情報通信ネットワークにより提供される電子メールや電子掲示45板などについて取り上げ，同期や非同期，１対１や１対多などのコミュニケーションの形態との関わりで理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	その際，情報通信ネットワークを活用したコミュニケーションの問題点を，対面によるコミュニケーションと対比させながら，通信サービスの特徴を踏まえ--23/113---19-て考えさせる。
jouho.txt	ネットワーク	イ情報通信ネットワークの仕組み情報通信ネットワークの仕組みについては，電子メールやＷｅｂサイトなどを取り上げ，インターネットの基本的な仕組みを，これらによって提供される情報の信頼性や利便性に触れながら理解10させる。
jouho.txt	ネットワーク	その際，情報通信ネットワークは，接続しているコンピュータの間でディジタル化された情報を相互に送り合うことで，複数のコンピュータが互いに補完し合いながら一つのシステムとして機能していることや，コンピュータを情報通信ネットワークに接続するためには，ハブ（Hub）やルータ（Router）などの機器が必要であること，これらの機器とコンピュータはＬＡＮ（LocalAreaNetwork）ケーブルや電波を介して接続されていることなどについて理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	また，情報通信ネットワーク上で情報をやり取りするためには，通信に関する取り決めが必要20であり，ＴＣＰ／ＩＰ（TransmissionControlProtocol/InternetProtocol），ＨＴＴＰ（HyperTextTransferProtocol）など，役割によって複数のプロトコル（Protocol）が存在することを理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	25情報セキュリティを確保するための方法については，情報通信ネットワークや通信サービスを安全に利用するためには，暗号化やファイアウォール（Firewall）などの情報セキュリティを高めるための工夫が必要であることを理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	30ウ情報通信ネットワークの活用とコミュニケーション情報通信ネットワークの仕組みや特性を理解した上で，実習を中心に，適切な例題を通して，目的や場面に応じて適切なコミュニケーション手段を選択し，効果的にコミュニケーションを行うために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	ネットワーク	情報通信ネットワークの特性については，時間的・地理的な制約を緩和できること，アクセス記録を残すことができるとともに，それを様々な目的で活用できることなどの利点のほか，情報の送40り手が誰か分かりにくいこと，なりすましなどの可能性もあること，さらに情報漏洩の危険性があえいることなどの問題点も取り上げ，両者のトレードオフの関係について考えたり，問題を軽減する工夫について考えたりすることの必要性を理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	情報の発信時に配慮すべき事項については，情報通信ネットワークの普及に伴い，様々な通信サービスを利用して誰もが情報の受信者だけでなく発信者となれることと関連付けて理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	情報セキュリティを高めるために技術的対策だけでは不十分な理由について，情報社会で実際に起きているサイバー犯罪などの具体的な問題や脅威，情報機器の故障や誤動作に伴う問題，情報通信ネットワーク，電子媒体，紙媒体，会話などを通じた情報漏洩などを取り上げ，それらを防ぐたえい25めの方法を考えさせる。
jouho.txt	ネットワーク	イ情報システムと人間5人間にとって利用しやすい情報システムの在り方，情報通信ネットワークを活用して様々な意見を提案し集約するための方法について考えさせる。
jouho.txt	ネットワーク	ウ情報社会における問題の解決情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用して問題を解決する方法を習得させる。
jouho.txt	ネットワーク	また，情報機器や情報通信ネットワークなどを適20切に活用して問題を解決するために必要な基礎的な知識と技能を習得させることもねらいとしている。
jouho.txt	ネットワーク	取り上げる情報システムとしては，身近で利便性が実感できるものを扱い，例えば，高度道路交35通システム（ＩＴＳ：IntelligentTransportSystems），緊急地震速報，銀行ＡＴＭ（AutomaticTellerMachine：現金自動預け払い機），コンビニエンスストアのＰＯＳシステム（PointofSalessystem），Ｗｅｂサイトで商品購入ができ配達状況を知らせてくれるサービス，オンライン端末やＷｅｂサイトによるチケット予約，住民基本台帳ネットワークシステム，図書館での本の検索や予約などが考えられる。
jouho.txt	ネットワーク	40社会生活に果たす役割と及ぼす影響については，どのような人々にどのような恩恵を与えているか，そのサービスが停止した場合の影響などについて扱い，情報通信ネットワークや新聞などを活用して調べ，討議し，発表し合うなどの活動が考えられる。
jouho.txt	ネットワーク	これらの情報システムは，それぞれが独立したシステムとして機能しているだけでなく，情報通信ネットワークに接続されることにより，互いに連携し，より高度で便利な情報システムとして活用されていることを理解させることも大切45である。
jouho.txt	ネットワーク	意見を集約し提案するための方法については，実際に意見の提案や集約が必要となる学習活動を10行わせながら，どのような方法で情報通信ネットワークを活用できるかを考えさせる。
jouho.txt	ネットワーク	15ウ情報社会における問題の解決問題を解決する方法については，問題の発見と明確化，分析，解決策の検討，実践，結果の評価などの問題解決の基本的な流れを理解させ，身の回りにある具体的な問題を解決する例題や実習によって，情報機器や情報通信ネットワークの適切な活用を通して，問題を解決する方法に関する基20礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	ネットワーク	第２内容とその取扱い(1)コンピュータと情報通信ネットワーク40アコンピュータと情報の処理コンピュータにおいて，情報が処理される仕組みや表現される方法を理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	イ情報通信ネットワークの仕組み情報通信ネットワークの構成要素，プロトコルの役割，情報通信の仕組み及び情報セキュリティを確保するための方法を理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	イについては，情報5のやり取りを図を用いて説明するなどして，情報通信ネットワークやプロトコルの仕組みを理解させることを重視すること。
jouho.txt	ネットワーク	ここでは，コンピュータと情報の処理，情報通信ネットワークの仕組みに関する基礎的な知識と10技能を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	ネットワーク	指導に当たっては，コンピュータによって情報を表現し処理する仕組み，情報通信ネットワークの仕組み及び情報システムにより提供されるサービスの仕組みを理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	さらに，コンピュータが情報通信ネットワークによって相互に結び付き，ディジタル化された情報が短時間に広範囲に流通することが社会生活における利便性の向上につながっていることを，ファイルの交換や電子メールの送受信などを通して理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	10イ情報通信ネットワークの仕組み複数のコンピュータが様々な機器によって相互に接続され，通信の規則であるプロトコルに従って一つの情報通信ネットワークとして機能することを理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	また，情報通信ネットワークを介してディジタル化された情報をコンピュータ間でやり取りするだけでなく，情報通信ネットワー15ク内に設置されたプリンタや記憶装置などの周辺機器を共有するために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	ネットワーク	コンピュータ，ハブやルータなどの中継機器，プリンタなどの周辺機器などが，ＬＡＮケーブルや電波を介して相互に接続されて電気的な通信を行っていることを，身の回りのネットワーク機器を観察したり模式図で確認したりするなどして理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	情報通信ネットワークを活用した情報伝達におけるプロトコルの必要性や重要性については，電話を用いた会話を取り上げ，相互に意思を伝え合うためにどのように情報をやり取りしているかを考えさせるなどして，日常生活の中でも情報伝達を行う際に約束事としてのプロトコルが必要であ25ることを理解させ，同様に，プロトコルには伝送制御，エラー制御，経路制御などの機能があること，これらを統合するための階層性をもった構造があることを模式図などを例示するなどして理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	情報セキュリティについては，情報セキュリティを確保するために情報通信ネットワークの仕組みの中で個人認証や情報の暗号化などの技術が必要となることを理解させ，それらの技術ではどのような工夫がされているかを理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	(3)情報の管理と問題解決5ア情報通信ネットワークと問題解決問題解決における情報通信ネットワークの活用方法を習得させ，情報を共有することの有用性を理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	アについては，学校や生徒の実態に応じて，適切なアプリケーションソフトウェアや情報通信ネットワークを選択すること。
jouho.txt	ネットワーク	ここでは，情報通信ネットワークと問題解決，情報の蓄積・管理とデータベースに関する基礎的な知識と技能を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	ネットワーク	25指導に当たっては，問題解決の過程で情報通信ネットワークやデータベース等を適切に活用する活動を通して，問題解決の方法等を含め，情報を共有し，蓄積し，再利用することの有用性について理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	ア情報通信ネットワークと問題解決情報検索，情報共有，問題解決の成果の発信などの実習を通して，問題解決における情報通信ネ35ットワークを適切に活用するために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	ネットワーク	また，情報通信ネットワーク上には様々な情報が溢れており，収集した情報が必ずしもすべて正しいとはいえないことを理解させ，情報源を調べたり，異なる情報源から得られた情報を比較したりするなどにより，情報の信頼性・信憑性をぴよう40検証する方法を習得させるとともに，その必要性を理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	グループで作業を行う場合に，収集した情報の共有や解決策に関する合意形成の手段として情報通信ネットワークを利用することも考えられる。
jouho.txt	ネットワーク	また，社会において共同で仕事を行う場合などは日常的に情報を共有することが一般的であり，そのためにグループウェア等の情報通信ネットワークの技術を活用していることを，実例を挙げるなどして理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	さらに，住民基本台帳ネットワークシステムのデータベース，銀行の預金情報のデータベースな25どを取り上げ，そこにどのような情報が蓄積され，どのように活用されているかを検討させるなどして，それらが管理する情報の流出や消失の影響を考えさせながら，これらのトラブルを防ぐための仕組みやデータ復旧のための仕組みの重要性と，実際に講じられている対策について理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	その際，内容の(2)と関連付けるとともに，問題解決の過程で情報通信ネットワークやデータベース等を活用した情報の収集，整理・分析・判断，表現・創出・発信，共有等の活動を取り入れる。
jouho.txt	ネットワーク	問題解決の課題学習に当たっては，情報の収集，グループ内での情報共有や意見の統一，成果を発表するための各作業において，情報通信ネットワークやデータベースを適切に活用する体験的な学習活動をさせることで，情報を共有し，蓄積し，グループ内で再利用することの有用性を体験的40に理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	アについては，情報機器や情報通信ネットワークの様々な機能を簡単に操作できるようにする工夫及び高齢者や障害者による利用を容易にする工夫などについても扱うこと。
jouho.txt	ネットワーク	イについては，情報通信ネットワークなどを使用した犯罪などについて取り上げ，情報セキ15ュリティなどに関する情報技術の適切な活用方法についても扱うこと。
jouho.txt	ネットワーク	さらに，ア及びイの学習のまとめとなるウでは，情報技術の進展に伴い実際の社会において構築されていく新たな人間関係についても理解させ，情報通信ネットワーク上のルールやマナーを理解させるとともに情報モラルを身に付けさせることによって，情報社会に主体的に参加し，発展させていこうとする態度を育成する。
jouho.txt	ネットワーク	また，情報機器や情報通信ネットワークの故障や誤動作などのトラブルに備えて事前にバックアップや二重化などを行うことで障害の復旧を容易にするフォールトトレランス（FaultTolerance）の25考え方，情報機器の軽度の障害の箇所を特定するために障害箇所を切り分ける考え方などについても理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	5情報通信ネットワークを活用したコミュニティについては，その仕組みと特性，さらにその危険性について理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	その際，教室内の情報通信ネットワークに電子掲示板やＳＮＳなどの環境を実際に構築し，それらを活用してグループで共同作業を進めていく方法，それらを快適に活用するためのルール作りを行う実習などが考えられる。
jouho.txt	ネットワーク	また，これらのコミュニティの活用や適切な運用の考え方を基にして，情報社会に生きていく個人として，情報通信ネットワークを有効に活用し，10これからの情報社会の発展に主体的に寄与できる態度を身に付けさせる。
jouho.txt	ネットワーク	(2)各科目の目標及び内容等に即して，コンピュータや情報通信ネットワークなどを活用した実習を積極的に取り入れること。
jouho.txt	ネットワーク	情報産業と社会、課題研究、情報の表現と管理、情報と問題解決、情報テクノロジー、アル40ゴリズムとプログラム、ネットワークシステム、データベース、情報システムの開発、情報デザイン、情報メディア、メディアの編集と表現、情報コンテンツの開発(ｳ)新設する科目については、以下の４科目とする。
jouho.txt	ネットワーク	○専門教科情報科に関する各科目情報産業と社会，課題研究，情報の表現と管理，情報と問題解決，情報テクノロジー，アルゴリズムとプログラム，ネットワークシステム，データベース，情報システム実習，情報メ10ディア，情報デザイン，表現メディアの編集と表現，情報コンテンツ実習具体的には，「情報と問題解決」，「情報テクノロジー」，「データベース」及び「情報メディア」の４科目を新設するとともに，「情報実習」及び「モデル化とシミュレーション」の２科目を削除した。
jouho.txt	ネットワーク	また，情報や情報通信ネットワークなどにかかわる知識・技術や社会における情報化の進展は，情報産業の発展だけでなく，生活様式や様々なサービスなどを充実・向上させるとともに，産業構造に変化をもたらすことによって，現代社会を大きく改30善することにつながると考えられている。
jouho.txt	ネットワーク	5改訂後改訂前（平成11年）備考科目名科目名10情報産業と社会情報産業と社会課題研究課題研究情報の表現と管理情報と表現名称変更情報と問題解決新設情報テクノロジー新設15アルゴリズムとプログラムアルゴリズム名称変更ネットワークシステムネットワークシステムデータベース新設情報システム実習情報システムの開発名称変更情報メディア新設20情報デザインコンピュータデザイン名称変更表現メディアの編集と表現図形と画像の処理整理統合情報コンテンツ実習マルチメディア表現名称変更モデル化とシミュレーション削除情報実習削除2513科目11科目また，専門教科情報科は，教科の目標を達成するために，専門教科情報科の13科目を三つの分30野に属する科目に分類している。
jouho.txt	ネットワーク	また，「アルゴリズムとプログラム」，「ネットワークシステム」，「データベース」，「情報システム実35習」，「情報メディア」，「情報デザイン」，「表現メディアの編集と表現」，「情報コンテンツ実習」は，進路希望等に応じて選択する応用選択的科目である。
jouho.txt	ネットワーク	その際，40「情報システム実習」と「情報コンテンツ実習」は，各分野の他の専門科目で個45別に学んだ知識と技術を情報システムや情報コンテンツの開発などの実習を通50して，総合的に活用することができるようにすることをねらいとしている科目55であり，各分野専門教科情報科の科目編成（図１）基礎的科目（各分野に共通）情報コンテンツの制作・発信分野情報システム実習情報コンテンツ実習システムの設計・管理分野総合的科目課題研究アルゴリズムとプログラムネットワークシステムデータベース情報メディア情報デザイン表現メディアの編集と表現情報の表現と管理情報と問題解決情報テクノロジー情報産業と社会--53/113---48-の学習に当たっては，こうした両科目のねらいを十分踏まえることが重要である。
jouho.txt	ネットワーク	40ここでは，情報技術者が日常的な業務を遂行するために必要となる情報技術として，ハードウェア，ソフトウェア及び情報通信ネットワークについて取り上げ，それぞれの基礎的な知識と技術を習得させるとともに，実習を通して，実際に活用できるようにすることをねらいとしている。
jouho.txt	ネットワーク	45ア情報産業を支える情報技術基本的なハードウェア，ソフトウェア及び情報通信ネットワークに関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに，これらの情報技術が情報産業の発展に寄与していることを事例を通して理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	--57/113---52-イ情報産業における情報技術の活用簡単な情報ネットワークや情報コンテンツなどを開発・運用させる実習などの体験的な学習活動を通して，情報産業の業務内容と関連付けて，日常的に行われている情報の収集，処理，発信，表5現などの基本的な活動場面で情報技術を適切に活用できるようにする。
jouho.txt	ネットワーク	調査，研究，実験の課題例としては，システム設計・管理分野，情報コンテンツ制作・発信分野--60/113---55-を通して，ソフトウェアに関する内容，コンピュータを利用したシミュレーションに関する内容，ネットワークシステムに関する内容，機密保護やデータ保守に関する内容，情報産業に関する内容，情報の収集・分析・整理の技法に関する内容，情報社会の動向や課題に関する内容，情報メディアにおける個人情報の保護や著作権に関する内容等が考えられる。
jouho.txt	ネットワーク	10作品の制作例としては，小規模なネットワークシステムの構築，自然現象や社会現象のモデル化及びシミュレーションの視覚化，図書管理システムや出席統計管理システムの構築，学校紹介Ｗｅｂページ・学校紹介や地域紹介のＣＤ－ＲＯＭ・パンフレットの作成，インテリアデザイン，二次元又は三次元のコンピュータグラフィックス，アニメーション，プレゼンテーション技法の活用集，Ｗｅｂページ用素材集，コンピュータ活用マニュアルの編集等が考えられる。
jouho.txt	ネットワーク	情報産業に関する実習分野例としては，情報通信，ネットワークシステム管理，プログラム開発，データベース管理，Ｗｅｂページ制作，アニメーション制作，マルチメディア出版，コンピュータグラフィックス，ＤＴＰ（DeskTopPublishing）編集，印刷等が考えられる。
jouho.txt	ネットワーク	ウ情報の発信30情報通信ネットワークとしてインターネットを取り上げ，その特性，役割や活用方法について理解させるとともに，その利点を活用して情報を発信するための基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	ネットワーク	（内容の構成及び取扱い）ア指導に当たっては，実習を通して，情報及びコンピュータや情報通信ネットワークなどの20情報手段を活用した問題の発見から解決までの過程において必要とされる知識と技術について理解させること。
jouho.txt	ネットワーク	この科目のねらいは，情報にかかわる技術を適切かつ効果的に活用できるようにするために，コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段やアプリケーションソフトウェアにかかわる基10礎的な知識と技術を確実に身に付けさせるとともに，情報手段などを活用した実習などの体験的な活動を通して，実際に活用する能力と態度を育成することである。
jouho.txt	ネットワーク	そのためには，情報テクノロジーの根幹となるハードウェアやソフトウェアにかかわる技術の構成や特徴を理解させるとともに，情報通信ネットワークの基本的な機能，社会で使われている身近な情報システムの特徴や役割を理解させる必要がある。
jouho.txt	ネットワーク	(3)情報システム15ア情報システムの形態イネットワークウデータベース20（内容の範囲や程度）ウ内容の(3)のアについては，社会で実際に活用されている情報システムを取り上げ，その形態にとどまらず，仕組みの全体像について扱うこと。
jouho.txt	ネットワーク	イについては，ネットワークの種類及び概要並びにプロトコルなどのネットワークで使われている基礎的な技術について扱うこ25と。
jouho.txt	ネットワーク	ここでは，社会で実際に稼働している一般的な情報システム，情報通信ネットワークの仕組み，データベースなどの基礎的な知識と技術について相互に関連付けながら取り上げ，その形態だけで30はなく，仕組みの全体像について理解させることをねらいとしている。
jouho.txt	ネットワーク	40イネットワーク情報通信ネットワークで使われている技術として，トポロジ，有線・無線などにかかわる技術，関連機器にかかわる基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	ネットワーク	さらに，学校や企業などの組織内のネットワーク構成図を見て，どの機器がどんな役割を担い，45どのように接続されているかについて理解させるなどの学習を通して，情報通信ネットワークによって提供されるサービスとしてＷＷＷ，電子メール，ＦＴＰなど，ＣＧＩ，Ｗｅｂブラウザなどの情報通信ネットワークにかかわる基礎的な知識と技術について理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	--75/113---70-第７節ネットワークシステム第１目標5情報通信ネットワークシステムに関する知識と技術を習得させ，実際に活用する能力と態度を育てる。
jouho.txt	ネットワーク	この科目のねらいは，情報通信ネットワークとして，コンピュータ同士又は通信端末を接続したネットワークシステムなどについて，その役割，機能，データ通信技術，設計，構築，運用，保守10及び安全対策などに関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに，実際に活用する能力と態度を育成することである。
jouho.txt	ネットワーク	なお，この科目の学習では，ネットワークシステムの構築などの体験的な学習活動を通して，問題解決能力や創造力を養い，実践力を高めることが大切である。
jouho.txt	ネットワーク	15第２内容とその取扱い１内容の構成及び取扱いこの科目は，(1)ネットワークの基礎，(2)ネットワークの設計と構築，(3)ネットワークの運用と保守，(4)ネットワークの安全対策の４項目で構成しており，２～６単位程度履修されることを想定して内容を構成している。
jouho.txt	ネットワーク	（内容の構成及び取扱い）ア指導に当たっては，実習を通して，ネットワークシステムの全体像について情報通信ネットワークシステムの設計と運用・保守の視点から理解させるとともに，通信回線と関連機器25のハードウェアの概要について理解させること。
jouho.txt	ネットワーク	この科目の指導に当たっては，実習を通して，ネットワークシステムの全体像について，情報通信ネットワークシステムの設計・構築に関する考え方や手順，運用保守に関するシステムの信頼性，稼働性や安全性などの視点から理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	２内容(1)ネットワークの基礎35アデータ通信の仕組みと働きイプロトコルウ関連技術（内容の範囲や程度）40ア内容の(1)のアについては，データ通信の基本構成，伝送方式，接続方式などについて扱うこと。
jouho.txt	ネットワーク	ウについては，ネットワーク機器やネットワークの構造などについて扱うこと。
jouho.txt	ネットワーク	45ここでは，データ通信の基本的な仕組み，構成及び関連技術などを扱い，情報通信ネットワークに関する基礎的な知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	ネットワーク	また，伝送制御の手順について取り上げ，情報通信ネットワークを経由し，コンピュータ同士又は通信端末同士が通信できる仕組みについて理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	15ウ関連技術情報通信ネットワークの関連技術として，ネットワーク機器，ネットワーク・オペレーティングシステム，符号化とデータ伝送技術，ＶＰＮなどを取り上げ，基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	ネットワーク	(2)ネットワークの設計と構築20アネットワークの分析イネットワークの設計ウネットワークの構築25（内容の範囲や程度）イ内容の(2)のアについては，ネットワークシステムの要求分析及びそのための必要条件について扱うこと。
jouho.txt	ネットワーク	イについては，具体的な事例を通して，ネットワークシステムの設計の基礎的な内容について扱うこと。
jouho.txt	ネットワーク	ウについては，効率的なネットワークの構築技法について扱30うこと。
jouho.txt	ネットワーク	ここでは，ネットワークシステムの分析や設計について取り上げ，その基礎的な知識と技術を習得させるとともに，簡単なネットワークシステムを効率的に構築するために必要な基礎的な知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	ネットワーク	35アネットワークの分析ネットワークシステムを構築する際の手順や設計するために必要な要求分析や必要条件などについて取り上げ，ネットワークの分析に関する基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	ネットワーク	40イネットワークの設計ネットワークシステムの設計手順，ネットワークの基本構成，ネットワーク機器の選択，障害に対する安全対策，評価などを取り上げ，ネットワークシステムの設計に関する基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	ネットワーク	45ウネットワークの構築コンピュータとネットワークデバイスを接続し，設定したり，コンピュータ同士を接続し，データや周辺機器を共有するなど，ネットワークシステムの構築などの実習を通して，効率的にネット--77/113---72-ワークシステムを構築するための技法について総合的に習得させる。
jouho.txt	ネットワーク	(3)ネットワークの運用と保守5アネットワークの運用管理イネットワークの保守ウネットワークの障害管理（内容の範囲や程度）10ウ内容の(3)のアについては，ネットワークの構成管理，運転管理及びセキュリティ管理を取り上げ，ネットワークの運用管理の具体的な手法と重要性について扱うこと。
jouho.txt	ネットワーク	イについては，ネットワークの定期保守，事後保守などを取り上げ，ネットワークの保守の具体的な手法と重要性について扱うこと。
jouho.txt	ネットワーク	ウについては，ネットワークの障害の早期発見，早期解決，15再発防止を取り上げ，ネットワークの障害管理の具体的な手法と重要性について扱うこと。
jouho.txt	ネットワーク	ここでは，ネットワークシステムを効率よく稼働させ，安定した動作状態を維持し，障害が発生した場合の対応などの運用管理や保守，障害管理について取り上げ，その必要性や重要性及び具体的な手法に関する基礎的な知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	ネットワーク	20アネットワークの運用管理ネットワークについて，ハードウェアやソフトウェアを的確に把握するための構成管理，操作の簡易化，自動化などの運転管理，情報の収集と配布や暗号化，パスワード管理，ウィルス対策などのセキュリティ管理を取り上げ，ネットワークに関する運用管理の必要性や重要性を理解させると25ともに，具体的な方法を身に付けさせる。
jouho.txt	ネットワーク	イネットワークの保守ネットワークについて，機器やデータの多重化，障害への対応と対策，定期点検，稼働状況管理，バックアップなどを取り上げ，ネットワークに関する保守の必要性や重要性を理解させるとともに，30具体的な方法を身に付けさせる。
jouho.txt	ネットワーク	ウネットワークの障害管理ネットワークについて，定期的なログの確認やトラフィック量の調査などによる障害の早期発見方法，障害内容の把握と対処の方法を含めた早期解決方法，障害情報等の収集や障害点の確認，復35旧への対応などの再発防止方法を取り上げ，ネットワークに関する障害管理の必要性や重要性を理解させるとともに，具体的な方法を身に付けさせる。
jouho.txt	ネットワーク	（４）ネットワークの安全対策40ア情報セキュリティポリシーイ不正行為とその対策ウネットワーク利用者の啓発（内容の範囲や程度）45エ内容の(4)のアについては，具体的な事例を通して，人為的過失や自然災害などに対する安全対策に関する基本方針の役割や重要性について扱うこと。
jouho.txt	ネットワーク	ウについては，情報セ--78/113---73-キュリティについてのネットワーク利用者への啓発活動の必要性とその内容を扱うこと。
jouho.txt	ネットワーク	ここでは，ネットワークシステムなどへの不法侵入や不正アクセス，地震や洪水などによる構成要素の損壊や損傷によるデータの破壊，盗難，漏洩などを取り上げ，人為的過失や自然災害などにえい5対する安全対策の基礎的な内容について理解させることをねらいとしている。
jouho.txt	ネットワーク	ウネットワーク利用者の啓発不正アクセスやネットワークシステムへの侵入などによる情報漏洩などの具体的な事例を取り上えい20げ，ネットワークシステムの利用者に対しても安全対策の基本的な内容を理解させることの必要性や重要性について理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	その際，ネットワーク利用者を対象とした情報セキュリティに関する研修の計画や資料を作成したり，研修を実際行うなどの実習を通して理解を深めさせる。
jouho.txt	ネットワーク	30アデータモデル階層モデルやリレーショナルモデル，ネットワークモデルなどを取り上げ，データモデルの種類や特徴について理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	実習作5品を情報通信ネットワーク等で公開する場合は，第三者に対する利用範囲などについて考えさせ，保有する著作権などについて理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	イについては，コンピュータや情報通信ネットワークの様々な機能を簡単に操作できるようにする工夫，高齢者や障害者による利用を容易にする工夫などを取り上げ，社会生活における情報デザインの重要性について30扱うこと。
jouho.txt	ネットワーク	イ人と情報デザイン人や社会などが活用しやすい情報コンテンツをデザインするための工夫として，コンピュータや情報通信ネットワークの様々な機能を簡単に操作できるようにする工夫，高齢者や障害者による利45用を容易にする工夫などを取り上げ，情報デザインが人や社会などに果たしている役割や及ぼしている影響及び必要性や重要性について理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	実習作25品を情報通信ネットワーク等で公開する場合は，第三者に対する利用範囲などについて考えさせ，保有する著作権等について理解させる。
jouho.txt	ネットワーク	10２各科目の指導に当たっての配慮事項について２各科目の指導に当たっては，コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り，学習の効果を高めるよう配慮するものとする。
jouho.txt	ネットワーク	例えば，産業界や大学等とネットワークを結ぶことによって，必要と20する情報を迅速に入手できることや最新の情報に関する専門的な知識と技術を得ることなどが可能となり，生徒の学習に対する興味や関心を広く豊かにすることができるとともに，こうした学習を通して，生徒自らの情報発信能力を育成することにもつながる。
jouho.txt	問題解決	高等学校学習指導要領解説情報編平成22年１月文部科学省--1/113--高等学校学習指導要領解説情報編目次第1部各学科に共通する教科「情報」……………………………………………………1第1章総説…………………………………………………………………………………1第１節改訂の趣旨………………………………………………………………………1１改訂の経緯…………………………………………………………………………1２改訂の趣旨…………………………………………………………………………2３改訂の要点…………………………………………………………………………3第２節共通教科情報科の目標…………………………………………………………12第３節共通教科情報科の科目編成……………………………………………………14第２章共通教科情報科の各科目…………………………………………………………16第１節社会と情報………………………………………………………………………16第１目標…………………………………………………………………………………16第２内容とその取扱い…………………………………………………………………16第２節情報の科学…………………………………………………………………………25第１目標…………………………………………………………………………………25第２内容とその取扱い…………………………………………………………………25第３章各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い…………………………………35第１節指導計画の作成に当たっての配慮事項…………………………………………35第２節内容の取扱いについての配慮事項………………………………………………37第３節総則関連事項……………………………………………………………………38第２部主として専門学科において開設される教科「情報」………………………………41第１章総説……………………………………………………………………………41第１節改訂の趣旨………………………………………………………………………41１改訂の趣旨…………………………………………………………………………41２改訂の要点…………………………………………………………………………43第２節専門教科情報科の目標…………………………………………………………45第３節専門教科情報科の科目編成……………………………………………………47第２章専門教科情報科の各科目………………………………………………………50第１節情報産業と社会…………………………………………………………………50第１目標……………………………………………………………………………50第２内容とその取扱い………………………………………………………………50１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………50２内容…………………………………………………………………………50第２節課題研究…………………………………………………………………………54第１目標……………………………………………………………………………54第２内容とその取扱い………………………………………………………………54１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………54--2/113--２内容……………………………………………………………………………54第３節情報の表現と管理………………………………………………………………56第１目標……………………………………………………………………………56第２内容とその取扱い………………………………………………………………56１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………56２内容……………………………………………………………………………56第４節情報と問題解決…………………………………………………………………59第１目標……………………………………………………………………………59第２内容とその取扱い………………………………………………………………59１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………59２内容……………………………………………………………………………59第５節情報テクノロジー………………………………………………………………62第１目標……………………………………………………………………………62第２内容とその取扱い………………………………………………………………62１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………62２内容……………………………………………………………………………62第６節アルゴリズムとプログラム……………………………………………………66第１目標……………………………………………………………………………66第２内容とその取扱い………………………………………………………………66１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………66２内容……………………………………………………………………………67第７節ネットワークシステム…………………………………………………………70第１目標……………………………………………………………………………70第２内容とその取扱い………………………………………………………………70１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………70２内容……………………………………………………………………………70第８節データベース……………………………………………………………………74第１目標……………………………………………………………………………74第２内容とその取扱い………………………………………………………………74１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………74２内容……………………………………………………………………………74第９節情報システム実習………………………………………………………………78第１目標……………………………………………………………………………78第２内容とその取扱い………………………………………………………………78１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………78２内容……………………………………………………………………………78第10節情報メディア……………………………………………………………………82第１目標……………………………………………………………………………82第２内容とその取扱い………………………………………………………………82１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………82２内容……………………………………………………………………………82第11節情報デザイン……………………………………………………………………85第１目標……………………………………………………………………………85第２内容とその取扱い………………………………………………………………85１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………85--3/113--２内容……………………………………………………………………………85第12節表現メディアの編集と表現……………………………………………………88第１目標……………………………………………………………………………88第２内容とその取扱い………………………………………………………………88１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………88２内容……………………………………………………………………………88第13節情報コンテンツ実習……………………………………………………………92第１目標……………………………………………………………………………92第２内容とその取扱い………………………………………………………………92１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………92２内容……………………………………………………………………………92第３章教育課程の編成と指導計画の作成……………………………………………96第１節教育課程の編成…………………………………………………………………96１教育課程編成の一般方針…………………………………………………………96２各教科・科目及び単位数等………………………………………………………97３各教科・科目の履修等……………………………………………………………99４各教科・科目等の授業時数等……………………………………………………101５教育課程の編成・実施に当たって配慮すべき事項……………………………102第２節各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い……………………………106１指導計画の作成に当たっての配慮事項…………………………………………106２各科目の指導に当たっての配慮事項……………………………………………107３実験・実習の実施に当たっての配慮事項………………………………………107--4/113--第１部各学科に共通する教科「情報」--5/113---1-第１部共通教科情報科編第１章総説5第１節改訂の趣旨１改訂の経緯２１世紀は，新しい知識・情報・技術が政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動10の基盤として飛躍的に重要性を増す，いわゆる「知識基盤社会」の時代であると言われている。
jouho.txt	問題解決	様々な情報手段の中から，直面する課題や目的に適した情報手段を主体的に選ぶことができることは，問題解決や目的達成のために情報や情報手段を適切に活用する上で極めて重要な力である。
jouho.txt	問題解決	「情報を適切に扱ったり，自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法の理解」とは，情報や情報手段をよりよく活用するために，情報そのものについて理解を深めるとともに，10問題解決の手順と結果の評価及び情報を表現するための技法，人間の知覚，記憶，思考などの特性などについて基礎的な理論を理解し，方法を習得するとともに，それらを実践することである。
jouho.txt	問題解決	30特に、総合的な学習の時間において、情報に関する学習を行う際には、問題解決的な学習や探究活動を通して、情報を受信し、収集・整理・発信したり、情報が日常生活や社会に与える影響を考えたりするなどの学習活動が行われるよう配慮することとする。
jouho.txt	問題解決	情報産業と社会，課題研究，情報の表現と管理，情報と問題解決，情報テクノロジー，アルゴリズムとプログラム，ネットワークシステム，データベース，情報システム実習，情報メディア，情報デザイン，表現メディアの編集と表現，情報コンテンツ実習40なお，専門教科情報科では，情報の各分野を「システムの設計・管理分野」と「情報コンテンツの制作・発信分野」ととらえている。
jouho.txt	問題解決	例えば，専門教科情報科の科目のうち基礎的な科目に位置付けられている「情報産業と社会」，「情報の表現と管理」，「情報と問題解決」，「情報テクノロジー」の各科目は，それぞれ情報産業と社会と--15/113---11-のかかわり，情報の表現と管理，情報と情報手段を活用した問題の発見と解決，情報産業を支える情報技術に関する基礎的な知識と技術を習得させ，それぞれを活用する能力と態度の育成を目指している。
jouho.txt	問題解決	15情報産業を支える情報技術システムの設計・管理分野の科目群情報コンテンツの制作・発信分野の科目群情報テクノロジ-情報産業と社会とのかかわり問題の発見と活用社会と情報情報の科学情報産業と社会情報の表現と管理情報と問題解決情報の表現と管理--16/113----16/113---12-第２節共通教科情報科の目標教科の目標は，次のとおりである。
jouho.txt	問題解決	具体的には，共通教科情報科では，情報及び情報技術を実践的に活用するための知識と技能，情報20に関する科学的な見方や考え方，情報及び情報技術が果たしている役割や影響の理解を総合的に身に付けることによって，情報化された社会において，何が適切かを判断することができる意志決定能力や自ら課題を発見し解決することができる，いわゆる問題解決能力などを育成し，社会の情報化の進展に主体的に対応できるようにすることを目指している。
jouho.txt	問題解決	(1)情報のディジタル化(2)情報通信ネットワークとコミュニケーション(3)情報の収集・発信と個人の責任(4)情報化の進展と社会への影響情報B（改訂前）コンピュータにおける情報の表し方や処理の仕組み、情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させ、問題解決においてコンピュータを効果的に活用するための科学的な考え方や方法を習得させる。
jouho.txt	問題解決	(1)問題解決とコンピュータの活用(2)コンピュータの仕組みと働き(3)問題のモデル化とコンピュータを活用した解決(4)情報社会を支える情報技術情報A(改訂前）コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を通して、情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識と技能を習得させるとともに、情報を主体的に活用しようとする態度を育てる。
jouho.txt	問題解決	(1)コンピュータと情報通信ネットワーク(2)問題解決とコンピュータの活用(3)情報の管理と問題解決(4)情報技術の進展と情報モラル○新科目２科目のうちから１科目選択必履修○情報活用の実践力、情報モラルに関する内容は共通に履修○情報教育の目標の3つの能力・態度をバランスよく身に付けさせる学習内容は各科目共通○「社会と情報」は、主として情報社会に参画する態度を重視○「情報の科学」は、主として情報の科学的な理解を重視--19/113---15-今回の改訂では，共通教科情報科の改訂の趣旨及びこの間の義務教育段階における情報教育の充実や成果を踏まえ，義務教育段階において情報手段の活用経験が浅い生徒の履修を想定して設置した「情報Ａ」については発展的に解消し，「情報の科学的な理解」及び「情報社会に参画する態度」に関する内容を重視した基礎的な科目として「情報の科学」と「社会と情報」を新設することとし5た。
jouho.txt	問題解決	また，情報の信頼性，信憑性，著作権などの知的財ぴよう産，個人情報やプライバシーなどに十分配慮するとともに，内容の(4)のウの問題解決の学習との15関連に配慮する。
jouho.txt	問題解決	また，目的や情報の受信者の状況などに応じて情報の表現技法及び情報機器を選択させたり，問題解決の手順を踏まえながら，あらかじめ作業の手順や素材を選択させたり，生徒自身に検討させたりする活動を取り入れる。
jouho.txt	問題解決	15ウ情報社会における問題の解決問題を解決する方法については，問題の発見と明確化，分析，解決策の検討，実践，結果の評価などの問題解決の基本的な流れを理解させ，身の回りにある具体的な問題を解決する例題や実習によって，情報機器や情報通信ネットワークの適切な活用を通して，問題を解決する方法に関する基20礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	問題解決	例えば，問題解決の場面で，アンケートの集計を手作業で行うグループと情報機器を用いるグループに分かれて作業させることにより，かかる時間や手順にどのような違いが生じるかを比較させたり，それを踏まえた上で，どの作業の部分で情報機器を用いると効--28/113---24-果的なのかを考えさせたりすることが考えられる。
jouho.txt	問題解決	また，アルゴリズムを用いた表現方法の習得，コンピュータによる自動処25理の有効性の理解，モデル化とシミュレーションの考え方の問題解決への活用，データベースの活用などに必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	問題解決	このように，「情報の科学」では，問題解決との関わりの中で，情報機器や情報通信技術を効果的に活用するための知識と技能を習得させるが，ただ単に問題解決の作業を行わせるというだけではなく，そこで利用されるコンピュータによる処理手順の自動実行，論理的な考え方，統計的なデ30ータの扱い方などを様々な場面で生かせる応用力を習得させる。
jouho.txt	問題解決	15(2)問題解決とコンピュータの活用ア問題解決の基本的な考え方問題の発見，明確化，分析及び解決の方法を習得させ，問題解決の目的や状況に応じてこれらの方法を適切に選択することの重要性を考えさせる。
jouho.txt	問題解決	ウモデル化とシミュレーションモデル化とシミュレーションの考え方や方法を理解させ，実際の問題解決に活用できる25ようにする。
jouho.txt	問題解決	ここでは，問題解決の基本的な考え方，問題の解決と処理手順の自動化，モデル化とシミュレーションに関する基礎的な知識と技能を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	問題解決	ア問題解決の基本的な考え方問題の発見については，生徒の身の回りから具体的な問題を発見し，記述させるなどして，問題を明確化することが大切である。
jouho.txt	問題解決	10これら問題解決の各段階において，どのような検討を行ったか，どのような意見が出たかなどを記録し，後から問題解決の過程全体を振り返ることができるようにすることが大切である。
jouho.txt	問題解決	その際，問題を抽象化してモデルを作るというモデル化の手法により，問題の分析がしやすくなり，シミュレーションなどの手法が適用できるようになったり，問題解決が30行いやすくなったりすることを理解させる。
jouho.txt	問題解決	また，問題をコンピュータで解く場合には，問題を抽象化して作成したモデルに対してアルゴリズムやシミュレーションを適用することで解決方法を求めることができること，そのモデル化の過程において省略した部分の影35響などで解が不正確になる場合もあることなどを理解させ，最終的にはコンピュータによる問題解決とモデル化やシミュレーションとの関係を理解させるとともに，問題解決においてモデル化とシミュレーションの考え方が活用できるようにさせる。
jouho.txt	問題解決	その際，問題解決のどのような場面でどのように活用すれば，コンピュータを用いたシミュレーションが有効かについても理解させる。
jouho.txt	問題解決	モデル化とシミュレーションについては，単にアプリケーションソフトウェアやプログラム言--34/113---30-語を使ってモデル化とシミュレーションを行うことに主眼を置くのではなく，問題解決を適切に行うための有効な手段としてモデル化とシュミレーションを取り扱うことが大切である。
jouho.txt	問題解決	(3)情報の管理と問題解決5ア情報通信ネットワークと問題解決問題解決における情報通信ネットワークの活用方法を習得させ，情報を共有することの有用性を理解させる。
jouho.txt	問題解決	イ情報の蓄積・管理とデータベース10情報を蓄積し管理・検索するためのデータベースの概念を理解させ，問題解決にデータベースを活用できるようにする。
jouho.txt	問題解決	ウ問題解決の評価と改善問題解決の過程と結果について評価し，改善することの意義や重要性を理解させる。
jouho.txt	問題解決	ここでは，情報通信ネットワークと問題解決，情報の蓄積・管理とデータベースに関する基礎的な知識と技能を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	問題解決	また，問題解決の過程と結果について評価し，改善することの意義や重要性を理解させることもねらいとしている。
jouho.txt	問題解決	25指導に当たっては，問題解決の過程で情報通信ネットワークやデータベース等を適切に活用する活動を通して，問題解決の方法等を含め，情報を共有し，蓄積し，再利用することの有用性について理解させる。
jouho.txt	問題解決	また，問題解決の過程で用いた方法，得られた情報及び創出した情報などを評価し，Plan-Do-Check-ActionのＰＤＣＡサイクルで解決策を改善するなどの作業を通して，他の問題解決に役立たせようとする能力や態度を育成する。
jouho.txt	問題解決	ア情報通信ネットワークと問題解決情報検索，情報共有，問題解決の成果の発信などの実習を通して，問題解決における情報通信ネ35ットワークを適切に活用するために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	問題解決	その際，情報検索の中で問題そのものの解法に気付くことがあることにも触れ，情報や問題解決の方法を共有し，蓄積し，再利用することの有用性を体験的に理解させる。
jouho.txt	問題解決	--35/113---31-解決した結果などを発信する際には，単純に情報を発信する手段だけを指導するのではなく，発信した情報が，自身の別の問題解決や他者にとっても問題解決の情報源となり得ることを意識させる。
jouho.txt	問題解決	その際，身近にあるデータベースの利用，社会で一般的に利用されているデータベースの概要と活用事例を調べることを通して，情報を蓄積・管理し，必要なときに必要な情報を迅速に取り出せることの重要性，データベースを問題解決に活用するこ20との有用性，情報を喪失した際のリスクについて理解させる。
jouho.txt	問題解決	ウ問題解決の評価と改善30グループ等で取り組む課題解決型の学習活動を行い，問題解決の各段階における評価，改善の活動に主眼を置いた総合的な実習を行う。
jouho.txt	問題解決	その際，内容の(2)と関連付けるとともに，問題解決の過程で情報通信ネットワークやデータベース等を活用した情報の収集，整理・分析・判断，表現・創出・発信，共有等の活動を取り入れる。
jouho.txt	問題解決	また，問題解決の各段階での目標や評価の観点を明確にし，必要に応じて解決の方法等の改善につなげるように配慮する。
jouho.txt	問題解決	なお，問題解決の各段階で現状把握35や評価を行う方法としては，チェックリストを用いた評価やアンケート調査による評価などが考えられる。
jouho.txt	問題解決	問題解決の課題学習に当たっては，情報の収集，グループ内での情報共有や意見の統一，成果を発表するための各作業において，情報通信ネットワークやデータベースを適切に活用する体験的な学習活動をさせることで，情報を共有し，蓄積し，グループ内で再利用することの有用性を体験的40に理解させる。
jouho.txt	問題解決	指導に当たっては，内容の(1)から(3)の学習で取り上げた様々な情報技術や問題解決の手法が，情報社会や人間同士のかかわりに対してどのような役割を果たし，影響を及ぼしているかを考えながら理解を深めさせる。
jouho.txt	問題解決	ｇ)情報○情報技術の進展による新たな情報産業の創出等、情報産業の構造の変化や、情報産業が求30める人材の多様化、細分化、高度化に対応し、創造力、考察力、問題解決力、統合力、職業倫理等を身に付けた人材を育成する観点から、科目の新設を含めた再構成、内容の見直しなど次のような改善を図る。
jouho.txt	問題解決	情報産業と社会、課題研究、情報の表現と管理、情報と問題解決、情報テクノロジー、アル40ゴリズムとプログラム、ネットワークシステム、データベース、情報システムの開発、情報デザイン、情報メディア、メディアの編集と表現、情報コンテンツの開発(ｳ)新設する科目については、以下の４科目とする。
jouho.txt	問題解決	・「情報と問題解決」：高度情報人材に求められる、問題の発見力・解決力や自立した行動力45をはぐくむことをねらいとする。
jouho.txt	問題解決	・「モデル化とシミュレーション」：現行の内容については、新設科目「情報と問題解決」に移す。
jouho.txt	問題解決	--49/113---44-(2)科目編成の改善科目編成については，情報技術の進展による新たな情報産業の創出等，情報産業の構造の変化，情報産業が求める人材の多様化，細分化，高度化に対応し，創造力，考察力，問題解決力，統合力，5職業倫理等を身に付けた人材を育成する観点から，従前の11科目を次の13科目に改めた。
jouho.txt	問題解決	○専門教科情報科に関する各科目情報産業と社会，課題研究，情報の表現と管理，情報と問題解決，情報テクノロジー，アルゴリズムとプログラム，ネットワークシステム，データベース，情報システム実習，情報メ10ディア，情報デザイン，表現メディアの編集と表現，情報コンテンツ実習具体的には，「情報と問題解決」，「情報テクノロジー」，「データベース」及び「情報メディア」の４科目を新設するとともに，「情報実習」及び「モデル化とシミュレーション」の２科目を削除した。
jouho.txt	問題解決	前者は，情報に関する各学科においてより専門的な学習への動機付けや進路について生徒に意識を高めることを目的とした科目であり，後者は，課題の20解決を図る学習活動を通して，情報に関する専門的な知識と技術の深化，総合化を図るとともに，問題解決の能力や自発的，創造的な学習態度を育成するための科目だからである。
jouho.txt	問題解決	5改訂後改訂前（平成11年）備考科目名科目名10情報産業と社会情報産業と社会課題研究課題研究情報の表現と管理情報と表現名称変更情報と問題解決新設情報テクノロジー新設15アルゴリズムとプログラムアルゴリズム名称変更ネットワークシステムネットワークシステムデータベース新設情報システム実習情報システムの開発名称変更情報メディア新設20情報デザインコンピュータデザイン名称変更表現メディアの編集と表現図形と画像の処理整理統合情報コンテンツ実習マルチメディア表現名称変更モデル化とシミュレーション削除情報実習削除2513科目11科目また，専門教科情報科は，教科の目標を達成するために，専門教科情報科の13科目を三つの分30野に属する科目に分類している。
jouho.txt	問題解決	このうち，「情報産業と社会」，「情報の表現と管理」，「情報と問題解決」，「情報テクノロジー」はこの教科の基礎的な科目として位置付けている。
jouho.txt	問題解決	その際，40「情報システム実習」と「情報コンテンツ実習」は，各分野の他の専門科目で個45別に学んだ知識と技術を情報システムや情報コンテンツの開発などの実習を通50して，総合的に活用することができるようにすることをねらいとしている科目55であり，各分野専門教科情報科の科目編成（図１）基礎的科目（各分野に共通）情報コンテンツの制作・発信分野情報システム実習情報コンテンツ実習システムの設計・管理分野総合的科目課題研究アルゴリズムとプログラムネットワークシステムデータベース情報メディア情報デザイン表現メディアの編集と表現情報の表現と管理情報と問題解決情報テクノロジー情報産業と社会--53/113---48-の学習に当たっては，こうした両科目のねらいを十分踏まえることが重要である。
jouho.txt	問題解決	(1)新設した科目5ア「情報と問題解決」情報の各分野にかかわる産業や社会の様々な活動において，情報や情報手段を活用した問題の発見から解決までの過程において必要となる基礎的な知識と技術を習得させるとともに，実際にそれらを活用し，問題解決の過程と結果を評価する能力と態度を育成することをねらいとして新設した。
jouho.txt	問題解決	30イ「モデル化とシミュレーション」従前の「モデル化とシミュレーション」の内容については，新設科目である「情報と問題解決」の内容として位置付けることとし削除した。
jouho.txt	問題解決	5--59/113---54-第２節課題研究第１目標5情報に関する課題を設定し，その課題の解決を図る学習を通して，専門的な知識と技術の深化，総合化を図るとともに，問題解決の能力や自発的，創造的な学習態度を育てる。
jouho.txt	問題解決	この科目のねらいは，情報に関する基礎的な学習の上に立って，教科の目標に沿った課題を生徒が自ら設定し，自らその課題の解決を図る学習活動を通して，問題解決の能力や自らの学習意欲を10高めることのできる態度を育ることである。
jouho.txt	問題解決	25--64/113---59-第４節情報と問題解決第１目標5情報と情報手段を活用した問題の発見と解決に関する基礎的な知識と技術を習得させ，適切に問題解決を行うことができる能力と態度を育てる。
jouho.txt	問題解決	第２内容とその取扱い１内容の構成及び取扱いこの科目は，(1)問題解決の概要，(2)問題の発見と解決，(3)問題解決の過程と結果の評価の３15項目で構成しており，２～４単位程度履修されることを想定して内容を構成している。
jouho.txt	問題解決	また，適切な解決方法を用いることの重要性について考えさせるとともに，問題解決の手法を適切に選択することができるようにすること。
jouho.txt	問題解決	その際，問題解決を適切に行うには，問題の所在や解決する内容に応じて適切な問題解決の方法を選択することの必要性や重要性について考えさせるとともに，情報手段の特性等を踏まえて適切に問題解決の手法を選択することができるようにする。
jouho.txt	問題解決	30２内容(1)問題解決の概要ア問題の発見から解決までの流れイ問題解決の実際35（内容の範囲や程度）ア内容の(1)のアについては，問題の発見から解決までの一連の作業内容を取り上げ，目的に応じた作業や分析方法の選択・実施などを行うために必要な基礎的な知識と技術について40扱うこと。
jouho.txt	問題解決	イについては，問題解決の手法や考え方が情報産業でどのように活用されているかを理解させるために，情報産業において実際に行われている問題の発見と解決にかかわる具体的な事例について扱うこと。
jouho.txt	問題解決	5イ問題解決の実際情報セキュリティや情報モラルに関する理解を深めるための取組、地方公共団体における地域産業の活性化の取組など，企業や地方公共団体などで行われている事例を取り上げ，情報産業において問題発見から解決の手法や考え方がどのように活用されているかを理解させる。
jouho.txt	問題解決	(3)問題解決の過程と結果の評価ア評価の方法10イ評価の実際（内容の範囲や程度）ウ内容の(3)のアについては，問題の発見から解決までの過程及び結果の評価に必要な基礎15的な知識と技術について扱うこと。
jouho.txt	問題解決	イについては，問題解決の過程と結果の評価が情報産業で実際にどのように行われているかを理解させるために，情報産業で実際に行われている問題解決の過程と結果の評価にかかわる具体的な事例について扱うこと。
jouho.txt	問題解決	ア評価の方法25問題解決の前後の数値データを比較する評価方法やＳＤ法の尺度による評価方法などについて取り上げ，問題の発見から解決までの一連の作業や結果を適切に評価する方法に関する基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	問題解決	30イ評価の実際情報産業における問題解決の過程と評価の具体的な事例について取り上げ，情報産業で実際に行われている活動について理解させる。
jouho.txt	問題解決	その際，他の解決策を提案させるなどの実習を行うなどして，問題解決の過程と結果を評価するための基礎的な知識と技術の総合化を図るようにする。
jouho.txt	問題解決	この科目のねらいは，アルゴリズムとプログラミング及びコンピュータを活用した問題解決におけるデータ構造に関する基礎的な知識と技術について習得させることである。
jouho.txt	問題解決	また，「課題研究」などの学習を通して，問題解決能力や自発的，創造的な学習態度の育成に努めてきている。
jouho.txt	問題解決	5情報に関する学科においては，情報に関する課題を設定し，その課題の解決を図る学習活動を通して，専門的な知識と技術の深化，総合化を図るとともに，問題解決の能力や自発的な学習態度を育てることを目標とした「課題研究」が原則履修科目とされており，これは，総合的な学習の時間が目標としているものと軌を一にしているといえる。
jouho.txt	問題解決	(2)実験・実習の配当時数について情報に関する各学科においては，従前より実験・実習を主要な学習方法としてきたが，これから30の技術革新の進展や新しい情報産業の形成等に対応するため，創造性や問題解決能力の育成及び望ましい勤労観や職業観の育成などを一層重視して，実験・実習を充実することがますます重要である。
jouho.txt	情報	高等学校学習指導要領解説情報編平成22年１月文部科学省--1/113--高等学校学習指導要領解説情報編目次第1部各学科に共通する教科「情報」……………………………………………………1第1章総説…………………………………………………………………………………1第１節改訂の趣旨………………………………………………………………………1１改訂の経緯…………………………………………………………………………1２改訂の趣旨…………………………………………………………………………2３改訂の要点…………………………………………………………………………3第２節共通教科情報科の目標…………………………………………………………12第３節共通教科情報科の科目編成……………………………………………………14第２章共通教科情報科の各科目…………………………………………………………16第１節社会と情報………………………………………………………………………16第１目標…………………………………………………………………………………16第２内容とその取扱い…………………………………………………………………16第２節情報の科学…………………………………………………………………………25第１目標…………………………………………………………………………………25第２内容とその取扱い…………………………………………………………………25第３章各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い…………………………………35第１節指導計画の作成に当たっての配慮事項…………………………………………35第２節内容の取扱いについての配慮事項………………………………………………37第３節総則関連事項……………………………………………………………………38第２部主として専門学科において開設される教科「情報」………………………………41第１章総説……………………………………………………………………………41第１節改訂の趣旨………………………………………………………………………41１改訂の趣旨…………………………………………………………………………41２改訂の要点…………………………………………………………………………43第２節専門教科情報科の目標…………………………………………………………45第３節専門教科情報科の科目編成……………………………………………………47第２章専門教科情報科の各科目………………………………………………………50第１節情報産業と社会…………………………………………………………………50第１目標……………………………………………………………………………50第２内容とその取扱い………………………………………………………………50１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………50２内容…………………………………………………………………………50第２節課題研究…………………………………………………………………………54第１目標……………………………………………………………………………54第２内容とその取扱い………………………………………………………………54１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………54--2/113--２内容……………………………………………………………………………54第３節情報の表現と管理………………………………………………………………56第１目標……………………………………………………………………………56第２内容とその取扱い………………………………………………………………56１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………56２内容……………………………………………………………………………56第４節情報と問題解決…………………………………………………………………59第１目標……………………………………………………………………………59第２内容とその取扱い………………………………………………………………59１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………59２内容……………………………………………………………………………59第５節情報テクノロジー………………………………………………………………62第１目標……………………………………………………………………………62第２内容とその取扱い………………………………………………………………62１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………62２内容……………………………………………………………………………62第６節アルゴリズムとプログラム……………………………………………………66第１目標……………………………………………………………………………66第２内容とその取扱い………………………………………………………………66１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………66２内容……………………………………………………………………………67第７節ネットワークシステム…………………………………………………………70第１目標……………………………………………………………………………70第２内容とその取扱い………………………………………………………………70１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………70２内容……………………………………………………………………………70第８節データベース……………………………………………………………………74第１目標……………………………………………………………………………74第２内容とその取扱い………………………………………………………………74１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………74２内容……………………………………………………………………………74第９節情報システム実習………………………………………………………………78第１目標……………………………………………………………………………78第２内容とその取扱い………………………………………………………………78１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………78２内容……………………………………………………………………………78第10節情報メディア……………………………………………………………………82第１目標……………………………………………………………………………82第２内容とその取扱い………………………………………………………………82１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………82２内容……………………………………………………………………………82第11節情報デザイン……………………………………………………………………85第１目標……………………………………………………………………………85第２内容とその取扱い………………………………………………………………85１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………85--3/113--２内容……………………………………………………………………………85第12節表現メディアの編集と表現……………………………………………………88第１目標……………………………………………………………………………88第２内容とその取扱い………………………………………………………………88１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………88２内容……………………………………………………………………………88第13節情報コンテンツ実習……………………………………………………………92第１目標……………………………………………………………………………92第２内容とその取扱い………………………………………………………………92１内容の構成及び取扱い…………………………………………………………92２内容……………………………………………………………………………92第３章教育課程の編成と指導計画の作成……………………………………………96第１節教育課程の編成…………………………………………………………………96１教育課程編成の一般方針…………………………………………………………96２各教科・科目及び単位数等………………………………………………………97３各教科・科目の履修等……………………………………………………………99４各教科・科目等の授業時数等……………………………………………………101５教育課程の編成・実施に当たって配慮すべき事項……………………………102第２節各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い……………………………106１指導計画の作成に当たっての配慮事項…………………………………………106２各科目の指導に当たっての配慮事項……………………………………………107３実験・実習の実施に当たっての配慮事項………………………………………107--4/113--第１部各学科に共通する教科「情報」--5/113---1-第１部共通教科情報科編第１章総説5第１節改訂の趣旨１改訂の経緯２１世紀は，新しい知識・情報・技術が政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動10の基盤として飛躍的に重要性を増す，いわゆる「知識基盤社会」の時代であると言われている。
jouho.txt	情報	このたびの高等学校の各学科に共通する教科情報科（以下，共通教科情報科という。
jouho.txt	情報	答申の中で，共通教科情報科の改善については，次のように示された。
jouho.txt	情報	25⑫情報（高等学校）（ⅰ）改善の基本方針30○普通教科「情報」については、その課題を踏まえ，高校生の発達の段階や多様な実態に応じて、情報化の進む社会に積極的に参画することができる能力・態度をはぐくむとともに、情報に関する科学的な見方・考え方を確実に定着させる指導を重視し、科目やその目標・内容の見直しを図る。
jouho.txt	情報	35○情報を適切に活用する上で必要とされる倫理的態度、安全に配慮する態度等の育成については、情報モラル、知的財産の保護、情報安全等に対する実践的な態度をはぐくむ指導を重視する。
jouho.txt	情報	40○生徒の多様な学習要求に応えるとともに、進路希望等を実現させたり、社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力や態度をはぐくむために、より広く、より深く学習することを可能にする内容を重視する。
jouho.txt	情報	(ⅱ)改善の具体的事項45○社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力や態度をはぐくむために、情報教育の目標の３観点をより一層重視することとし、次のような改善を図る。
jouho.txt	情報	--7/113---3-(ｱ)高校生の実態は多様化している一方で、情報及び情報機器等の活用が社会生活に必要不可欠な基盤として発展する中、これらを活用して高い付加価値を創造することができる人材の育成が求められている。
jouho.txt	情報	これらを踏まえ、情報活用の実践力の確実な定着や情報に関する倫5理的態度と安全に配慮する態度や規範意識の育成を特に重視した上で、生徒の能力や適性、興味・関心、進路希望等の実態に応じて、情報や情報技術に関する科学的あるいは社会的な見方や考え方について、より広く、深く学ぶことを可能とするよう現行の科目構成を見直し、「社会と情報」、「情報の科学」の２科目を設ける。
jouho.txt	情報	10・「社会と情報」については、情報が現代社会に及ぼす影響を理解させるとともに、情報機器等を効果的に活用したコミュニケーション能力や情報の創造力・発信力等を養うなど、情報化の進む社会に積極的に参画することができる能力・態度を育てることに重点を置く。
jouho.txt	情報	15・「情報の科学」については、現代社会の基盤を構成している情報にかかわる知識や技術を科学的な見方・考え方で理解し、習得させるとともに、情報機器等を活用して情報に関する科学的思考力・判断力等を養うなど、社会の情報化の進展に主体的に寄与することができる能力・態度を育てることに重点を置く。
jouho.txt	情報	20(ｲ)また，上記の科目を通じて、情報通信ネットワークやメディアの特性・役割を十分に理解し、安全に配慮し、情報を適切に活用できる能力をはぐくむ指導をより一層重視する。
jouho.txt	情報	また、情報通信ネットワークや様々なメディアを活用して、新たな情報を創り出したり、分かりやすく情報を表現したり、正しく伝達したりする活動を通して、合理的判断力や創造的思考力、問題を発見・解決することができる能力をはぐくむ指導をより一層重視する。
jouho.txt	情報	25共通教科情報科については，以上のような改善の基本方針及び改善の具体的事項に基づき，改訂された。
jouho.txt	情報	ア情報及び情報技術を適切に活用するために必要となる知識と技能の習得を図るという視点については，義務教育段階における情報教育の成果を踏まえ，高等学校段階において確実に身に付けさせるという視点を重視する。
jouho.txt	情報	35イ情報に関する科学的な見方や考え方を養うという視点は引き続き重視し，高等学校段階において確実に身に付けさせるという視点を重視する。
jouho.txt	情報	ウ社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させるという視点については，義務教育段階における情報教育の成果を踏まえ，高等学校段階においては健全な倫理観や安全へ配慮する態度を育成するという視点を重視する。
jouho.txt	情報	40エ情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を，情報化の進む社会に積極的に参画する能力・態度及び社会の情報化の進展に主体的に寄与することができる能力・態度の総称と位置付け，このような能力・態度を高等学校段階において確実に身に付けさせるという視点を重視する。
jouho.txt	情報	具体的には，従前の教科目標である「情報及び情報技術を活用するための知識と技能の習得を通45して，情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに，社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ，情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	」を改め，「情報及び情報技術を活用するための知識と技能を習得させ，情報に関する科学的な見方や考え方--8/113---4-を養うとともに，社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ，社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	(2)科目構成の改善5すべての生徒に履修させる科目として「社会と情報」及び「情報の科学」の２科目を設け，生徒の多様な能力・適性，興味・関心等に応じてどちらか１科目を選択的に履修することとした。
jouho.txt	情報	(3)各科目の内容の改善高校生の実態が多様化する一方で，情報及びコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段の活用が社会生活に必要不可欠な基盤として発展する中，情報や情報手段を適切に活用して高い15付加価値を創造することができる人材の育成が求められている。
jouho.txt	情報	そこで，共通教科情報科の授業では，情報活用の実践力の確実な定着を図るとともに，情報に関する倫理的態度と安全に配慮する態度や規範意識の育成を特に重視した上で，生徒の能力・適性，興味・関心，進路希望等の実態に応じて，情報や情報技術に関する科学的あるいは社会的な見方や考え方について，より広く，深く学ぶことが必要となる。
jouho.txt	情報	20「社会と情報」については，情報の特徴と情報化が社会に及ぼす影響を理解させ，情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用して情報を収集，処理，表現するとともに効果的にコミュニケーションを行う能力を養い，情報社会に積極的に参画する態度を育てることをねらいとする。
jouho.txt	情報	「情報の科学」については，情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させるとともに，情報と情報技術を問題の発見と解決に効果的に活用するための科学的な考え方を習得させ，情報社会25の発展に主体的に寄与する能力と態度を育てることをねらいとする。
jouho.txt	情報	この二つの科目の学習では，情報通信ネットワークやメディアの特性・役割を十分に理解し，安全に配慮し，情報を適切に活用できる能力を育成する指導をより一層重視している。
jouho.txt	情報	また，情報通信ネットワークや様々なメディアを活用して，新たな情報を創り出したり，分かりやすく情報を表現したり，正しく伝達したりする活動を通して，合理的判断力や創造的思考力，問題を発見・解決30することができる能力を育成する指導についてもより一層重視している。
jouho.txt	情報	①小・中学校における情報教育の成果を踏まえ，共通教科情報科での学習が各教科・科目等の学35習に役立つよう，他の教科・科目等との連携を図ることとした。
jouho.txt	情報	②体験的な学習を重視し，情報手段を活用した実習を積極的に取り入れることとした。
jouho.txt	情報	40④情報機器を活用した学習を行うに当たっては，生徒の健康と望ましい習慣を身に付ける観点から，照明やコンピュータの使用時間などに留意することとした。
jouho.txt	情報	⑤各科目の指導においては，情報モラルの育成の充実を図ることとした。
jouho.txt	情報	⑥授業で扱う具体例などについては，情報技術の進展に対応して適宜見直しを図ることとした。
jouho.txt	情報	45４情報教育の中での共通教科情報科の位置付け(1)情報教育の目標共通教科情報科の目標や内容を正しく理解し，授業を通して確実に実現するためには，小・中・--9/113---5-高等学校を通して体系的・系統的に行われる情報教育の目標について正しく理解する必要がある。
jouho.txt	情報	平成１１年改訂の高等学校学習指導要領において教科「情報」を新設するに当たって，「情報化の進展に対応した初等中等教育における情報教育の推進等に関する調査研究協力者会議」は，平成９年１０月の第１次報告「体系的な情報教育の実施に向けて」（以下，「第１次報告」という。
jouho.txt	情報	）に5おいて，情報教育の目標の観点を「情報活用の実践力」，「情報の科学的な理解」，「情報社会に参画する態度」の三つに整理している。
jouho.txt	情報	平成２１年改訂の高等学校学習指導要領では，情報教育の目標の観点として引き続きこの３観点を位置付けているので，改めて，それぞれの意義や目指す能力・態度について正しく理解することは極めて重要である。
jouho.txt	情報	なお，学習指導要領では，情報教育の目標の３観点に整理された能力・態度を情報活用能力と，また，情報活用能力をはぐくむ教育を情報教10育ととらえている。
jouho.txt	情報	①情報活用の実践力について第１次報告では，「情報活用の実践力」を次のように定義付けている。
jouho.txt	情報	15課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することを含めて，必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し，受け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる能力この定義からも明らかなように，情報教育によってはぐくまれる情報活用の実践力とは，単に情報手段が操作できるという意味での「使うことのできる」力のことだけではない。
jouho.txt	情報	「課題や目的に応じて情報手段を適切に活用する」活動は，課題や目的に合った手段は何かを考えることから出発する。
jouho.txt	情報	様々な情報手段の中から，直面する課題や目的に適した情報手段を主体的に選ぶことができることは，問題解決や目的達成のために情報や情報手段を適切に活用する上で極めて重要な力である。
jouho.txt	情報	25「情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し」とは，情報を取り扱う際の一連の活動を例示的に示したものである。
jouho.txt	情報	情報活用の実践力を習得するに当たっては，個々の活動を個別的・独立的に扱うのではなく，一連の流れをもった活動として扱うとともに，実習などを通して実際に体験させ，経験を積み重ねることで得られる結果を自ら評価し，改善を図ることが大切である。
jouho.txt	情報	「受け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる」とは，情報の発信先，伝達先には必ず人間が30いることを意識して，発信先，伝達先にとって分かりやすくかつ不快な思いをさせないような情報の発信・伝達ができることである。
jouho.txt	情報	また，「情報活用の実践力」を育成することは，学習指導要領改訂の基本的な考え方の一つであ35る「生きる力」の育成と密接につながっている。
jouho.txt	情報	基礎的な知識と技能の習得や思考力・判断力・表現力等の育成のための具体的な学習活動として例示されている，調べる，まとめる，発表する，話し合う，討論するなどの学習活動は，多くの場合，情報手段を活用して行われている。
jouho.txt	情報	情報手段を活用したこれらの学習活動を通して「情報活用の実践力」を高めていくことができる。
jouho.txt	情報	このよう40に学習活動と情報活用の実践力との間に相乗効果が期待できるのであり，このような視点で，「生きる力」を育成するという観点から学校教育全体で「情報活用の実践力」を育成するように配慮しなければならない。
jouho.txt	情報	②情報の科学的な理解45第１次報告では，「情報の科学的な理解」を次のように定義付けている。
jouho.txt	情報	情報活用の基礎となる情報手段の特性の理解と，情報を適切に扱ったり，自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法の理解--10/113---6-この定義からも明らかなように，情報教育によってはぐくまれる情報の科学的な理解とは，単に情報手段の種類，仕組みや特性などについて理解することだけではない。
jouho.txt	情報	情報に関わるあらゆる学問の中から，情報や情報手段を適切に活用するために必要となる基礎的な理論を理解し，方法を習5得するとともに，それらを実践することである。
jouho.txt	情報	「情報活用の基礎となる情報手段の特性の理解」とは，情報手段の特性を理解することにとどまらず，理解した情報手段の特性を踏まえて情報手段を適切に選択し活用することまでを含んでいる。
jouho.txt	情報	「情報を適切に扱ったり，自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法の理解」とは，情報や情報手段をよりよく活用するために，情報そのものについて理解を深めるとともに，10問題解決の手順と結果の評価及び情報を表現するための技法，人間の知覚，記憶，思考などの特性などについて基礎的な理論を理解し，方法を習得するとともに，それらを実践することである。
jouho.txt	情報	③情報社会に参画する態度第１次報告では，「情報社会に参画する態度」を次のように定義付けている。
jouho.txt	情報	15社会生活の中で情報や情報技術が果たしている役割や及ぼしている影響を理解し，情報モラルの必要性や情報に対する責任について考え，望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度20社会の情報化が急速に進展する中，私たちが情報化によって享受しているいわゆる情報化の「光」と「影」の部分が人間や社会に与える影響について理解するとともに，それらに適切に対処していくことができる方法などについて習得することによって，情報社会へ積極的に参画していく態度を身に付けさせることは，今後ますます重要になっていく。
jouho.txt	情報	「社会生活の中で情報や情報技術が果たしている役割や及ぼしている影響を理解」するとは，社25会を情報や情報技術の視点からとらえることにより，情報化の「光」と「影」の両面から情報社会についての理解を深めていくことである。
jouho.txt	情報	「情報モラルの必要性や情報に対する責任について考え」とは，情報社会においては，すべての人間が情報の送り手と受け手の両方の役割をもつようになるという現状を踏まえ，情報の送り手と受け手としてあらゆる場面において適切な行動をとることができるようにするために必要なルール30や心構え及び情報を扱うときに生じる責任について考えることである。
jouho.txt	情報	「望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度」とは，以上のことを踏まえ，情報社会に積極的に参加し，よりよい情報社会にするための活動に積極的に加わろうとする意欲的な態度のことである。
jouho.txt	情報	情報教育が育成を目指す能力や態度を実践的な行動に結び付けるには，情報社会に参画する態度35の育成が不可欠である。
jouho.txt	情報	こうした態度が育成されるとき，情報活用能力全体が高められることにつながっていく。
jouho.txt	情報	情報手段の特性について客観的な知識として身に付けるだけでは，必ずしも情報手段を実践的に活用するために十分であるとはいえない。
jouho.txt	情報	情報手段を実践的に活用するためには，様々な技能の助けが必要となる。
jouho.txt	情報	これら情報教育の目標の三つの観点は，個々に独立した能力・態度ではない。
jouho.txt	情報	情40報の科学的な理解が効率的な情報活用の実践につながり，情報活用の実践を多く行い具体例を豊富にもつことが，情報の科学的な理解を促進する。
jouho.txt	情報	また，情報社会に参画する態度を身に付けることが適正な情報活用の実践につながり，情報活用の実践の経験やその反省を通して情報社会に参画する態度が育成される。
jouho.txt	情報	このように，情報社会を理解するためには，社会の中で情報や情報技術が果たしている役割を科45学的にとらえる必要があり，また，情報の科学的な理解の必要性を理解するには，情報社会における様々な問題を認識することが動機付けになる。
jouho.txt	情報	共通教科情報科では，こうした３観点の特性等を理解した上で，相互に関連付けながらバランス--11/113----11/113---7-よくはぐくんでいくことが大切である。
jouho.txt	情報	(2)体系的な情報教育と共通教科情報科答申は，情報教育の在り方について次のように示している。
jouho.txt	情報	5（情報教育）○急速に進展する社会の情報化により、ＩＣＴを活用して誰でも膨大な情報を収集することが可能となるとともに、様々な情報の編集や表現，発信などが容易にできるようになった。
jouho.txt	情報	学習のためにＩＣＴを効果的に活用することの重要性を理解させるとともに、情報教育が目指している情報活用能力をはぐくむことは、基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着とともに、発表、記録、要約、報告といった知識・技能を活用して行う言語活動の基盤となるものである。
jouho.txt	情報	15○他方、こうした情報化の光の部分のほか、情報化の影の部分も子どもたちに大きな影響を与えている。
jouho.txt	情報	インターネット上の「掲示板」への書き込みによる誹謗中傷やいじめ、個人情報の流出やプライバシーの侵害、インターネット犯罪や有害情報、ウィルス被害に巻き込まれるなど様々な問題が挙げられる。
jouho.txt	情報	これらの問題への対応については、家庭の果たすべき役20割も大きく、学校では家庭と連携しながら、情報モラルの育成、情報安全等に関する知識の習得などについて指導することが重要である。
jouho.txt	情報	○このような観点から、情報教育について、その課題も踏まえた上で、子どもたちの発達段階に応じた改善を図る必要がある。
jouho.txt	情報	特に、小学校の低学年段階からこれらを確実に身に付け25させるため、情報モラル等を中心に、文部科学省が情報教育に関する指導の手引きや指導資料を作成することも考えられる。
jouho.txt	情報	・小学校段階では、各教科等において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの積極的な活用を通じて、その基本的な操作の習得や、情報モラル等に係わる指導の充実を図る。
jouho.txt	情報	30特に、総合的な学習の時間において、情報に関する学習を行う際には、問題解決的な学習や探究活動を通して、情報を受信し、収集・整理・発信したり、情報が日常生活や社会に与える影響を考えたりするなどの学習活動が行われるよう配慮することとする。
jouho.txt	情報	また、道徳においても、その指導に当たって、発達の段階に応じて情報モラルを取り扱うよう配慮する。
jouho.txt	情報	35・中学校段階では、各教科等において、小学校段階の基礎の上に、コンピュータや情報通信ネットワークなどを主体的に活用するとともに、情報モラル等に関する指導の充実を図る。
jouho.txt	情報	・高等学校段階では、各教科等において、小学校及び中学校段階の基礎の上に、コンピュータや情報通信ネットワークなどを実践的に活用するとともに、情報モラル等についての指導の充実を図る。
jouho.txt	情報	45特に、普通教科「情報」については、将来、いずれの進路を選択した場合でも必要となる情報活用能力を身に付けさせるため、現行の科目構成を見直す。
jouho.txt	情報	ここでは，生涯5思考力・判断力・表現力等をはぐくむ学習活動の例①体験から感じ取ったことを表現する（例）・日常生活や体験的な学習活動の中で感じ取ったことを言葉や歌、絵、身体などを用いて表現する②事実を正確に理解し伝達する10（例）・身近な動植物の観察や地域の公共施設等の見学の結果を記述・報告する③概念・法則・意図などを解釈し、説明したり活用したりする（例）・需要、供給などの概念で価格の変動をとらえて生産活動や消費活動に生かす・衣食住や健康・安全に関する知識を活用して自分の生活を管理する④情報を分析・評価し、論述する15（例）・学習や生活上の課題について、事柄を比較する、分類する、関連付けるなど考えるための技法を活用し、課題を整理する・文章や資料を読んだ上で、自分の知識や経験に照らし合わせて、自分なりの考えをまとめて、Ａ４・１枚（１０００字程度）といった所与の条件の中で表現する・自然事象や社会的事象に関する様々な情報や意見をグラフや図表などから読み取ったり、これらを用20いて分かりやすく表現したりする・自国や他国の歴史・文化・社会などについて調べ、分析したことを論述する⑤課題について、構想を立て実践し、評価・改善する（例）・理科の調査研究において、仮説を立てて、観察・実験を行い、その結果を整理し、考察し、まとめ，表現したり改善したりする25・芸術表現やものづくり等において、構想を練り、創作活動を行い、その結果を評価し、工夫・改善する⑥互いの考えを伝え合い、自らの考えや集団の考えを発展させる（例）・予想や仮説の検証方法を考察する場面で、予想や仮説と検証方法を討論しながら考えを深め合う・将来の予測に関する問題などにおいて、問答やディベートの形式を用いて議論を深め、より高次の解30決策に至る経験をさせる学習の理念を踏まえつつ，学力の重要な要素として「基礎的な知識及び技能」，「それを活用するために必要な思考力・判断力・表現力等」，「主体的に学習に取り組む態度（学習意欲）」を挙げ，そ35れらをバランスよくはぐくむことの大切さを規定している。
jouho.txt	情報	他方，これらの学習活動を生徒が授業等で行う姿を思い浮かべるとき，生徒が情報手段を活用している姿を思い浮かべることができる。
jouho.txt	情報	授業等における情報手段の活用が一般化した学校教育では，思考力・判断力・表現力等を育成するための学習活動も情報手段を活用して行われている。
jouho.txt	情報	45このことを踏まえ，答申の情報教育に関わる提言内容を読み解いていくことが大切である。
jouho.txt	情報	情報教育が目指している情報活用能力を育成することは，基礎的な知識と技能の確実な定着とともに，発表，記録，要約，報告といった知識と技能を活用して行う言語活動の基盤となっている。
jouho.txt	情報	ここで重要なのは，情報活用能力は学校教育法第３０条第２項が規定している学力の３要素のうち，身に--13/113---9-付けた基礎的な知識及び技能とそれを活用するために必要な思考力・判断力・表現力等の育成の基盤であるということである。
jouho.txt	情報	この観点から，小・中・高等学校を通しての情報教育によって，情報教育の目標の三つの観点を踏まえ情報活用能力を体系的に身に付けさせる教育の充実が極めて重要である。
jouho.txt	情報	このことから，学習指導要領総則における規定も，基本的な操作や情報モラルを身に付け5させることを明記することで，小・中・高等学校の各段階で情報活用の実践力に偏るのではなく，情報の科学的な理解や情報社会に参画する態度をバランスよく身に付けさせる教育の実現を求める内容となっている。
jouho.txt	情報	〔参考〕小学校・中学校・高等学校学習指導要領総則の規定10○小学校学習指導要領第１章総則第４の２の（9）各教科等の指導に当たっては，児童がコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段に慣れ親しみ，コンピュータで文字を入力するなどの基本的な操作や情報モラルを身に付け，適切に活用できるようにするための学習活動を充実するとともに，これらの情報手段に15加え視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。
jouho.txt	情報	○中学校学習指導要領第1章総則第４の２の（10）各教科等の指導に当たっては，生徒が情報モラルを身に付け，コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を適切かつ主体的，積極的に活用できるようにするための学習活20動を充実するとともに，これらの情報手段に加え視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。
jouho.txt	情報	○高等学校学習指導要領第１章総則第５款の５の（10）各教科・科目等の指導に当たっては，生徒が情報モラルを身に付け，コンピュータや情報25通信ネットワークなどの情報手段を適切かつ実践的，主体的に活用できるようにするための学習活動を充実するとともに，これらの情報手段に加え視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。
jouho.txt	情報	子どもたちが体験から感じ取ったことを表現する活動から，互いの考え方を伝え合い，自らの考30えや集団の考えを発展させる活動までの学習活動を具体的に授業等で行っている姿を思い描いたとき，それぞれの学習活動において情報手段を活用している子どもたちの姿が描かれているのではないだろうか。
jouho.txt	情報	これは，平成１３年からのｅ－Ｊａｐａｎ戦略（平成１３年１月２２日；高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部（ＩＴ戦略本部）決定）に始まり，現在も引き続き国家戦略として学校におけるＩＣＴ（InformationandCommunicationTechnology：情報通信技術）環境整備を推35進しているのは，こうした学習活動への適切な情報手段の活用を強く促すものであることを思えば，必然的に思い描ける子どもたちの姿である。
jouho.txt	情報	授業等で行われる思考力・判断力・表現力等を育成する学習活動は，多くの場合，情報手段を活用して行われる。
jouho.txt	情報	思考力・判断力・表現力等を育成するためには，言語活動を充実させるとともに，その基盤としての情報活用能力を身に付ける教育，すなわち情報教育を充実させることが重要であり，このことが「生きる力」を育成することにつなが40る。
jouho.txt	情報	言語活動の充実と情報教育の充実は表裏一体の関係にある。
jouho.txt	情報	そして，高等学校段階においてこの情報教育の要として設けられているのが共通教科情報科である。
jouho.txt	情報	(3)高等学校の他教科との関係高等学校段階における情報教育の実施を，共通教科情報科だけが担うように極めて限定的にとら45えてはならない。
jouho.txt	情報	高等学校学習指導要領第１章総則第５款５の(10)に「各教科・科目等の指導に当たっては，生徒が情報モラルを身に付け，情報手段を適切かつ実践的，主体的に活用できるようにするための学習活動を充実する」とあるように，義務教育段階と同様，高等学校段階においても，あらゆる教育の機会を通して情報活用能力を身に付けさせる教育のより一層の充実が求められてい--14/113---10-る。
jouho.txt	情報	このことを受けて，各教科・科目の内容の取扱いなどに，情報手段の活用が明記されている。
jouho.txt	情報	これらは，各教科・科目の学習活動を効果的に行うために情報手段を活用することがねらいであるが，情報活用の実践を多く行い具体例を豊富に体験することが，情報の科学的な理解を促し，また，情報活用の実践の経験やその反省を通して情報社会に参画する態度が育成されるのである。
jouho.txt	情報	5また，高等学校学習指導要領第２章第１０節第３款１の(1)に「中学校における情報教育の成果を踏まえ，情報科での学習が他の教科・科目等の学習に役立つよう，他の教科・科目等との連携を図ること」とあるように，共通教科情報科の学びによって身に付けた能力や態度を他の教科・科目等の学習において積極的に活用していくことが重要である。
jouho.txt	情報	このことを踏まえ，学校全体での情報教育を考えるときには，共通教科情報科と他教科の学習内容や学習活動の関連をよく検討して，効果的な指導計画を立てることが大切である。
jouho.txt	情報	書籍やＤＶＤ，ビデオなどの情報と情報手段を合15わせて利用できるようにした学校図書館を，学習情報センターとして生徒の主体的な学習活動に役立てていけるように整備を図り活用していくことが必要である。
jouho.txt	情報	(4)中学校技術・家庭科等との関係共通教科情報科の学習内容と中学校技術・家庭科技術分野「Ｄ情報に関する技術」の学習内容20とは，連続性をもっている。
jouho.txt	情報	「Ｄ情報に関する技術」の(1)から(3)までの内容は，今回の改訂ですべて必修項目となった。
jouho.txt	情報	中学校における情報教育の成果を踏まえて共通教科情報科の指導を行うには，これらの中学校技術・家庭科技術分野の改善内容をよく理解することが極めて重要である。
jouho.txt	情報	また，中学校学習指導要領第１章総則第４の２の(10)には，「各教科等の指導に当たっては，生徒が情報モラルを身に付け，情報手段を適切かつ主体的，積極的に活用できるようにするための学25習活動を充実する」と規定されている。
jouho.txt	情報	生徒は，中学校の各教科，道徳，総合的な学習の時間及び特別活動で，情報モラルを身に付けるとともに情報手段を適切かつ主体的，積極的に活用した学習活動を経験して高等学校に入学してくる。
jouho.txt	情報	生徒が義務教育段階において，情報教育についてどのような内容の学習をしてきたかについて，あらかじめその内容と程度を的確に把握して，共通教科情報科の指導に生かす必要がある。
jouho.txt	情報	30(5)専門教科情報科との関係主として専門学科において開設される教科情報科（専門教科情報科）は，情報産業の構造の変化や情報産業が求める人材の多様化，細分化，高度化に対応する観点から，情報の各分野における基礎的な知識と技術や職業倫理等を身に付けた人材を育成することをねらいとする教科で，次の１３35科目で構成されている。
jouho.txt	情報	情報産業と社会，課題研究，情報の表現と管理，情報と問題解決，情報テクノロジー，アルゴリズムとプログラム，ネットワークシステム，データベース，情報システム実習，情報メディア，情報デザイン，表現メディアの編集と表現，情報コンテンツ実習40なお，専門教科情報科では，情報の各分野を「システムの設計・管理分野」と「情報コンテンツの制作・発信分野」ととらえている。
jouho.txt	情報	専門教科情報科の科目の内容は，共通教科情報科の「社会と情報」，「情報の科学」の学習内容をより広く，深く学習することを可能にするための参考になる。
jouho.txt	情報	生徒の多様な学習要求に応えるとと45もに，生徒の情報活用の実践力をより一層高めたり，進路希望等を実現させたりするために，共通教科情報科の各科目の履修に引き続いて専門教科情報科の科目を履修させることも可能である。
jouho.txt	情報	例えば，専門教科情報科の科目のうち基礎的な科目に位置付けられている「情報産業と社会」，「情報の表現と管理」，「情報と問題解決」，「情報テクノロジー」の各科目は，それぞれ情報産業と社会と--15/113---11-のかかわり，情報の表現と管理，情報と情報手段を活用した問題の発見と解決，情報産業を支える情報技術に関する基礎的な知識と技術を習得させ，それぞれを活用する能力と態度の育成を目指している。
jouho.txt	情報	そこで，「社会と情報」や「情報の科学」の学習内容のうち，情報産業と社会とのかかわり，情報の表現と管理，情5報と情報手段を活用した問題の発見と解決，情報産業を支える情報テクノロジーに関する内容をより広く，深く学ばせたい場合には，10共通教科情報科の科目に引き続いて専門教科情報科の基礎的科目を選択履修させることが考えられる。
jouho.txt	情報	15情報産業を支える情報技術システムの設計・管理分野の科目群情報コンテンツの制作・発信分野の科目群情報テクノロジ-情報産業と社会とのかかわり問題の発見と活用社会と情報情報の科学情報産業と社会情報の表現と管理情報と問題解決情報の表現と管理--16/113----16/113---12-第２節共通教科情報科の目標教科の目標は，次のとおりである。
jouho.txt	情報	5情報及び情報技術を活用するための知識と技能を習得させ，情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに，社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ，社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	今回の学習指導要領の改訂では，新しい知識・情報・技術が政治・経済・文化をはじめ社会のあ10らゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増す，いわゆる「知識基盤社会」の時代に適切に対応することができる能力・態度の育成が重視されている。
jouho.txt	情報	これ15らのことを行うための基盤として情報活用能力がある。
jouho.txt	情報	このことを踏まえ，共通教科情報科では，教科の目標において情報及び情報技術を活用するための知識と技能を定着させ，情報及び情報手段に関する科学的な見方や考え方を身に付けさせるとともに，情報に関する倫理的な態度と安全に関する態度や規範意識を養うことを明確に示している。
jouho.txt	情報	具体的には，共通教科情報科では，情報及び情報技術を実践的に活用するための知識と技能，情報20に関する科学的な見方や考え方，情報及び情報技術が果たしている役割や影響の理解を総合的に身に付けることによって，情報化された社会において，何が適切かを判断することができる意志決定能力や自ら課題を発見し解決することができる，いわゆる問題解決能力などを育成し，社会の情報化の進展に主体的に対応できるようにすることを目指している。
jouho.txt	情報	教科の目標は，すべての生徒が選択的に履修する科目である「社会と情報」と「情報の科学」の25目標を包括して示したもので，大きく次の四つの目標に分けることができる。
jouho.txt	情報	共通教科情報科では，これら個々の目標を相互に関連付けながら，情報化した社会の構成員として必須の素養である情報活用能力を確実に身に付けさせる教育の実現を目指すことになる。
jouho.txt	情報	(1)「情報及び情報技術を活用するための知識及び技能を習得させ」について30この目標は，情報教育の目標の三つの観点のうちの「情報活用の実践力」と「情報の科学的な理解」の育成に対応している。
jouho.txt	情報	情報化が進む知識基盤社会では，あらゆる知識と技能を習得するに当たって，情報及び情報技術を適切に活用することにより，それらの習得が容易に行われるとともに，それらの活用を通して，関連する新たな知識と技能の習得につながっていく。
jouho.txt	情報	また，情報及び情報技術を適切に活用することにより，これまで身に付けてきた知識と技能が実際に生きて働き実用に35結び付いていく。
jouho.txt	情報	これらのことから，情報及び情報技術を適切に活用するための知識と技能を習得させることを引き続き共通教科情報科の目標として位置付けている。
jouho.txt	情報	(2)「情報に関する科学的な見方や考え方を養う」についてこの目標は，情報教育の目標の三つの観点のうちの「情報の科学的な理解」の育成に対応してい40る。
jouho.txt	情報	同様の関係を情報に関する科学的な見方や考え方を養うことと，情報及び情報技術の活用との間に見いだすことができる。
jouho.txt	情報	情報の科学的な見方や考え方を養うことが情報及び情報技術の効果的な活用につながり，活用の実践を多く行い具体例を豊富に体験することが，情報の科学的な見方・考え方の育成を促進する。
jouho.txt	情報	このように，情報に関する科学的な見方や考え方45を養うことは，情報活用能力をバランスよく身に付けさせるための重要な要素である。
jouho.txt	情報	(3)「社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ」について--17/113---13-この目標は，情報教育の目標の三つの観点のうちの「情報社会に参画する態度」の育成に対応している。
jouho.txt	情報	情報通信ネットワーク等を使った犯罪が多発する中，情報通信ネットワーク上のルールやマナー，危険回避，人権侵害，著作権等の知的財産の保護等の情報及び情報技術を適切に扱うための知識と技能を習得させる指導について，より一層充実させることが求められている。
jouho.txt	情報	情報及び情5報技術を適切に活用するためには，社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させ，それらに適切に対処できるようにすることが必須であり，情報及び情報技術を活用した実践を豊富に体験することやその反省を通して情報社会に参画する態度が育成される。
jouho.txt	情報	情報及び情報技術が果たしている役割と影響を理解させることは，情報活用能力をバランスよく身に付けさせるための重要な要素である。
jouho.txt	情報	10(4)「社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる」について共通教科情報科の最終的な目標は，「社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる」ことである。
jouho.txt	情報	共通教科情報科の指導に当たっては，「主体的に対応できる能力と態度」を，情報社会に積極的に参画するための能力・態度と情報社会の発展に寄与するための能力・態度とと15らえ，それぞれの能力・態度の育成を新設された「社会と情報」と「情報の科学」に担わせている。
jouho.txt	情報	これらの能力・態度は，情報教育の目標の三つの観点である「情報活用の実践力」，「情報の科学的な理解」，「情報社会に参画する態度」をバランスよく育成することによって身に付けることができる。
jouho.txt	情報	このように共通教科情報科においては，目標にある「情報及び情報技術を実践的に活用するための知識及び技能の習得」，「情報に関する科学的な見方や考え方の育成」，「情報及び情報技術が果20たしている役割や影響の理解」を通して，社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育成しようとしている。
jouho.txt	情報	--18/113---14-第３節共通教科情報科の科目編成共通教科情報科は，次の２科目で構成されている。
jouho.txt	情報	5改訂後（平成２１年告示）改訂前（平成１１年告示）科目名標準単位数科目名標準単位数社会と情報2単位情報Ａ2単位10情報の科学2単位情報Ｂ2単位情報Ｃ2単位平成１１年の高等学校学習指導要領改訂に先立ち，「情報化の進展に対応した初等中等教育における情報教育の推進等に関する調査研究協力者会議」は，平成９年１０月の第一次報告の中で，「高15等学校では，普通教育に関する教科として『情報（仮称）』を設置し，その中に複数の科目を設置する。
jouho.txt	情報	内容としては，『情報の科学的な理解』及び『情報社会に参画する態度』に関する事項で構成する基礎的な科目を設けることとする。
jouho.txt	情報	このほか，生徒の多様な実態に配慮し，『情報の科学的な理解』及び『情報社会に参画する態度』に関する事項のうち特定の内容に重点を置き，演習，実習を豊富に取り入れた科目，情報手段を積極的に活用する科目を設けるなど，選択の幅を確保する20ことが望ましい。
jouho.txt	情報	このことを踏まえ，平成１１年改訂の高等学校学習指導要領では，義務教育段階において情報手段の活用経験が浅い生徒でも十分履修できることを想定して「情報Ａ」を，コンピュータに興味・関心をもつ生徒が履修することを想定して「情報Ｂ」を，情報社会やコミュニケーションに興味・関心をもつ生徒が履修することを想定して「情報Ｃ」を，共通教科情報科の科目として設置した。
jouho.txt	情報	これからの共通教科「情報」情報Ｃ（改訂前）情報のディジタル化や情報通信ネットワークの特性を理解させ、表現やコミュニケーションにおいてコンピュータなどを効果的に活用する能力を養うとともに、情報化の進展が社会に及ぼす影響を理解させ、情報社会に参画する上での望ましい態度を育てる。
jouho.txt	情報	(1)情報のディジタル化(2)情報通信ネットワークとコミュニケーション(3)情報の収集・発信と個人の責任(4)情報化の進展と社会への影響情報B（改訂前）コンピュータにおける情報の表し方や処理の仕組み、情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させ、問題解決においてコンピュータを効果的に活用するための科学的な考え方や方法を習得させる。
jouho.txt	情報	(1)問題解決とコンピュータの活用(2)コンピュータの仕組みと働き(3)問題のモデル化とコンピュータを活用した解決(4)情報社会を支える情報技術情報A(改訂前）コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を通して、情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識と技能を習得させるとともに、情報を主体的に活用しようとする態度を育てる。
jouho.txt	情報	(1)情報を活用するための工夫と情報機器(2)情報の収集・発信と情報機器の活用(3)情報の統合的な処理とコンピュータの活用(4)情報機器の発達と生活の変化社会と情報（改訂後）情報の特徴と情報化が社会に及ぼす影響を理解させ、情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用して情報を収集、処理、表現するとともに効果的にコミュニケーションを行う能力を養い、情報社会に積極的に参画する態度を育てる。
jouho.txt	情報	(1)情報の活用と表現(2)情報通信ネットワークとコミュニケーション(3)情報社会の課題と情報モラル(4)望ましい情報社会の構築情報の科学(改訂後)情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させるとともに、情報と情報技術を問題の発見と解決に効果的に活用するための科学的な考え方を習得させ、情報社会の発展に主体的に寄与する能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	(1)コンピュータと情報通信ネットワーク(2)問題解決とコンピュータの活用(3)情報の管理と問題解決(4)情報技術の進展と情報モラル○新科目２科目のうちから１科目選択必履修○情報活用の実践力、情報モラルに関する内容は共通に履修○情報教育の目標の3つの能力・態度をバランスよく身に付けさせる学習内容は各科目共通○「社会と情報」は、主として情報社会に参画する態度を重視○「情報の科学」は、主として情報の科学的な理解を重視--19/113---15-今回の改訂では，共通教科情報科の改訂の趣旨及びこの間の義務教育段階における情報教育の充実や成果を踏まえ，義務教育段階において情報手段の活用経験が浅い生徒の履修を想定して設置した「情報Ａ」については発展的に解消し，「情報の科学的な理解」及び「情報社会に参画する態度」に関する内容を重視した基礎的な科目として「情報の科学」と「社会と情報」を新設することとし5た。
jouho.txt	情報	具体的には，主に情報社会に参画する態度を育成する学習を重視した「情報Ｃ」と，主に情報の科学的な理解を深める学習を重視した「情報Ｂ」の内容を柱にして，それぞれ「社会と情報」，「情報の科学」の内容を構成するとともに，各科目に情報手段を積極的に活用する実習を多く取り入れている「情報Ａ」の内容のうち，義務教育段階では学習しない内容を付加している。
jouho.txt	情報	ここで特に留意しなければならないことは，各科目の学習によって情報活用の実践力及び情報モラルに関する内10容が共通に，かつ，より実践的に行われるように改善が図られていることである。
jouho.txt	情報	今回の改訂においては，共通教科情報科については，「将来，いずれの進路を選択した場合でも必要となる情報活用能力を身に付けさせるため，現行の科目構成を見直す」という答申の趣旨に基づき，「社会と情報」と「情報の科学」の２科目を設けた。
jouho.txt	情報	共通教科情報科はこれまでどおりすべての生徒に履修させる教科であり，生徒の能力・適性，多様な興味・関心，進路希望等に応じて「社15会と情報」及び「情報の科学」のうち１科目を選択履修させることとしている。
jouho.txt	情報	なお，いずれの科目を履修しても，各科目の学習によって共通教科情報科の目標を達成するものでなければならない。
jouho.txt	情報	なお，共通教科情報科の学習内容をより広く，深く学ぶために，専門教科情報科の科20目の内容が参考になる。
jouho.txt	情報	「社会と情報」及び「情報の科学」をさらに発展させた学習を行うために，専門教科情報科の科目を履修させることも可能である。
jouho.txt	情報	--20/113---16-第２章共通教科情報科の各科目第１節社会と情報5第１目標「社会と情報」の目標は，次のように示されている。
jouho.txt	情報	情報の特徴と情報化が社会に及ぼす影響を理解させ，情報機器や情報通信ネットワークなど10を適切に活用して情報を収集，処理，表現するとともに効果的にコミュニケーションを行う能力を養い，情報社会に積極的に参画する態度を育てる。
jouho.txt	情報	この科目のねらいは，情報社会に積極的に参画する態度を育てることである。
jouho.txt	情報	その際，情報を適切に活用し表現する視点から情報の特徴や情報社会の課題について，情報モラルや望ましい情報社15会の構築の視点から情報化が社会に及ぼす影響について理解させ，情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用して情報を収集，処理，表現するとともに効果的にコミュニケーションを行うために必要な基礎的な知識と技能を習得させることもねらいとしている。
jouho.txt	情報	「社会と情報」では，共通教科情報科が育成することを目指す「社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度」を「情報社会に積極的に参画する能力と態度」ととらえている。
jouho.txt	情報	この「情20報社会に参画する態度」とは，情報社会に参加し，よりよい情報社会にするための活動に積極的に加わろうとする意欲的な態度のことである。
jouho.txt	情報	「情報の特徴と情報化が社会に及ぼす影響を理解させ」については，情報化の進展が社会に及ぼす影響や個人の責任などの面から情報社会の特性や在り方を考えさせ，情報通信ネットワーク上のルールやマナー，情報の安全性などに関する基礎的な知識や技能を習得させる。
jouho.txt	情報	25「情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用して情報を収集，処理，表現する」については，情報とメディアの特徴，情報のディジタル化の仕組み，情報手段の基本的な仕組みなどについて理解させる。
jouho.txt	情報	「効果的にコミュニケーションを行う能力を養い」については，コミュニケーション手段の発達をその変遷と関連付けながら理解させるとともに，情報通信ネットワークの特性を踏まえ，情報の30受発信時に配慮すべき事項などについて理解させる。
jouho.txt	情報	なお，この科目の内容は情報社会に参画する態度の育成に重点を置いた構成になっているが，他の二つの観点についても同様に学ぶ内容となっていることに特に留意する。
jouho.txt	情報	第２内容とその取扱い35(1)情報の活用と表現ア情報とメディアの特徴情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用するために，情報の特徴とメディアの意味を理解させる。
jouho.txt	情報	40イ情報のディジタル化情報のディジタル化の基礎的な知識と技術及び情報機器の特徴と役割を理解させるともに，ディジタル化された情報が統合的に扱えることを理解させる。
jouho.txt	情報	ウ情報の表現と伝達情報を分かりやすく表現し効率的に伝達するために，情報機器や素材を適切に選択し利45用する方法を習得させる。
jouho.txt	情報	（内容の取扱い）--21/113----21/113---17-(1)内容の(1)については，情報の信頼性，信憑性及び著作権などに配慮したコンテンツのぴよう作成を通して扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，標本化や量子化を取り上げ，コンピュータの内部では情報がディジタル化されていることについて扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，情報を分かりやすく表現し効率的に伝達するために，情報とメディアの特徴の理解，情報のディジタル化に必要な基礎的な知識と技能の習得及び情報のディジタル化の効果の理解などをねらいとしている。
jouho.txt	情報	また，これらを通して，適切な情報の表現と伝達に必要な基礎的な知識と技10能を習得させることもねらいとしている。
jouho.txt	情報	指導に当たっては，中学校での学習活動を踏まえて，情報及び情報手段を効果的に活用するために，情報の特徴やメディアの意味，ディジタル化の仕組みについて，簡単なコンテンツを作成させるなどの実習を通して体験的に理解させる。
jouho.txt	情報	また，情報の信頼性，信憑性，著作権などの知的財ぴよう産，個人情報やプライバシーなどに十分配慮するとともに，内容の(4)のウの問題解決の学習との15関連に配慮する。
jouho.txt	情報	ア情報とメディアの特徴情報の特徴の理解については，身近な例を挙げて「もの」の特徴との対比で理解させることが考えられる。
jouho.txt	情報	例えば，情報は複製により伝わるとともに，誰かに情報を提供したからといって「もの」20のように元の所有者の手元から無くなるわけではないという性質が挙げられる。
jouho.txt	情報	また，情報通信ネットワーク上に提供した情報は，どこで誰がその情報を複製しているか分からないため，情報の提供者がその情報を消去しただけでは完全に消去することができたと断定することはできないことなどが挙げられる。
jouho.txt	情報	情報の信頼性や信憑性については，他の情報と組み合わせることによってはじめて判断するこぴよう25とができることを理解させ，類似の内容の情報について，情報の発信源を整理したり，情報の表現内容や方法の違いを比較したりするといった，情報の信頼性や信憑性を評価する方法について習ぴよう得させる。
jouho.txt	情報	その際，情報の表現や情報通信ネットワークの活用及び情報モラル等に関する学習内容を確実に身に付けさせるためには，情報の特徴の理解や情報の信頼性や信憑性を評価する方法のぴよう習得が極めて重要であることも理解させる。
jouho.txt	情報	中学校では「メディアは，文字，音声，静止画，動画など，表現手段としてのメディアを指している」(中学校学習指導要領解説技術・家庭編）としているが，ここでは，情報の伝達や通信の媒体として使われるメディア，情報の記録や35蓄積のために使われるメディアなど，メディアが生活の中で多様な意味をもって使われていることを踏まえて指導することが大切である。
jouho.txt	情報	イ情報のディジタル化情報のディジタル化の基礎的な知識と技術として，２進数による表現，標本化や量子化などにつ40いて扱う。
jouho.txt	情報	また，情報をディジタル化する際に利用する情報機器の特徴と役割について理解させ，目的などに応じた適切なディジタル化の方法を選択できるようにする。
jouho.txt	情報	さらに，コンピュータの内部では文字，音，画像などの情報がいずれも「０」と「１」のビット（Bit）列で表現されていること，情報がディジタル化されていることによって多様な形態の情報を統合化して処理することができ，情報の蓄積，編集，表現，転送などの処理が容易にできること，アナログ方式の情報の処理45に比べ，情報を劣化させずに処理することが容易となることを理解させる。
jouho.txt	情報	--22/113---18-ウ情報の表現・伝達の工夫実習を中心に、適切な例題を通して，コンピュータや情報機器を活用して多様な形態の情報を統合化し，伝えたい情報を分かりやすく表現するために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	情報	その際，アで取り上げた情報の信頼性・信憑性の評価，イで取り上げた情報のディジタル化の仕組ぴよう5みや情報機器の適切な選択に関する学習を踏まえて指導するとともに，生徒同士で相互評価させる活動を取り入れる。
jouho.txt	情報	また，目的や情報の受信者の状況などに応じて情報の表現技法及び情報機器を選択させたり，問題解決の手順を踏まえながら，あらかじめ作業の手順や素材を選択させたり，生徒自身に検討させたりする活動を取り入れる。
jouho.txt	情報	同じ情報をプロジェクタなどを使って提示する場合と，ポスターや新聞などの紙媒体に印刷して提示する場合とを比較させる活動なども考えられる。
jouho.txt	情報	10(2)情報通信ネットワークとコミュニケーションアコミュニケーション手段の発達コミュニケーション手段の発達をその変遷と関連付けて理解させるとともに，通信サー15ビスの特徴をコミュニケーションの形態とのかかわりで理解させる。
jouho.txt	情報	イ情報通信ネットワークの仕組み情報通信ネットワークの仕組みと情報セキュリティを確保するための方法を理解させる。
jouho.txt	情報	ウ情報通信ネットワークの活用とコミュニケーション20情報通信ネットワークの特性を踏まえ，効果的なコミュニケーションの方法を習得させるとともに，情報の受信及び発信時に配慮すべき事項を理解させる。
jouho.txt	情報	ウについては，実習を中心に扱い，情報の信憑性や著作権へぴようの配慮について自己評価させる活動を取り入れること。
jouho.txt	情報	ここでは，コミュニケーション手段の発達，通信サービスの特徴，情報通信ネットワークの仕組30みを理解させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	また，情報通信ネットワークを活用して効果的にコミュニケーションを行うために必要な基礎的な知識と技能を習得させることもねらいとしている。
jouho.txt	情報	指導に当たっては，情報通信技術と関連付けながらコミュニケーション手段の発達について理解させたり，情報セキュリティを確保するための方法を理解させたり，情報の受発信時に配慮すべき事項についても理解させたりする。
jouho.txt	情報	35アコミュニーション手段の発達コミュニケーション手段の発達については，手紙，ファックス，電子メール，携帯電話など身近なコミュニケーション手段を取り上げ，情報通信技術の進展がコミュニケーション手段を変化させてきたことを理解させる。
jouho.txt	情報	例えば，社会への情報伝達については，活版印刷技術の発達により情報40の流通量や範囲が爆発的に広がったが，さらにラジオ放送やテレビ放送などの情報通信技術が発達することで，即時性やリアリティ（現実感）が高まったことなどを取り上げる。
jouho.txt	情報	通信サービスの特徴については，情報通信ネットワークにより提供される電子メールや電子掲示45板などについて取り上げ，同期や非同期，１対１や１対多などのコミュニケーションの形態との関わりで理解させる。
jouho.txt	情報	その際，情報通信ネットワークを活用したコミュニケーションの問題点を，対面によるコミュニケーションと対比させながら，通信サービスの特徴を踏まえ--23/113---19-て考えさせる。
jouho.txt	情報	また，今後も情報通信技術の進展や通信サービスの変化により，コミュニケーションが変化していくことを考えさせる。
jouho.txt	情報	例えば，１対多などのコミュニケーションは，テレビや新聞などから電子掲示板やＳＮＳ（SocialNetworkingService）などまで広がってきたこと，情報通信技術の進展により個人識別による１対１のコミュニケーションが重視されるようになってきているこ5となどについて考えさせる。
jouho.txt	情報	イ情報通信ネットワークの仕組み情報通信ネットワークの仕組みについては，電子メールやＷｅｂサイトなどを取り上げ，インターネットの基本的な仕組みを，これらによって提供される情報の信頼性や利便性に触れながら理解10させる。
jouho.txt	情報	その際，情報通信ネットワークは，接続しているコンピュータの間でディジタル化された情報を相互に送り合うことで，複数のコンピュータが互いに補完し合いながら一つのシステムとして機能していることや，コンピュータを情報通信ネットワークに接続するためには，ハブ（Hub）やルータ（Router）などの機器が必要であること，これらの機器とコンピュータはＬＡＮ（LocalAreaNetwork）ケーブルや電波を介して接続されていることなどについて理解させる。
jouho.txt	情報	電子メールやＷｅｂサイトについては，どのような仕組みで，電子メールが個人のコンピュータや携帯電話などに送り届けられているのか，Ｗｅｂブラウザ上に情報が表示されるのかを理解させる。
jouho.txt	情報	また，情報通信ネットワーク上で情報をやり取りするためには，通信に関する取り決めが必要20であり，ＴＣＰ／ＩＰ（TransmissionControlProtocol/InternetProtocol），ＨＴＴＰ（HyperTextTransferProtocol）など，役割によって複数のプロトコル（Protocol）が存在することを理解させる。
jouho.txt	情報	25情報セキュリティを確保するための方法については，情報通信ネットワークや通信サービスを安全に利用するためには，暗号化やファイアウォール（Firewall）などの情報セキュリティを高めるための工夫が必要であることを理解させる。
jouho.txt	情報	ここでは，利用者としての視点から，個人識別やパスワードの個人認証など，情報セキュリティを確保するために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	情報	30ウ情報通信ネットワークの活用とコミュニケーション情報通信ネットワークの仕組みや特性を理解した上で，実習を中心に，適切な例題を通して，目的や場面に応じて適切なコミュニケーション手段を選択し，効果的にコミュニケーションを行うために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	情報	その際，伝聞や推測，自分の考えが事実として伝わ35ったりしていないか，他人の著作権などを侵害しないように適切な引用をしているかなど，情報の信憑性や著作権への配慮など，情報を発信するための様々な活動について自己評価させる活動をぴよう取り入れる。
jouho.txt	情報	情報通信ネットワークの特性については，時間的・地理的な制約を緩和できること，アクセス記録を残すことができるとともに，それを様々な目的で活用できることなどの利点のほか，情報の送40り手が誰か分かりにくいこと，なりすましなどの可能性もあること，さらに情報漏洩の危険性があえいることなどの問題点も取り上げ，両者のトレードオフの関係について考えたり，問題を軽減する工夫について考えたりすることの必要性を理解させる。
jouho.txt	情報	効果的なコミュニケーションについては，伝える情報の量や即時性に応じて電子メールか携帯電話かを選択させたり，受け手によって，文字だけでなく写真や動画を活用して様子や雰囲気を伝え45たりする工夫をさせることも考えられる。
jouho.txt	情報	情報の発信時に配慮すべき事項については，情報通信ネットワークの普及に伴い，様々な通信サービスを利用して誰もが情報の受信者だけでなく発信者となれることと関連付けて理解させる。
jouho.txt	情報	このことから，氾濫する情報から信頼性・信憑性の高い情報を選択できる「受け手」としての力をぴよう--24/113---20-身に付けるとともに，責任ある情報の「送り手」としての素養を身に付ける必要があることに気付かせる。
jouho.txt	情報	例えば，情報を発信する際には，間違った情報を出したり，誤解をまねく表現をしたりしないなど，個人の責任を自覚した発信を心掛けさせ，常に公開されていることを意識して情報を発信すること，発信した情報は簡単に消すことができないことを理解させる。
jouho.txt	情報	また，Ｗｅｂサイトな5どで情報を発信する際には，著作権などに配慮するとともに，アクセスに必要なパスワードを設けるなど容易に不特定多数の人に見られないようにする方法を習得させる。
jouho.txt	情報	(3)情報社会の課題と情報モラル10ア情報化が社会に及ぼす影響と課題情報化が社会に及ぼす影響を理解させるとともに，望ましい情報社会の在り方と情報技術を適切に活用することの必要性を理解させる。
jouho.txt	情報	イ情報セキュリティの確保個人認証と暗号化などの技術的対策や情報セキュリティポリシーの策定など，情報セキ15ュリティを高めるための様々な方法を理解させる。
jouho.txt	情報	ウ情報社会における法と個人の責任多くの情報が公開され流通している現状を認識させるとともに，情報を保護することの必要性とそのための法規及び個人の責任を理解させる。
jouho.txt	情報	20（内容の取扱い）３内容の(3)のアについては，望ましい情報社会の在り方と情報技術の適切な活用について生徒が主体的に考え，討議し，発表し合うなどの活動を取り入れること。
jouho.txt	情報	ウについては，知的財産や個人情報の保護などについて扱い，情報の収集や発信などの取扱いに当たっては個人の適切な判断が重要であることについても扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，情報化が社会に及ぼす影響と課題，情報セキュリティの確保，情報社会における法と30個人の責任などに関する基礎的な知識と技能について習得させる。
jouho.txt	情報	指導に当たっては，情報化がもたらす利便性とそれが悪用されたときの危険性や，危険を防止するための法律による規制や保護及び情報技術によるセキュリティ対策を理解させるとともに，望ましい情報社会のために必要なことを生徒に話し合わせるなどして，様々な対策をバランスよく実施することの重要性について考えさせる。
jouho.txt	情報	さらに，情報セキュリティを確保する方法を習得させ，情35報モラルに配慮して，責任ある行動をとることができる態度を養う。
jouho.txt	情報	ア情報化が社会に及ぼす影響と課題情報化の進展が社会を発展させ，生活を充実させると同時に，サイバー犯罪や情報格差などを生じさせていることなどを取り上げ，情報化が社会に及ぼす影響と課題について理解させるとともに，40主体的に解決を図るために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	情報	その際，望ましい情報社会の在り方を考えさせるとともに，具体的に情報化の「影」の影響を少なくし，「光」の恩恵をより多く享受するためには，情報技術の適切な活用，法律の整備とその遵守，制度上の様々な工夫が必要であることを，生徒が主体的に考え，討議し，発表し合うことを通して理解させる。
jouho.txt	情報	情報化が社会に及ぼす影響と課題については，電子メール，ＳＮＳや電子商取引などによって生45活の利便性が向上してきたが，不正請求やフィッシングといったネット詐欺などのサイバー犯罪が問題になっていること，電子掲示板などで時間や場所にとらわれず自由な議論ができるようになった一方で，悪質な書き込みや誹謗・中傷も問題になっていることなど，利便性と犯罪などに結び付く危険性との関係を題材として扱うことが考えられる。
jouho.txt	情報	また，携帯電話依存症やインターネット依--25/113---21-存症などを取り上げ，健康を損なうことなく情報化の恩恵を受けることができるかについて生徒同士の話し合いを通して考えさせる。
jouho.txt	情報	情報格差については，その原因や実態，社会などに及ぼす影響について調べさせ，それを改善する方法について互いに発表させることを通して，望ましい情報社会を構築しようとする態度を育成することも考えられる。
jouho.txt	情報	5イ情報セキュリティの確保情報セキュリティを，「許可された利用者だけが，必要なときに正確かつ安全に保護された情報を扱うことができるようにすること」ととらえ，情報の信頼性，可用性，機密性を確保するための方法として，個人認証，アクセス制御，コンピュータウイルス対策，情報漏洩対策などの技術的対えい10策，情報セキュリティの確保のための指針である情報セキュリティポリシーの策定など、情報セキュリティを高めるための方法に関する基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	情報	また，情報セキュリティ委員会などの設置，教育・訓練，監査などの組織的対応とを適切に組み合わせることの重要性を理解させる。
jouho.txt	情報	情報セキュリティを高めるための方法については，銀行ＡＴＭ（AutomatedTellerMchine：現金15自動預け払い機）における生体情報を用いた個人認証などを取り上げ，このような情報技術を用いれば情報セキュリティを高めることが可能であるが，他方，ずさんな管理による個人情報の漏洩，えいサイバー犯罪による被害も起きていることなどについて取り上げることが考えられる。
jouho.txt	情報	情報セキュリティを高めるための技術的対策については，コンピュータをウイルス感染から守り情報漏洩を防止するコンピュータウイルス対策の技術，定められた利用者だけがデータを読んだりえい20変更したりできるアクセス制御の技術などを取り上げ，その必要性を理解させるとともに，例えば，学校のコンピュータ教室でとるべき適切な対策について考えさせる。
jouho.txt	情報	情報セキュリティを高めるために技術的対策だけでは不十分な理由について，情報社会で実際に起きているサイバー犯罪などの具体的な問題や脅威，情報機器の故障や誤動作に伴う問題，情報通信ネットワーク，電子媒体，紙媒体，会話などを通じた情報漏洩などを取り上げ，それらを防ぐたえい25めの方法を考えさせる。
jouho.txt	情報	また，情報セキュリティを確保するためには，技術的対策だけではなく，組織的対応を適切に組み合わせることや，利用者に対する啓発活動などを通じた意識の向上が必要であることを理解させる。
jouho.txt	情報	ウ情報社会における法と個人の責任30多くの情報が公開され流通している現状については，インターネットのキーワード検索機能などによって，情報の種類の多さ，多様さを実感させるなどして理解させる。
jouho.txt	情報	また，知的財産や個人情報の保護と活用のバランスについて取り上げ，これらに配慮した法制度，これらを扱う上での個人の責任について理解させ，情報の収集や発信などの取扱いに当たって適切な判断ができるようにする。
jouho.txt	情報	個人情報をどの程度提供するかは個人の判断によるが，その判断を適切に行うためには，個人情報の提供による利便性と危険性について事前に理解しておく必要がある。
jouho.txt	情報	個人情報の保護については，身に覚えのないダイレクトメールや迷惑メールなどプライバシーをめぐる様々な問題が起こっ40ており，プライバシー保護の観点から個人情報の保護に関連する法律の意義や内容について理解させるとともに，生徒同士の話し合いを通して，個人情報の保護と利用の双方の調和のとれた活用について理解を深めさせるようにする。
jouho.txt	情報	自分の個人情報を無断で使われた場合，間違った個人情報が使われている場合は，その使用を停止させたり，訂正させたりする必要が生じることを理解させる。
jouho.txt	情報	また，「自分の個人情報は自分で守る」という態度を身に付けることが大切であり，そのために必45要な知識や技能を学ぶことの意義を理解させる。
jouho.txt	情報	(4)望ましい情報社会の構築--26/113----26/113---22-ア社会における情報システム情報システムの種類や特徴を理解させるとともに，それらが社会生活に果たす役割と及ぼす影響を理解させる。
jouho.txt	情報	イ情報システムと人間5人間にとって利用しやすい情報システムの在り方，情報通信ネットワークを活用して様々な意見を提案し集約するための方法について考えさせる。
jouho.txt	情報	ウ情報社会における問題の解決情報機器や情報通信ネットワークなどを適切に活用して問題を解決する方法を習得させる。
jouho.txt	情報	10（内容の取扱い）４内容の(4)については，望ましい情報社会を構築する上での人間の役割について生徒が主体的に考え，討議し，発表し合うなどの活動を取り入れること。
jouho.txt	情報	イについては，生徒に情報15システムの改善策などを提案させるなど，様々な意見を提案し集約する活動を取り入れること。
jouho.txt	情報	ここでは，社会における情報システム，情報システムと人間のかかわりなどに関する基礎的な内容について理解させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	また，情報機器や情報通信ネットワークなどを適20切に活用して問題を解決するために必要な基礎的な知識と技能を習得させることもねらいとしている。
jouho.txt	情報	指導に当たっては，情報システムが社会生活で果たしている役割と及ぼす影響に着目して，望ましい情報社会を構築していくための方法について考えさせるとともに，情報システムが意見の提案や集約に寄与できることに気付かせるとともに，それらの活用方法について考えさせる。
jouho.txt	情報	ア社会における情報システム交通，防災，産業，行政，教育などの各分野で構築されている情報システムを取り上げ，情報シ30ステムの種類，目的や特徴などについて理解させる。
jouho.txt	情報	また，情報システムの導入が社会生活にどのような影響を与えてきたかなどを利用者の面から考えさせるなどして，情報システムが社会生活に果たしている役割と及ぼしている影響について理解させる。
jouho.txt	情報	取り上げる情報システムとしては，身近で利便性が実感できるものを扱い，例えば，高度道路交35通システム（ＩＴＳ：IntelligentTransportSystems），緊急地震速報，銀行ＡＴＭ（AutomaticTellerMachine：現金自動預け払い機），コンビニエンスストアのＰＯＳシステム（PointofSalessystem），Ｗｅｂサイトで商品購入ができ配達状況を知らせてくれるサービス，オンライン端末やＷｅｂサイトによるチケット予約，住民基本台帳ネットワークシステム，図書館での本の検索や予約などが考えられる。
jouho.txt	情報	40社会生活に果たす役割と及ぼす影響については，どのような人々にどのような恩恵を与えているか，そのサービスが停止した場合の影響などについて扱い，情報通信ネットワークや新聞などを活用して調べ，討議し，発表し合うなどの活動が考えられる。
jouho.txt	情報	これらの情報システムは，それぞれが独立したシステムとして機能しているだけでなく，情報通信ネットワークに接続されることにより，互いに連携し，より高度で便利な情報システムとして活用されていることを理解させることも大切45である。
jouho.txt	情報	イ情報システムと人間人間にとって利用しやすい情報システムの在り方については，より人に優しく効果的なコミュニ--27/113---23-ケーションを実現したり，より安全で利便性が高い情報システムを構築したりする技術や方法について，人間とのかかわりを中心に扱う。
jouho.txt	情報	例えば，音声による対話機能の実現，ユニバーサルデザイン（UniversalDesign），利用者の視点に立ったＷｅｂデザインなどといった情報技術を用いて，ユーザビリティやアクセシビリティを向上させている点を取り上げることが考えられる。
jouho.txt	情報	その際，情報システムがどれだけ進展しても，それを利用するのは人間であることから，人間が安全に快適に利用できることを目指した情報システムの在り方を考えさせることが大切である。
jouho.txt	情報	意見を集約し提案するための方法については，実際に意見の提案や集約が必要となる学習活動を10行わせながら，どのような方法で情報通信ネットワークを活用できるかを考えさせる。
jouho.txt	情報	15ウ情報社会における問題の解決問題を解決する方法については，問題の発見と明確化，分析，解決策の検討，実践，結果の評価などの問題解決の基本的な流れを理解させ，身の回りにある具体的な問題を解決する例題や実習によって，情報機器や情報通信ネットワークの適切な活用を通して，問題を解決する方法に関する基20礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	情報	生徒自身に問題を発見させることが望ましいが，授業の中では，あらかじめテーマを決めておき，それに対して問題の発見を誘導するような情報を提供して生徒に問題点に気付かせる方法などが考えられる。
jouho.txt	情報	また，実際に社会で利用されている情報システムの改善について，その利用条件を変えたときにどのような課題を克服する必要が生じるかを考30えさせるなど，問題を明確化することに焦点を当て，それが問題を解決する方法を考える大きな糸口になることを理解させるという方法も考えられる。
jouho.txt	情報	収集や整理の際，情報手段も活用して多様な活動ができるようにすることが重要である。
jouho.txt	情報	整理する方法としては，得られた情報を関連付けて図解したり，表を作成して一覧の形式にまとめたり，適切な種類のグラフを作成したりすることが考えられる。
jouho.txt	情報	さらに，様々な文章を読み解き，意味や内容を分析し有用な情報を見つけ出す手法であるテキストマイニング（TextMining）なども考えられる。
jouho.txt	情報	45また，情報手段を活用する際，活用する場面や方法によっては効率を悪くする場合があることを理解させることも必要である。
jouho.txt	情報	例えば，問題解決の場面で，アンケートの集計を手作業で行うグループと情報機器を用いるグループに分かれて作業させることにより，かかる時間や手順にどのような違いが生じるかを比較させたり，それを踏まえた上で，どの作業の部分で情報機器を用いると効--28/113---24-果的なのかを考えさせたりすることが考えられる。
jouho.txt	情報	さらに，アンケートを設計する段階で，各質問項目に対して，的確な情報を収集するとともに効率よく集計を行うためには，どのような回答形式にしておくとよいのかを検討させておくことも考えられる。
jouho.txt	情報	--29/113---25-第２節情報の科学第１目標「情報の科学」の目標は，次のように示されている。
jouho.txt	情報	5情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させるとともに，情報と情報技術を問題の発見と解決に効果的に活用するための科学的な考え方を習得させ，情報社会の発展に主体的に寄与する能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	10この科目のねらいは，情報社会の発展に主体的に寄与する能力と態度を育てることである。
jouho.txt	情報	その際，情報技術の面から情報社会を考えさせたり，情報社会を進展させるために社会のニーズに対応した情報技術の開発や改善が必要であることを考えさせたりするなどして，情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させ，情報と情報技術に関する基礎的な知識と技能の習得を通して問題の発見と解決に効果的に活用するための科学的な考え方を習得させることもねらいとしている。
jouho.txt	情報	15「情報の科学」では，共通教科情報科が育成することを目指す「社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度」を「情報社会の発展に主体的に寄与する能力と態度」ととらえている。
jouho.txt	情報	この「情報社会の発展に寄与する能力と態度」とは，情報社会の発展に役立つことを自ら進んで行い，よりよい情報社会にするために貢献できる能力・態度のことである。
jouho.txt	情報	「情報社会を支える情報技術の役割や影響を理解させる」については，情報技術の面から情報社20会の特性や在り方を考えさせ，ルール，マナー，情報の安全性などに関する基礎的な知識と技能を習得させるとともに，社会の情報化や情報技術の進歩が人間や社会に及ぼす影響を理解させる。
jouho.txt	情報	「情報と情報技術を問題の発見と解決に効果的に活用する」については，情報手段の基本的な仕組みを理解させるとともに，提供される様々なサービスを活用できるようにするための基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	情報	このように，「情報の科学」では，問題解決との関わりの中で，情報機器や情報通信技術を効果的に活用するための知識と技能を習得させるが，ただ単に問題解決の作業を行わせるというだけではなく，そこで利用されるコンピュータによる処理手順の自動実行，論理的な考え方，統計的なデ30ータの扱い方などを様々な場面で生かせる応用力を習得させる。
jouho.txt	情報	なお，この科目の内容は情報の科学的な理解の育成に重点を置いた構成になっているが，他の二35つの観点も学ぶ内容となっていることに特に留意する。
jouho.txt	情報	第２内容とその取扱い(1)コンピュータと情報通信ネットワーク40アコンピュータと情報の処理コンピュータにおいて，情報が処理される仕組みや表現される方法を理解させる。
jouho.txt	情報	イ情報通信ネットワークの仕組み情報通信ネットワークの構成要素，プロトコルの役割，情報通信の仕組み及び情報セキュリティを確保するための方法を理解させる。
jouho.txt	情報	45ウ情報システムの働きと提供するサービス情報システムとサービスについて，情報の流れや処理の仕組みと関連付けながら理解させ，それらの利用の在り方や社会生活に果たす役割と及ぼす影響を考えさせる。
jouho.txt	情報	イについては，情報5のやり取りを図を用いて説明するなどして，情報通信ネットワークやプロトコルの仕組みを理解させることを重視すること。
jouho.txt	情報	ウについては，情報システムが提供するサービスが生活に与えている変化について扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，コンピュータと情報の処理，情報通信ネットワークの仕組みに関する基礎的な知識と10技能を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	また，情報システムの働きと提供するサービスに関する基礎的な内容を理解させ，それらの利用の在り方や社会生活に果たす役割と及ぼす影響を考えさせることもねらいとしている。
jouho.txt	情報	指導に当たっては，コンピュータによって情報を表現し処理する仕組み，情報通信ネットワークの仕組み及び情報システムにより提供されるサービスの仕組みを理解させる。
jouho.txt	情報	また，それらの技術15的な側面ばかりではなく，サービスにかかわる人たちの役割と活動などを考えさせたり，調べさせたりすることを通して，情報社会における様々なサービスと実生活との関わりを考えさせる。
jouho.txt	情報	特に，具体的なサービスを利用したときの利便性やそれに伴う問題点などを考察させたり，サービスが社会に与える影響や変化について討議させたりするなどの活動を通して，社会生活において情報手段の効果的な活用が不可欠であることを理解させるとともに，内容の(4)の学習と関連させた指導を20行う。
jouho.txt	情報	アコンピュータと情報の処理電卓や，文書処理ソフトウェア，表計算ソフトウェアなどを取り上げ，それぞれのもつ機能がコンピュータにおける基本的な機能で実現されていることを理解させる。
jouho.txt	情報	また，連続的な値の変化であるアナログデータをそのまま処理しようとするとデータ量が多くなり，値の変化を電気信号として処理する場合は信号が減衰したり劣化したりすること，その状態から元の状態に復元することも難しくなるなどの理由から情報のディジタル化が必要であることを理解させる。
jouho.txt	情報	数値や文字，30静止画や動画，音声や音楽などの情報を取り上げ，コンピュータではこのような連続的な変化を伴う情報を，標本化（サンプリング），量子化，符号化という一連の手続きによりディジタル化することで，情報を劣化させずに様々な情報を統合したり大量の情報を効率的に伝送したりできることなどを理解させる。
jouho.txt	情報	文字の情報については，ＡＳＣＩＩ（AmericanStandardCodeforInformationInterchange），シフ35トＪＩＳ（JapaneseIndustrialStandards），ＪＩＳ，Ｕｎｉｃｏｄｅなどの様々な文字体系があることを，電子メールやＷｅｂブラウザで文字のエンコーディングやデコーディングの方法を切り替えることを通して理解させる。
jouho.txt	情報	また，なぜ多くの文字コードが存在しているのか，それらがどのような経緯で生まれてきたのかなどを理解させ，文字をディジタル化された情報として扱うための様々な工夫について理解を深めることも考えられる。
jouho.txt	情報	40静止画や動画の情報については，ディジタル化された情報の保存形式とファイルサイズの違いを比較したり，色数や解像度の違いがファイルサイズや画質に及ぼす影響を比較したりして，保存する際の設定による影響の違いを体験的に理解させる。
jouho.txt	情報	音声や音楽の情報の表現についてもこのような観点に基づく指導を通して，ディジタル化の際のサンプリング周波数や量子化ステップの違いがファイルサイズや音質にどのような影響を与えるか45を体験的に理解させる。
jouho.txt	情報	なお，データ量の単位であるビット（Bit）やバイト（Byte）などの考え方はここで扱い，身近な情報機器や外部記憶装置が処理対象とするデータ量を対比するなどの体験的な学習活動によって理解させる。
jouho.txt	情報	また，コンピュータはセンサーから情報を取り込んだり身近な情報機器と情報をやり取りしたり--31/113----31/113---27-していることに触れること，また，ＵＳＢ（UniversalSerialBus）などの汎用性のあるインタフェースにおけるケーブルやコネクタの形状などを観察したり実際に使ってみたりすることで，それらの接続方法を理解してコンピュータを活用できるようにすることなども考えられる。
jouho.txt	情報	ディジタル化した多様な情報を統合することが，例えば，Ｗｅｂページの表現力を高めることや，5多様な情報を盛り込んだスライドを作成することで，より説得力のあるプレゼンテーションを可能にすることなど，情報のディジタル化による長所を具体的な学習活動の中で体験的に理解させる。
jouho.txt	情報	さらに，コンピュータが情報通信ネットワークによって相互に結び付き，ディジタル化された情報が短時間に広範囲に流通することが社会生活における利便性の向上につながっていることを，ファイルの交換や電子メールの送受信などを通して理解させる。
jouho.txt	情報	10イ情報通信ネットワークの仕組み複数のコンピュータが様々な機器によって相互に接続され，通信の規則であるプロトコルに従って一つの情報通信ネットワークとして機能することを理解させる。
jouho.txt	情報	また，情報通信ネットワークを介してディジタル化された情報をコンピュータ間でやり取りするだけでなく，情報通信ネットワー15ク内に設置されたプリンタや記憶装置などの周辺機器を共有するために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	情報	その際，情報のやり取りを図を用いて説明するなどして理解させる。
jouho.txt	情報	情報通信ネットワークを活用した情報伝達におけるプロトコルの必要性や重要性については，電話を用いた会話を取り上げ，相互に意思を伝え合うためにどのように情報をやり取りしているかを考えさせるなどして，日常生活の中でも情報伝達を行う際に約束事としてのプロトコルが必要であ25ることを理解させ，同様に，プロトコルには伝送制御，エラー制御，経路制御などの機能があること，これらを統合するための階層性をもった構造があることを模式図などを例示するなどして理解させる。
jouho.txt	情報	情報通信については，電子メールを送受信するときの情報の流れを追いながら，ＤＮＳ（DomainNameSystem）の働きや情報のやり取りの手順を，図解などを通して具体的に理解させる。
jouho.txt	情報	また，30Ｗｅｂサーバではリクエストとして送られたＵＲＬの情報を解釈し，ディジタル化された情報をパケットという単位に分解して，ＩＰアドレスなどを手がかりに情報を伝送していることなどの理解を通して，正確で効率のよい通信のためにプロトコルが重要な役割を果たしていることを理解させる。
jouho.txt	情報	これらは，ＤＮＳの働きを示す模式図やプロトコルの階層図を用い，具体的な情報の流れを実際に追ってその動きを確かめながら行うことが考えられる。
jouho.txt	情報	さらに，学校内のメールサーバや35ＷｅｂサーバとＴＥＬＮＥＴのコマンドを用いて通信するなどして，ＳＭＴＰ，ＰＯＰ，ＨＴＴＰなどにおける情報のやり取りを理解させることも考えられる。
jouho.txt	情報	情報セキュリティについては，情報セキュリティを確保するために情報通信ネットワークの仕組みの中で個人認証や情報の暗号化などの技術が必要となることを理解させ，それらの技術ではどのような工夫がされているかを理解させる。
jouho.txt	情報	40ウ情報システムの働きと提供するサービス航空券やコンサートチケットなどの予約システム，銀行のオンラインシステム，小売業のＰＯＳシステム（PointofSalessystem），防災通報システム，在宅学習や在宅勤務のシステムなどを取り上げ，それぞれの情報システムにより提供されるサービスについて，情報の流れや処理の仕組みと45関連付けながら理解させる。
jouho.txt	情報	その際，利用者がどのような情報を提供し，その情報がどのように処理されるのか，そしてどのような利便性を受けることができるのかを理解させる。
jouho.txt	情報	また，生徒が興味や関心をもつ情報システムについて調べさせ，収集・整理した情報を互いに発表させ，消費者や事業者，システムの運用管理者などのそれぞれの立場からシステムの役割をとらえ，サービス利用--32/113---28-時の工夫の仕方などを考えさせるなどの学習活動も考えられる。
jouho.txt	情報	情報システムにより提供されるサービスを受けるために利用者が提供した個人情報が，サービスを受ける際に利用条件をよく読まなかったり，サービスを不用意に利用したりすることであらかじめ想定していなかった別のサービスに転用されることなどが起こり得ることから，個人情報がどの5ように扱われるかを利用者自身が管理することが必要であることなどを取り上げ，情報システム及びそれにより提供されるサービスを利用する場合に，どのような点に注意すべきかを考えさせる。
jouho.txt	情報	また，ここでは，個人情報だけでなく，他人に知られたくない情報や企業活動などに関わる情報などについても同様な危険性があることから，情報システムにより提供されるサービスを利用する際に配慮すべきことを理解させる。
jouho.txt	情報	10ますます進展する情報技術を適切に活用するためには，日常生活の中で活用されている情報システムの現状を理解し，情報システムにより提供されるサービスを主体的に活用していく能力や態度が求められることについて，新しい技術や情報システムの利用方法などを討論するなどして理解させる。
jouho.txt	情報	また，記述した問題を生徒が互いに読むことによって，記述の分かりにくい部分，情報の不足などに気付かせることも大切である。
jouho.txt	情報	問題の分析については，問題を解決するために必要な情報を収集し，整理することが大切であ45る。
jouho.txt	情報	そこで，情報の関連性や因果関係などを図解して検討したり，数値化された情報については分類したり，平均値や中央値などを求めたり，散布図などの手法でグラフ化して整理することなどが考えられ，そのために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	情報	(3)情報の管理と問題解決5ア情報通信ネットワークと問題解決問題解決における情報通信ネットワークの活用方法を習得させ，情報を共有することの有用性を理解させる。
jouho.txt	情報	イ情報の蓄積・管理とデータベース10情報を蓄積し管理・検索するためのデータベースの概念を理解させ，問題解決にデータベースを活用できるようにする。
jouho.txt	情報	15（内容の取扱い）３内容の(3)については，実際に処理又は創出した情報について生徒に評価させる活動を取り入れること。
jouho.txt	情報	アについては，学校や生徒の実態に応じて，適切なアプリケーションソフトウェアや情報通信ネットワークを選択すること。
jouho.txt	情報	イについては，簡単なデータベースを作成20する活動を取り入れ，情報が喪失した際のリスクについて扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，情報通信ネットワークと問題解決，情報の蓄積・管理とデータベースに関する基礎的な知識と技能を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	25指導に当たっては，問題解決の過程で情報通信ネットワークやデータベース等を適切に活用する活動を通して，問題解決の方法等を含め，情報を共有し，蓄積し，再利用することの有用性について理解させる。
jouho.txt	情報	また，問題解決の過程で用いた方法，得られた情報及び創出した情報などを評価し，Plan-Do-Check-ActionのＰＤＣＡサイクルで解決策を改善するなどの作業を通して，他の問題解決に役立たせようとする能力や態度を育成する。
jouho.txt	情報	その際，実際に処理又は創出した情報について生徒30に評価させる活動を取り入れる。
jouho.txt	情報	ア情報通信ネットワークと問題解決情報検索，情報共有，問題解決の成果の発信などの実習を通して，問題解決における情報通信ネ35ットワークを適切に活用するために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	情報	その際，情報検索の中で問題そのものの解法に気付くことがあることにも触れ，情報や問題解決の方法を共有し，蓄積し，再利用することの有用性を体験的に理解させる。
jouho.txt	情報	また，情報通信ネットワーク上には様々な情報が溢れており，収集した情報が必ずしもすべて正しいとはいえないことを理解させ，情報源を調べたり，異なる情報源から得られた情報を比較したりするなどにより，情報の信頼性・信憑性をぴよう40検証する方法を習得させるとともに，その必要性を理解させる。
jouho.txt	情報	グループで作業を行う場合に，収集した情報の共有や解決策に関する合意形成の手段として情報通信ネットワークを利用することも考えられる。
jouho.txt	情報	例えば，「ある問題について分担して情報通信ネットワークから情報を収集し，それらへのリンクを一つのＷｅｂページにまとめて全員が見られるようにする」などの活動，実際に電子メールや電子掲示板，インスタントメッセンジャー，テレビ45会議などの機能を学校の実情に応じて選択し，これらを活用する活動を通して情報を共有することの有用性を理解させることなどが考えられる。
jouho.txt	情報	また，社会において共同で仕事を行う場合などは日常的に情報を共有することが一般的であり，そのためにグループウェア等の情報通信ネットワークの技術を活用していることを，実例を挙げるなどして理解させる。
jouho.txt	情報	--35/113---31-解決した結果などを発信する際には，単純に情報を発信する手段だけを指導するのではなく，発信した情報が，自身の別の問題解決や他者にとっても問題解決の情報源となり得ることを意識させる。
jouho.txt	情報	また，情報の信頼性・信憑性の確認，ユニバーサルデザインやアクセシビリティ等情報の受ぴようけ手に配慮したものにすること，著作権や肖像権などの権利を尊重することの必要性を併せて指導5することも考えられる。
jouho.txt	情報	イ情報の蓄積・管理とデータベースデータベースとは，ある目的のために収集した情報を，一定の規則に従ってコンピュータ上に蓄積し，利用するための仕組みをもったシステムのことである。
jouho.txt	情報	具体的には，図書館の蔵書管理，友10人の住所・電話番号の管理，商品の在庫管理等の特定目的のために必要な情報を収集したり，収集した情報を個々に識別するために属性を設定したり，利用目的に応じて属性を選び情報を蓄積するとともに，同じ情報を重複して登録しないなどの規則を定め，この規則に従って蓄積した情報に対して検索，抽出，更新，追加，削除などの操作が行えるシステムであることを理解させる。
jouho.txt	情報	その際，データベースに蓄積された情報は，これらの機能によって多くの人が効果的に利用できる仕組みに15なっていることを理解させる。
jouho.txt	情報	その際，身近にあるデータベースの利用，社会で一般的に利用されているデータベースの概要と活用事例を調べることを通して，情報を蓄積・管理し，必要なときに必要な情報を迅速に取り出せることの重要性，データベースを問題解決に活用するこ20との有用性，情報を喪失した際のリスクについて理解させる。
jouho.txt	情報	身近なデータベースの例としては，携帯電話の電話帳・アドレス帳，学校における進路情報データベース，図書館の蔵書管理・検索システム，電車等の座席予約システム，コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどのＰＯＳシステムなどが考えられる。
jouho.txt	情報	さらに，住民基本台帳ネットワークシステムのデータベース，銀行の預金情報のデータベースな25どを取り上げ，そこにどのような情報が蓄積され，どのように活用されているかを検討させるなどして，それらが管理する情報の流出や消失の影響を考えさせながら，これらのトラブルを防ぐための仕組みやデータ復旧のための仕組みの重要性と，実際に講じられている対策について理解させる。
jouho.txt	情報	その際，内容の(2)と関連付けるとともに，問題解決の過程で情報通信ネットワークやデータベース等を活用した情報の収集，整理・分析・判断，表現・創出・発信，共有等の活動を取り入れる。
jouho.txt	情報	問題解決の課題学習に当たっては，情報の収集，グループ内での情報共有や意見の統一，成果を発表するための各作業において，情報通信ネットワークやデータベースを適切に活用する体験的な学習活動をさせることで，情報を共有し，蓄積し，グループ内で再利用することの有用性を体験的40に理解させる。
jouho.txt	情報	45(4)情報技術の進展と情報モラルア社会の情報化と人間社会の情報化が人間に果たす役割や及ぼす影響について理解させ，情報社会を構築する--36/113----36/113----36/113---32-上での人間の役割を考えさせる。
jouho.txt	情報	イ情報社会の安全と情報技術情報社会の安全とそれを支える情報技術の活用を理解させ，情報社会の安全性を高めるために個人が果たす役割と責任を考えさせる。
jouho.txt	情報	5ウ情報社会の発展と情報技術情報技術の進展が社会に果たす役割と及ぼす影響を理解させ，情報技術を社会の発展に役立てようとする態度を育成する。
jouho.txt	情報	アについては，情報機器や情報通信ネットワークの様々な機能を簡単に操作できるようにする工夫及び高齢者や障害者による利用を容易にする工夫などについても扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，情報通信ネットワークなどを使用した犯罪などについて取り上げ，情報セキ15ュリティなどに関する情報技術の適切な活用方法についても扱うこと。
jouho.txt	情報	ウについては，情報技術を適切に活用するための個人の責任や態度について取り上げ，情報技術を社会の発展に役立てようとする心構えを身に付けさせること。
jouho.txt	情報	ここでは，社会の情報化と人間，情報社会の安全と情報技術，情報社会の発展と情報技術に関す20る基礎的な知識と技能を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	指導に当たっては，内容の(1)から(3)の学習で取り上げた様々な情報技術や問題解決の手法が，情報社会や人間同士のかかわりに対してどのような役割を果たし，影響を及ぼしているかを考えながら理解を深めさせる。
jouho.txt	情報	また，情報社会における人間の役割について，生徒が主体的に考えることができるようにする。
jouho.txt	情報	さらに，ア及びイの学習のまとめとなるウでは，情報技術の進展に伴い実際の社会において構築されていく新たな人間関係についても理解させ，情報通信ネットワーク上のルールやマナーを理解させるとともに情報モラルを身に付けさせることによって，情報社会に主体的に参加し，発展させていこうとする態度を育成する。
jouho.txt	情報	ア社会の情報化と人間社会の情報化が生活に与える利便性などの効果と人間の変化などについて扱い，情報化が人間の生活や社会全体に対してどのような影響を与えるのかを理解させるとともに，情報化が人間に対し35て及ぼす健康被害や社会的問題などについて考えさせる。
jouho.txt	情報	また，人間が社会の情報化にどのような役割を担うのか，よりよい情報社会を構築するための情報技術について関心をもたせる。
jouho.txt	情報	社会の情報化が生活に果たす役割と及ぼす影響については，情報技術の進展により生活は便利になる一方で，情報格差やテクノストレスなど様々な問題を生み出していることについて考えさせ，その要因を調べることで，情報技術と人間の関係に興味や関心をもたせる。
jouho.txt	情報	また情報システムや情40報技術による利便性が人間の生活に与える影響についての学習では，電子マネー，ＩＣカード，ネットショッピング，ネットオークションなどのサービスについて取り上げ，具体的にそれらがどのような利便性をもち，人間の生活にどのような影響を与えているかを考えさせる。
jouho.txt	情報	情報社会を構築する上での人間の役割については，情報社会において情報技術を進展させるのは人間であることを理解させ，よりよい社会を作り上げていくためにどのような考え方や配慮が必要45であるかについて考えさせる。
jouho.txt	情報	このような人間の在り方と情報技術の関係を考える視点は，イやウとも関連している。
jouho.txt	情報	具体的には，コンピュータをはじめとした情報機器に用いられているＧＵＩ(GraphicalUserInterface)やタッチパネル，ユビキタスコンピューティングなどが，人間工学や認知科学などの学問分野の具体的な成果を活用したものであり，人間が情報を処理する際の認識，記--37/113---33-憶，判断，行動について配慮された技術であることを理解させる。
jouho.txt	情報	これに関連してフールプルーフ（FoolProof）の考えに基づいたユーザインタフェース，アクセシビリティやユーザビリティに配慮されたＷｅｂページやユニバーサルデザインなどに配慮された情報機器，身近な道具のデザインにおける工夫などについて考えさせる。
jouho.txt	情報	さらに，それらの情報機器や考え方が高齢者や障害者も含5めた情報社会に生活するすべての人間にとって情報機器を簡単に操作できたり，生活を便利にしたり，人間関係や生活の範囲を広げる役割を果たしていることを理解させ，情報社会における人間の役割について考えさせる。
jouho.txt	情報	その際，これらに関連して，社会の情報化に関連する法律や制度について，その考え方を理解し，遵守することも情報社会における人間の果たすべき責任であることを理解させる。
jouho.txt	情報	10イ情報社会の安全と情報技術情報社会で実際に起きているサイバー犯罪などの具体的な問題や脅威，情報機器の故障や誤動作に伴う問題などを取り上げ，情報社会の安全を維持するための情報セキュリティの役割について機密性，可用性，信頼性などと関連付けながら理解させる。
jouho.txt	情報	また，それらの問題や脅威の背景には情15報技術の不適切な利用があることを理解させ，情報社会の安全を維持し向上させるには情報技術の適切な活用が欠かせないことを理解させるとともに，適切に活用するために必要な基礎的な知識と技能を習得させる。
jouho.txt	情報	その際，情報社会の安全を維持するための人間の役割や責任についても理解させる。
jouho.txt	情報	情報社会の安全とは，情報社会における人間の心身や財産を脅かす様々な問題や脅威から人間を20守り，情報社会の快適な状態を保つことである。
jouho.txt	情報	情報社会の安全を脅かす要因として，不正アクセス，迷惑メール，コンピュータウイルス，個人情報の流出，情報技術を悪用した詐欺などがあることを理解させ，それらが発生する原因等を技術的な側面から理解し，対策を考えられるようにする。
jouho.txt	情報	また，情報機器や情報通信ネットワークの故障や誤動作などのトラブルに備えて事前にバックアップや二重化などを行うことで障害の復旧を容易にするフォールトトレランス（FaultTolerance）の25考え方，情報機器の軽度の障害の箇所を特定するために障害箇所を切り分ける考え方などについても理解させる。
jouho.txt	情報	情報社会の安全を保つために個人が果たす役割と責任を考えるとき，個人の安全に対する対策と意識が社会の安全に関わっていることを理解させ，個人が行う情報セキュリティ対策が重要である30ことを理解させる。
jouho.txt	情報	また，個人としての対策だけでなく，安全な情報社会を構築していくためにどのような情報技術が求められるかについて議論し探究する学習活動も考えられる。
jouho.txt	情報	その際，これらの問題に関する法律として「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」，「特定商取引に関する法律」，「個人情報の保護に関する法律」などがあることや，その目的と基本的な内容を理解させることが望ましい。
jouho.txt	情報	35ウ情報社会の発展と情報技術ア及びイの学習を受けて，情報技術の進展が情報社会や人間の生活にどのような影響を与えているか，また，このような情報社会の発展によってどのような問題が生じているのか，さらに，このような問題に対して情報技術を個人としてどのように活用していけばよいのかについて考えさせ40る。
jouho.txt	情報	その際，電子掲示板，ブログ，ＳＮＳ，メーリングリストなどを取り上げ，情報通信ネットワークを活用したコミュニティが，どのような情報技術によって実現されているのかを理解し，有効に活用できるような場面や方法について考えさせる。
jouho.txt	情報	また，情報社会に関する法律や制度だけでは判断がつかないような場面に遭遇した場合，どのように判断し行動したらよいかについて，討議や発表などの活動を通して考えさせる。
jouho.txt	情報	さらに，それらの考え方を基にして情報社会の利便性を享受45するだけでなく，情報社会の形成者としての責任を理解させるとともに，情報技術を適切に活用する態度を身に付けさせることが必要である。
jouho.txt	情報	情報技術の進展が社会に果たす役割と及ぼす影響については，ア及びイの学習と関連付けて，情報技術の役割を考えさせるとともに，情報格差，テクノストレス，ネットいじめなどの情報技術の--38/113---34-進展が社会や人間に与える影響及びそこから派生するトレードオフの関係などについて理解させる。
jouho.txt	情報	また，携帯電話などの情報通信端末の発達・普及やユビキタスコンピューティングなどの情報技術の発達による，社会や人間のライフスタイルの変化，それによって生じている様々な問題についても扱う。
jouho.txt	情報	5情報通信ネットワークを活用したコミュニティについては，その仕組みと特性，さらにその危険性について理解させる。
jouho.txt	情報	その際，教室内の情報通信ネットワークに電子掲示板やＳＮＳなどの環境を実際に構築し，それらを活用してグループで共同作業を進めていく方法，それらを快適に活用するためのルール作りを行う実習などが考えられる。
jouho.txt	情報	また，これらのコミュニティの活用や適切な運用の考え方を基にして，情報社会に生きていく個人として，情報通信ネットワークを有効に活用し，10これからの情報社会の発展に主体的に寄与できる態度を身に付けさせる。
jouho.txt	情報	情報技術を社会の発展に役立てようとする態度については，情報社会におけるよりよい人間関係を構築・維持するために必要なルールやマナーについて理解を深めるとともに，それを守って生活する態度を育成する。
jouho.txt	情報	情報モラルに関しては，内容の(4)だけでなく，その他の内容項目の学習の中でも適宜触れることが必要である。
jouho.txt	情報	情報社会の発展に主体的に寄与していく態度を育成するため15には，単に情報技術を知識として理解させるだけではなく，情報社会で生活する人間に配慮する態度及び様々な問題を解決するための能力や態度の育成が必要になる。
jouho.txt	情報	また，このような能力や態度の育成を通して，よりよい情報社会を構築しようとする心構えを身に付けさせる。
jouho.txt	情報	--39/113---35-第３章各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い教育課程の編成及び指導計画の作成に当たって一般的に配慮すべき事項は，学習指導要領第１章総則に示されており，また，共通教科情報科に関しては，同第２章第１０節情報第３款「各科目に5わたる指導計画の作成と内容の取扱い」として示されている。
jouho.txt	情報	これらのうち，既に本書の第１章と第２章で解説したものもあるが，ここでは，それらを併せて考え，共通教科情報科の指導計画の作成及び内容の取扱いに当たって配慮する事項をまとめて述べることとする。
jouho.txt	情報	第１節指導計画の作成に当たっての配慮事項10共通教科情報科における指導計画の作成に当たっての配慮事項については，学習指導要領第２章第１０節情報第３款の１に次のように示されている。
jouho.txt	情報	(1)中学校における情報教育の成果を踏まえ，情報科での学習が他の各教科・科目等の学15習に役立つよう，他の各教科・科目等との連携を図ること。
jouho.txt	情報	(2)各科目の目標及び内容等に即して，コンピュータや情報通信ネットワークなどを活用した実習を積極的に取り入れること。
jouho.txt	情報	(4)情報機器を活用した学習を行うに当たっては，生徒の健康と望ましい習慣を身に付け20る観点から，照明やコンピュータの使用時間などに留意すること。
jouho.txt	情報	25(1)他の各教科・科目等との連携について共通教科情報科における教育は，高等学校における情報教育の中核を担う重要な教育であるが，共通教科情報科における教育だけで情報教育のすべてが行われるわけではない。
jouho.txt	情報	共通教科情報科のねらいは，情報活用能力を育成することであるが，もとよりこのねらいは共通教科情報科の学習だけで達成されるのではなく，各教科・科目等のすべての教育活動を通して達成されるものである。
jouho.txt	情報	30各教科・科目等においては，それぞれの性格やねらいに即して情報活用能力を育成する教育が行われる。
jouho.txt	情報	共通教科情報科においては，情報教育の目標の観点に基づき，各教科・科目等と密接な関連を図りながら計画的な指導によって実践的な情報活用能力を育成することになる。
jouho.txt	情報	共通教科情報科を要として高等学校の教育全体を通して情報教育は行われるのである。
jouho.txt	情報	共通教科情報科が育成することを目指している情報活用能力について，その基盤となる情報活用35の実践力を身に付けさせるには，情報手段を活用した実習などの実践的・体験的な学習活動を積極的に取り入れることが重要であるが，情報の科学的な理解を深め，情報社会に参画する態度を身に付けさせるためにも，理論や動作を生徒に実感を伴って理解させることができるような学習活動であることが必要である。
jouho.txt	情報	共通教科情報科と他の教科・科目等との連携を図るには，次のような指導計画の作成に工夫が必40要である。
jouho.txt	情報	・履修年次を考慮する・指導内容の実施時期について，相互に関連付けながら決定する・教材等を共有する・学習課題と情報手段を活用した学習活動と実習の有機的な関連を図る45また，生徒が中学校で情報手段をどのように活用してきたかを的確に把握することは，共通教科情報科の指導計画を立てる際に重要なことである。
jouho.txt	情報	--40/113---36-(2)実習を積極的に取り入れることについて「社会と情報」及び「情報の科学」は，必履修科目としての基本的な性格を備えていることを踏まえ，共通教科情報科の目標に即して基礎的な学習内容で構成されている科目である。
jouho.txt	情報	それは，今回の改訂において，義務教育段階で情報手段の活用経験が浅い生徒でも十分履修することができることを想定して設置した「情報Ａ」を発展的に解消し，２科目構成にしたことに伴い，これまで明示していた各科目における実習に配当する授業時数の割合は示さないこととし，この割合については各学校の実情に応じて弾力的に設定できるようにした15ものである。
jouho.txt	情報	しかし，ここで特に留意すべきことは，情報活用能力を確実に身に付けさせるためには，情報手段を活用した実習を積極的に取り入れることが必要であり，実習についてはますます重要であるということである。
jouho.txt	情報	(3)原則として同一年次で履修させることについて20「社会と情報」及び「情報の科学」は，必履修科目としての基本的な性格を有していることを踏まえ，高等学校段階における情報教育の基礎的な内容で構成される標準単位数２単位の科目である。
jouho.txt	情報	そのため，実習などの実践的・体験的な学習活動を通して各科目の目標を達成するように配慮し，指導の効果を高めるためには，複数年次にわたって分割し各年次１単位で履修させるよりも，同一年次で集中的に２単位を履修させた方がより情報活用能力の定着に効果的である。
jouho.txt	情報	そこで，「社会25と情報」又は「情報の科学」を教育課程に位置付ける際は，各科目は原則として同一年次に位置付けることとした。
jouho.txt	情報	これらを踏まえ，情報機器を活用した学習活動を行うに当たっては，適切な作業環境を整えるとともに，生徒が望ましい習慣を身に付けるように十分留意しなければならない。
jouho.txt	情報	授業等の学校内の活動だけではなく，自宅等での情報機器の活用などの学校以外の場においても，生徒自身が主体的に適切な作業環境を整え，望ましい習慣で情報機器を活用する活動を行うことができるように，適35切な作業環境と望ましい習慣の大切さを理解させる指導が必要である。
jouho.txt	情報	(5)公民科及び数学科などとの連携について共通教科情報科と他の各教科・科目等との連携の必要性や重要性については(1)で規定しており，公民科や数学科も(1)の趣旨に沿って連携を図ることになるが，公民科や数学科の指導計画の作成40と内容の取扱いに当たっての配慮事項に，情報教育の視点や，共通教科情報科との連携を図るとともに学習内容の系統性に留意する旨の規定が置かれているため，改めてここに同趣旨の内容を明記したものである。
jouho.txt	情報	具体的には，公民科では，第３款の１の(1)において，情報を主体的に活用する学習活動を重視することや，同１の(2)において情報手段を積極的に活用するとともに，生徒が主体的に情報手段45を活用できるようにし，情報モラルの指導にも留意する旨の規定を設けている。
jouho.txt	情報	また，数学科では，第３款の１の(3)において，各科目を履修させるに当たっては，情報科の内容を踏まえ，相互の連携を図るとともに学習内容の系統性に留意する旨の規定を設けている。
jouho.txt	情報	このように，両教科については，情報教育についての特段の配慮や共通教科情報科との連携を明--41/113----41/113---37-示的に記述しているなど，他の教科・科目等にはない取扱いがなされていることに十分留意する必要がある。
jouho.txt	情報	第２節内容の取扱いについての配慮事項5共通教科情報科における内容の取扱いに当たっての配慮事項については，学習指導要領第２章１０節情報第３款の２において，次のように示されている。
jouho.txt	情報	(1)各科目の指導においては，内容の全体を通じて知的財産や個人情報の保護などの情報10モラルの育成を図ること。
jouho.txt	情報	(3)授業で扱う具体例などについては，情報技術の進展に対応して適宜見直しを図ること。
jouho.txt	情報	15(1)情報モラルの育成について光が強ければ強いほど影は色濃くなるように，今日，情報化の急速な進展に伴い，情報化の「影」の部分が顕在化している。
jouho.txt	情報	情報化の「影」の部分についての正しい理解と対処法を身に付けることは，情報社会に生きるすべての人間にとって必須な素養である。
jouho.txt	情報	20臨時教育審議会の教育改革に関する第３次答申（昭和６２年４月１日）で情報モラルの確立が提言され，教育改革に関する第四次答申（最終答申；昭和６２年８月７日）では，「情報化社会においては，自己の発信する情報が他の人々や社会に及ぼす影響を十分に認識し，将来を見込んだ新しい倫理・道徳の確立，新しい常識の確立，情報価値の認識の向上など情報の在り方についての基本認識『情報モラル』を確立する必要がある。
jouho.txt	情報	」として，情報モラルを確立する必要性が提言されて25いる。
jouho.txt	情報	以来，情報モラルを育成する教育の重要性や必要性については，各種の答申や報告で取り上げられている。
jouho.txt	情報	今回の学習指導要領の改訂に当たっては，小・中・高等学校の各学校段階において行われる情報教育での情報モラルについては，「情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度」としている。
jouho.txt	情報	共通教科情報科においては，各科目の内容に情報モラルを項目立てし，情報モラルを身30に付けさせる学習活動を重視するなど，これまで以上に実践的な能力や態度が身に付くような内容に改善を図っている。
jouho.txt	情報	情報モラルの育成とは，何々をしてはいけないというような対処的なルールを身に付けるだけではなく，それらのルールの意味を正しく理解し，新たな場面でも正しい行動がとれるような考え方と態度を身に付けることである。
jouho.txt	情報	情報モラルについては，そのことを単に理解するにとどまることなく，それらが態度や行動に表れることが求められる。
jouho.txt	情報	生徒一人一人が，情報モラルの意義や重要性等について理解し，それが様40々な場面や状況下での具体的な態度や行動に現れるとともに，情報モラルが尊重される社会づくりに向けた行動につながるように配慮する。
jouho.txt	情報	実習をはじめとする学習活動の中には，情報モラルの育成につながる材料が含まれている。
jouho.txt	情報	指導者自身が常に情報モラルについて意識することにより，学習活動の中で，適切に指導する必要がある。
jouho.txt	情報	そのためには，学習内容に応じて実習などの実践的・体験的な学習活動をできるだけ取り入れるなどして，情報手段の操作体験を十分に取り入れたり，生徒にとって身近な生活場面と関連付けたりしながら指導することが極めて重要である。
jouho.txt	情報	5(3)具体例などの見直しについて情報技術の進展により，情報や情報技術に関する用語，学習内容における具体例，実習の課題，情報モラルの内容，現在の標準的な機器や技術がなど数年先には標準的ではなくなる可能性もあるので，授業で扱う具体例などは適宜見直すことが必要である。
jouho.txt	情報	ただし，共通教科情報科では，個々10の機器の操作方法や技術の習得で終わるのではなく，それらの基礎になる原理を理解することが大切である。
jouho.txt	情報	このため，情報科の指導においては，教科及び各科目の目標と道徳教育の目標との関連を意識しながら，情報科の特質に応じて適切な指導を行う必要がある。
jouho.txt	情報	共通教科情報科においては，目標を「情報及び情報技術を活用するための知識と技能を習得させ，情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに，社会の中で情報及び情報技術が果たしている40役割や影響を理解させ，社会の情報化の進展に主体的に対応できる能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	情報に関する科学的な見方や考え方を養うとともに，社会の中で情報及び情報技術が果たしている役割や影響を理解させることは，情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度を身に付けさせ，情報社会に参画する態度を育成することにつながるものである。
jouho.txt	情報	共通教科情報科については，中央教育審議会答申において「普通教科『情報』については，高等学校に入学してくる生徒の知識と技能に大きな差が見られる」と，共通教科情報科実施上の課題が指摘されていることを踏まえ，本規定の趣旨に基づいた教育課程上の工夫を学校や生徒の実態に応40じて行うことが大切となる。
jouho.txt	情報	共通教科情報科においては，望ましい情報社会の在り方，情報技術の適切な活用，情報技術の進展及び情報モラルなどについて，生徒が主体的に考え，討議し，発表し合う学習活動を取り入れ，言語などを活用して，新たな情報を創り出したり，分かりやすく情報を表現したり，正しく伝達したり，他者と共同して問題を適切に解決したりするなどの学習活動を重視している。
jouho.txt	情報	15--45/113--第２部主として専門学科において開設される教科「情報」--46/113----46/113---41-第２部専門教科情報科編第１章総説5第１節改訂の趣旨１改訂の趣旨平成20年１月の中央教育審議会答申においては，学習指導要領改訂の基本的な考え方が示されるとともに，各教科・科目等の改善の基本方針や主な改善事項が示されている。
jouho.txt	情報	このたびの高等学10校の主として専門学科において開設される教科情報科（専門教科情報科）の改訂も，これらを踏まえて行ったものである。
jouho.txt	情報	25また，専門教科情報科に関しては，次のように示された。
jouho.txt	情報	ｇ)情報○情報技術の進展による新たな情報産業の創出等、情報産業の構造の変化や、情報産業が求30める人材の多様化、細分化、高度化に対応し、創造力、考察力、問題解決力、統合力、職業倫理等を身に付けた人材を育成する観点から、科目の新設を含めた再構成、内容の見直しなど次のような改善を図る。
jouho.txt	情報	(ｱ)教科の目標については、情報産業の構造の変化や情報産業が求める人材の多様化、細分化、35高度化に対応する観点から、情報の各分野における応用的・発展的な知識・技術や職業倫理等を身に付けた人材を育成するという趣旨を明確にする。
jouho.txt	情報	情報産業と社会、課題研究、情報の表現と管理、情報と問題解決、情報テクノロジー、アル40ゴリズムとプログラム、ネットワークシステム、データベース、情報システムの開発、情報デザイン、情報メディア、メディアの編集と表現、情報コンテンツの開発(ｳ)新設する科目については、以下の４科目とする。
jouho.txt	情報	・「情報と問題解決」：高度情報人材に求められる、問題の発見力・解決力や自立した行動力45をはぐくむことをねらいとする。
jouho.txt	情報	・「情報テクノロジー」：高度情報人材に求められる、情報技術の理論と技術の習得をねらいとする。
jouho.txt	情報	・「データベース」：システム設計・管理分野を担う高度情報人材に求められる、データベー--48/113---43-スにかかわる知識や技術の習得をねらいとする。
jouho.txt	情報	・「情報メディア」：コンテンツの制作・発信分野を担う高度情報人材に求められる、様々なメディアの特性の理解と処理技術の習得をねらいとする。
jouho.txt	情報	・「情報実習」：現行の内容である各種の実習は、各専門科目の内容に盛り込んでいく。
jouho.txt	情報	・「モデル化とシミュレーション」：現行の内容については、新設科目「情報と問題解決」に移す。
jouho.txt	情報	・高度情報人材の基礎的な能力である、情報の表現力と管理力をはぐくむことに重点を置くこととし、「情報と表現」の名称を変更し、「情報の表現と管理」とする。
jouho.txt	情報	・システム設計・管理分野を担う高度情報人材に求められる、アルゴリズムにかわる知識や技術の習得に重点を置くこととし、「アルゴリズム」の名称を変更し、「アルゴリズムとプ15ログラム」とする。
jouho.txt	情報	・コンテンツの制作・発信分野を担う高度情報人材に求められる、情報デザインにかかわる理論や技術の習得に重点を置くこととし、「コンピュータデザイン」の名称を変更し、「情報デザイン」とする。
jouho.txt	情報	・コンテンツの制作・発信分野を担う高度情報人材に求められる、情報メディアの編集と表20現にかかわる理論と技術の習得をねらいとし、「図形と画像の処理」と「マルチメディア表現」とを整理統合し、「メディアの編集と表現」とする。
jouho.txt	情報	・コンテンツの制作・発信分野を担う高度情報人材に求められる、様々なメディアと各種ソフトウェアを活用するとともに、知的財産に配慮しつつコンテンツを開発、発信できる能力や態度をはぐくむことに重点を置くこととし、「マルチメディア表現」の名称を変更し、25「情報コンテンツの開発」とする。
jouho.txt	情報	専門教科情報科については，以上のような改善の基本方針及び改善の具体的事項に基づき，改訂された。
jouho.txt	情報	ア情報の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させるという視点については，引き続き重視する。
jouho.txt	情報	35イ現代社会における情報の意義や役割を理解させるという視点については，義務教育段階での情報教育の成果を踏まえ，専門教科情報科においては情報技術者に求められる職業倫理や規範意識を確実に身に付けさせるという視点を重視する。
jouho.txt	情報	ウ情報社会の課題を主体的，合理的に解決するという視点については，引き続き重視するとともに，上記イの視点から倫理観をもって解決するという視点を新たに加えた。
jouho.txt	情報	40エ情報産業の構造の変化や新たな情報産業へ対応するため，情報産業や社会の発展に寄与するという視点を重視する。
jouho.txt	情報	具体的には，従前の教科目標である「情報の各分野に関する基礎的な知識と技術を習得させ，現代社会における情報の意義や役割を理解させるとともに，高度情報通信社会の課題を主体的，合理的に解決し，社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる。
jouho.txt	情報	」を改め，「情報の各分野に45関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ，現代社会における情報の意義や役割を理解させるとともに，情報社会の諸課題を主体的，合理的に，かつ倫理観をもって解決し，情報産業と社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる。
jouho.txt	情報	--49/113---44-(2)科目編成の改善科目編成については，情報技術の進展による新たな情報産業の創出等，情報産業の構造の変化，情報産業が求める人材の多様化，細分化，高度化に対応し，創造力，考察力，問題解決力，統合力，5職業倫理等を身に付けた人材を育成する観点から，従前の11科目を次の13科目に改めた。
jouho.txt	情報	○専門教科情報科に関する各科目情報産業と社会，課題研究，情報の表現と管理，情報と問題解決，情報テクノロジー，アルゴリズムとプログラム，ネットワークシステム，データベース，情報システム実習，情報メ10ディア，情報デザイン，表現メディアの編集と表現，情報コンテンツ実習具体的には，「情報と問題解決」，「情報テクノロジー」，「データベース」及び「情報メディア」の４科目を新設するとともに，「情報実習」及び「モデル化とシミュレーション」の２科目を削除した。
jouho.txt	情報	また，「図形と画像の処理」及び「マルチメディア表現」を「表現メディアの編集と表現」15に整理統合するとともに，「情報と表現」を「情報の表現と管理」，「アルゴリズム」を「アルゴリズムとプログラム」，「マルチメディア表現」を「情報コンテンツ実習」へと科目の名称変更を行った。
jouho.txt	情報	また，情報に関する各学科において，原則としてすべての生徒に履修させる科目は，「情報産業と社会」と「課題研究」の２科目である。
jouho.txt	情報	前者は，情報に関する各学科においてより専門的な学習への動機付けや進路について生徒に意識を高めることを目的とした科目であり，後者は，課題の20解決を図る学習活動を通して，情報に関する専門的な知識と技術の深化，総合化を図るとともに，問題解決の能力や自発的，創造的な学習態度を育成するための科目だからである。
jouho.txt	情報	なお，「情報の各分野」についてはこれまでとおり「システムの設計・管理分野」と「マルチメディア分野」としたが，「マルチメディア分野」については産業構造の変化等に対応して「情報コンテンツの制作・発信分野」と分野の呼称を改めた。
jouho.txt	情報	①情報に関する各学科では，「情報産業と社会」及び「課題研究」を原則としてすべての生徒に30履修させることにした。
jouho.txt	情報	②情報に関する各学科では，各科目の目標及び内容等に即して，体験的な学習活動を重視するとともに，情報手段を活用した実践的な実習を積極的に取り入れることとした。
jouho.txt	情報	40--50/113---45-第２節専門教科情報科の目標教科の目標は，次のとおりである。
jouho.txt	情報	5情報の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ，現代社会における情報の意義や役割を理解させるとともに，情報社会の諸課題を主体的，合理的に，かつ倫理観をもって解決し，情報産業と社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる。
jouho.txt	情報	10今回の改訂においては，情報産業の構造の変化や情報産業が求める人材の多様化，細分化，高度化に対応する観点から，情報の各分野における専門性にかかわる基礎的な知識と技術の習得や職業倫理等を育成する教育を重視した。
jouho.txt	情報	教科の目標は，専門教科情報科の13科目の各目標を包括して示したもので，大きく四つの目標に分けて考えることができる。
jouho.txt	情報	専門教科情報科では，これら個々の目標を相互に関連付けながら，情報の各分野にかかわる将来のスペシャリストに必要な能力や態15度の育成を目指すことになる。
jouho.txt	情報	（1）「情報の各分野に関する基礎的・基本的な知識及び技術を習得させる」についてシステムの設計・管理や情報コンテンツの制作・発信などの専門教科情報科にかかわる各分野の学習を，現代社会を支え，発展させている情報産業の視点でとらえ，将来のスペシャリストとして20必要な基礎的・基本的な知識と技術を習得させることを示している。
jouho.txt	情報	情報の各分野の専門的な内容を学習するとともに，その成果を創造的，実践的に活用できる能力や態度を育成するためには，それぞれの基礎的・基本的な知識と技術を確実に身に付けさせることが大切である。
jouho.txt	情報	25（2）「現代社会における情報の意義や役割を理解させる」についてこれからますます進展するであろう情報社会では，情報に関する知識と技術なくしては円滑な社会生活を営めないと言っても過言ではない。
jouho.txt	情報	また，情報や情報通信ネットワークなどにかかわる知識・技術や社会における情報化の進展は，情報産業の発展だけでなく，生活様式や様々なサービスなどを充実・向上させるとともに，産業構造に変化をもたらすことによって，現代社会を大きく改30善することにつながると考えられている。
jouho.txt	情報	このことを踏まえ，現代社会における情報の意義と役割を理解させる必要があることを示している。
jouho.txt	情報	（3）「情報社会の諸課題を主体的，合理的に，かつ倫理観をもって解決し」について情報社会で生じる諸課題について，進んで取り組み，科学的で論理的な方法で解決できるように35するとともに，社会的責任を負う情報技術者として職業倫理に則り，関係する法令を遵守することなどによって取り組むことの大切さを示している。
jouho.txt	情報	今回の改訂で，情報社会の諸課題を「倫理観をもって」解決することが示された。
jouho.txt	情報	情報技術の進展による新たな情報産業の創出や情報産業の構造の急速な変化に伴い，情報産業が求める人材も多様化，細分化，高度化するなか，情報技術者には国民の生活様式や様々なサービス，社会システム40などを提供する側として，情報社会の諸課題の解決に自ら進んで取り組む主体性，科学的で論理的な方法で解決する合理性に加え，遵法精神や安全に配慮するなどの社会的責任が強く求められていることを理解させることが必要である。
jouho.txt	情報	45（4）「情報産業と社会の発展を図る創造的な能力と実践的な態度を育てる」について専門教科情報科の各分野に関する基礎的・基本的な知識と技術の習得，情報社会における情報や情報産業の意義や役割の理解及び諸課題の解決などにかかわる学習は，最終的には，情報産業と社--51/113----51/113---46-会の発展を図ることをねらいとした創造的な能力と実践的な態度を育てることを目指していることを示している。
jouho.txt	情報	特に，急速に変化する情報産業や社会の状況を的確に把握するとともに，適切に対応するために必要な知識と技術及びそれらを様々な場面において生かしていこうとする態度を身に付けさせるこ5とを通じて，健全な情報産業や社会の発展に寄与するための情報技術者としての在り方について理解させることが大切である。
jouho.txt	情報	--52/113---47-第３節専門教科情報科の科目編成専門教科情報科は，次の13科目で編成されている。
jouho.txt	情報	5改訂後改訂前（平成11年）備考科目名科目名10情報産業と社会情報産業と社会課題研究課題研究情報の表現と管理情報と表現名称変更情報と問題解決新設情報テクノロジー新設15アルゴリズムとプログラムアルゴリズム名称変更ネットワークシステムネットワークシステムデータベース新設情報システム実習情報システムの開発名称変更情報メディア新設20情報デザインコンピュータデザイン名称変更表現メディアの編集と表現図形と画像の処理整理統合情報コンテンツ実習マルチメディア表現名称変更モデル化とシミュレーション削除情報実習削除2513科目11科目また，専門教科情報科は，教科の目標を達成するために，専門教科情報科の13科目を三つの分30野に属する科目に分類している。
jouho.txt	情報	このうち，「情報産業と社会」，「情報の表現と管理」，「情報と問題解決」，「情報テクノロジー」はこの教科の基礎的な科目として位置付けている。
jouho.txt	情報	また，「アルゴリズムとプログラム」，「ネットワークシステム」，「データベース」，「情報システム実35習」，「情報メディア」，「情報デザイン」，「表現メディアの編集と表現」，「情報コンテンツ実習」は，進路希望等に応じて選択する応用選択的科目である。
jouho.txt	情報	その際，40「情報システム実習」と「情報コンテンツ実習」は，各分野の他の専門科目で個45別に学んだ知識と技術を情報システムや情報コンテンツの開発などの実習を通50して，総合的に活用することができるようにすることをねらいとしている科目55であり，各分野専門教科情報科の科目編成（図１）基礎的科目（各分野に共通）情報コンテンツの制作・発信分野情報システム実習情報コンテンツ実習システムの設計・管理分野総合的科目課題研究アルゴリズムとプログラムネットワークシステムデータベース情報メディア情報デザイン表現メディアの編集と表現情報の表現と管理情報と問題解決情報テクノロジー情報産業と社会--53/113---48-の学習に当たっては，こうした両科目のねらいを十分踏まえることが重要である。
jouho.txt	情報	(1)新設した科目5ア「情報と問題解決」情報の各分野にかかわる産業や社会の様々な活動において，情報や情報手段を活用した問題の発見から解決までの過程において必要となる基礎的な知識と技術を習得させるとともに，実際にそれらを活用し，問題解決の過程と結果を評価する能力と態度を育成することをねらいとして新設した。
jouho.txt	情報	10イ「情報テクノロジー」情報産業を支える情報技術の基礎的な知識と技術を確実に身に付けさせ，情報の各分野における学習の基盤として，コンピュータ等を活用した実習などを通して実際に適切かつ効果的に活用できるよう，実践的な能力と態度を育成することをねらいとして新設した。
jouho.txt	情報	15ウ「データベース」データベースシステムを開発するために必要となるデータベースに関する基礎的・応用的な知識と技術を習得させ，実際に活用する能力と態度を育成するとともに，データベースシステムの設計や運用管理に携わる人材の育成を図る視点から，知識と技術の習得だけでなく，データベースの設計などの体験的な学習活動を通して，情報の質や信頼性を確保することができる実践力を高めることをねらいとして20新設した。
jouho.txt	情報	エ「情報メディア」情報コンテンツの制作・発信を適切に行うために必要となる情報メディアの特性等を理解させ，実際に適切かつ効果的に活用できるように，実践的な能力と態度を育成することをねらいとして新設した。
jouho.txt	情報	25(2)削除した科目ア「情報実習」従前の「情報実習」の内容については，改訂後の各科目の内容として位置付けることとし削除した。
jouho.txt	情報	30イ「モデル化とシミュレーション」従前の「モデル化とシミュレーション」の内容については，新設科目である「情報と問題解決」の内容として位置付けることとし削除した。
jouho.txt	情報	(3)整理統合した科目35ア「表現メディアの編集と表現」従前の「図形と画像の処理」と「マルチメディア表現」については，情報コンテンツの制作・発信分野を担う情報技術者に求められる情報メディアの編集と表現にかかわる理論と技術の習得，実習などの体験な学習活動を通して実際に適切かつ効果的に活用できるように，実践的な能力と態度を育成することをねらいとし「表現メディアの編集と表現」に整理統合した。
jouho.txt	情報	40(4)名称を変更した科目ア「情報の表現と管理」従前の「情報と表現」については，情報の収集・整理・加工・伝達という情報活用の過程で，情報を目的に応じて整理し，表現すること，情報の価値を理解し適切に管理することに必要な知識と技術など，45情報技術者として情報を適切に取り扱うための基礎的な能力を育成することとし名称を変更した。
jouho.txt	情報	5ウ「情報デザイン」従前の「コンピュータデザイン」については，情報コンテンツの制作・発信分野を担う情報人材に求められる，情報デザインにかかわる理論や技術の習得に重点を置くこととし名称を変更した。
jouho.txt	情報	エ「情報システム実習」10従前の「情報システムの開発」については，情報システムを開発するために必要な各開発工程の内容とその役割を理解させ，ユーザが求める情報コンテンツを企画・提案し，制作するために必要な知識と技術や表現力を習得させることをねらいとしていたが，これに加え，情報システムの開発実習という実践的・体験的な活動を通して，システムの設計・管理にかかわる能力と態度を総合的に育成することをねらいとして名称を変更した。
jouho.txt	情報	15オ「情報コンテンツ実習」従前の「マルチメディア表現」については，情報コンテンツを開発するために必要な各開発工程の内容とその役割を理解させ，ユーザが求める情報コンテンツを企画・提案し，制作するために必要な知識と技術や表現力を習得させることをねらいとしていたが，これに加え，情報コンテンツの開発実習と20いう実践的・体験的な活動を通して，情報コンテンツの制作・発信にかかわる能力と態度を総合的に育成することをねらいとして名称を変更した。
jouho.txt	情報	--55/113---50-第２章専門教科情報科の各科目第１節情報産業と社会5第１目標情報産業と社会とのかかわりについての基礎的な知識と技術を習得させ，情報産業への興味・関心を高めるとともに，情報に関する広い視野を養い，情報産業の発展に寄与する能力と態10度を育てる。
jouho.txt	情報	この科目のねらいは，情報化と情報産業の発展が現代社会にどのように影響し，どのような変化をもたらしているかを理解させることによって，情報産業に興味と関心を高めさせることである。
jouho.txt	情報	また，情報技術者として情報に関する幅広い視野を身に付け，情報や情報手段を適切かつ効果的に15扱うなど，情報活用能力を習得させ，情報産業の発展に寄与する能力と態度を育成することである。
jouho.txt	情報	第２内容とその取扱い１内容の構成及び取扱いこの科目は，(1)情報化と社会，(2)情報産業と情報技術，(3)情報産業と情報モラルの３項目で20構成しており，２～４単位程度履修させることを想定して内容を構成している。
jouho.txt	情報	（内容の構成及び取扱い）ア指導に当たっては，産業現場の見学や情報産業における具体的な事例を通して，情報産業25の業務内容やそこで働くことの意義について理解させること。
jouho.txt	情報	また，情報技術者が社会において果たしている役割について理解させること。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，産業現場の見学や情報産業で行われている情報システム及び情報コンテンツの開発や運用などの活動を取り上げ，生徒が情報産業の業務内容やそこで働くことの意30義及び情報技術者の業務内容や期待される役割などについて理解できるようにすることが必要である。
jouho.txt	情報	イ指導に当たっては，社会の情報化の進展が生活に及ぼす影響について具体的な事例を通して理解させるとともに，情報産業が社会の情報化に果たす役割の重要性について考えさせる35こと。
jouho.txt	情報	また，情報産業における情報モラルについて討議するなど生徒が主体的に考える活動を取り入れること。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，情報機器や情報通信技術などが社会生活の様々な場面に普及している実態などの具体的な事例を通して，社会の情報化の進展が生活に及ぼしている影響について理40解させるともに，情報産業が社会の情報化に果たしている役割の重要性について考えさせる。
jouho.txt	情報	また，法規を尊重することの意義や法規に反する行為等が情報産業や社会に与える影響などについて取り上げ，討議するなど生徒が主体的に考える活動を通して，情報技術者が社会に対してどのような責任を負っているかなどの情報産業における情報モラルについて理解させる。
jouho.txt	情報	45２内容(1)情報化と社会--56/113----56/113---51-ア社会の情報化イ情報化の進展と情報産業の役割5（内容の範囲や程度）ア内容の(1)のアについては，情報伝達手段の変遷についても扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，これからの学習を進めるための指針を与えるために，情報産業の業務内容やそこで働く情報技術者の役割について扱うこと。
jouho.txt	情報	10ここでは，社会の情報化が生活に及ぼす影響や情報産業の発展と社会とのかかわりなどについて取り上げ，情報産業の業務内容や役割及びそこで働く情報技術者の役割などについて理解させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	15ア社会の情報化情報機器や情報通信技術などの発達が社会生活に大きく影響していることを理解させる。
jouho.txt	情報	また，手紙，電話，電子メールなどの情報を伝達する手段が，社会の情報化の進展に伴い，どのように移り変わってきたかについても扱う。
jouho.txt	情報	20イ情報化の進展と情報産業の役割情報産業が，社会の情報化を支え，発展させてきたことや望ましい情報社会の形成に重要な役割を果たしていることについて理解させる。
jouho.txt	情報	また，委託業務の増大や業務の国際化などにより，情報産業の業務内容や業務範囲等に変化が生じていることや情報産業で働く技術者がどのような役割を果たしているかについても理解させる。
jouho.txt	情報	その際，これからの専門教科情報科の学習に関する目標や25指針について考えさせるようにすることが大切である。
jouho.txt	情報	(2)情報産業と情報技術ア情報産業を支える情報技術30イ情報産業における情報技術の活用（内容の範囲や程度）イ内容の(2)については，学校や生徒の実態に応じて，適切な情報技術を選択し，実習を中35心にして扱うこと。
jouho.txt	情報	アについては，基本的なハードウェア，ソフトウェア及び情報通信ネットワークに関する基礎的な知識と技術について扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，情報産業の業務内容と関連付けながら情報の収集，処理，分析，発信，表現など情報技術の適切な活用方法について扱うこと。
jouho.txt	情報	40ここでは，情報技術者が日常的な業務を遂行するために必要となる情報技術として，ハードウェア，ソフトウェア及び情報通信ネットワークについて取り上げ，それぞれの基礎的な知識と技術を習得させるとともに，実習を通して，実際に活用できるようにすることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	取り扱う情報技術については，学校や生徒の実態に応じて適切なものを選択する。
jouho.txt	情報	45ア情報産業を支える情報技術基本的なハードウェア，ソフトウェア及び情報通信ネットワークに関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに，これらの情報技術が情報産業の発展に寄与していることを事例を通して理解させる。
jouho.txt	情報	--57/113---52-イ情報産業における情報技術の活用簡単な情報ネットワークや情報コンテンツなどを開発・運用させる実習などの体験的な学習活動を通して，情報産業の業務内容と関連付けて，日常的に行われている情報の収集，処理，発信，表5現などの基本的な活動場面で情報技術を適切に活用できるようにする。
jouho.txt	情報	(3)情報産業と情報モラルア情報技術者の業務と責任10イ情報モラルと情報セキュリティウ情報産業と法規（内容の範囲や程度）15ウ内容の(3)のアについては，技術や情報の守秘義務や法令遵守などの情報技術者としての使命と責任について扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，情報セキュリティの管理を適切に行うために必要な基礎的な知識と技術について扱うとともに，情報セキュリティ対策の重要性について扱うこと。
jouho.txt	情報	ウについては，情報産業における情報や個人情報の保護，著作権などの知的財産及び情報セキュリティ対策に関する法規を扱い，法規を守ることの意義と重要性についても20扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，情報技術者の業務内容と遂行する際に求められる責任，情報技術者が守らなければならない情報モラルと情報セキュリティ，情報や個人情報の保護，著作権などの知的財産及び情報セキュリティ対策にかかわる法規などの情報産業にかかわる法規について基礎的な知識と技術を習得25させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	ア情報技術者の業務と責任情報技術者の職務内容とそれを遂行する際に求められる業務上の責任について理解させる。
jouho.txt	情報	その際，業務上知ることのできた情報を正当な理由もなく漏らしてはならないという守秘義務，故意や30不注意により情報システムなどに障害を生じさせた場合の責任などを取り上げ，日常の業務とかかわらせて理解させる。
jouho.txt	情報	また，情報技術者が担っている社会的な責任について理解させることを通して，職業人として適切に業務を遂行することの重要性について理解させる。
jouho.txt	情報	イ情報モラルと情報セキュリティ35情報の収集，処理，発信，表現などの基本的な活動場面での知的財産，個人情報及びプライバシーの侵害，企業や個人に対する誹謗，中傷などの行為の問題点などを取り上げ，情報社会を構成する一員として情報社会において適正な行動を行うための基になる考え方と態度を育成する。
jouho.txt	情報	また，情報社会では不正アクセスや不注意などにより情報の漏洩，滅失，棄損などの情報リスクが存在すえいることを理解させるとともに，それに適切に対応するために必要な情報のセキュリティ管理のため40の基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	その際，情報セキュリティ対策の必要性と重要性を考えさせるとともに，正しく行動することができる態度を育成するようにする。
jouho.txt	情報	ウ情報産業と法規情報産業にかかわる法規として，著作権，産業財産権などの知的財産権，労働基準法，労働者派45遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律（労働者派遣法），雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律（男女雇用機会均等法）などの労働に関する法及び不正アクセス行為の禁止等に関する法律（不正アクセス禁止法），個人情報の保護に関する法律（個人情報保護法），製造物責任法（PL法）などの安全に関する法などを取り上--58/113---53-げ，これらの法規の制定の趣旨や情報産業とのかかわりなどについて理解させる。
jouho.txt	情報	また，情報産業で実際に起こった具体的な事例を取り扱うなどして，情報技術者に求められる法令遵守の考え方を身に付けさせるとともに，それに沿って適切に行動できるようにさせる。
jouho.txt	情報	5--59/113---54-第２節課題研究第１目標5情報に関する課題を設定し，その課題の解決を図る学習を通して，専門的な知識と技術の深化，総合化を図るとともに，問題解決の能力や自発的，創造的な学習態度を育てる。
jouho.txt	情報	この科目のねらいは，情報に関する基礎的な学習の上に立って，教科の目標に沿った課題を生徒が自ら設定し，自らその課題の解決を図る学習活動を通して，問題解決の能力や自らの学習意欲を10高めることのできる態度を育ることである。
jouho.txt	情報	また，この科目の学習を通して情報に関する専門的な知識と技術の深化，総合化を図り，応用させることもねらいとしている。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，生徒がこれまでに学習したシステム設計・管理にかかわる分野，情報コンテンツ制作・発信にかかわる分野にこだわらず，専門教科情報科の目標に応じた広い範囲30にわたる課題の設定が可能であり，各分野の内容と合わせて，応用性のある知識と技術を養うことができるように配慮する。
jouho.txt	情報	２内容(1)調査，研究，実験45ここでは，情報に関する調査，研究，実験を通して，これまでに学習した専門的な知識と技術の深化，総合化を図るとともに，新しい知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	調査，研究，実験の課題例としては，システム設計・管理分野，情報コンテンツ制作・発信分野--60/113---55-を通して，ソフトウェアに関する内容，コンピュータを利用したシミュレーションに関する内容，ネットワークシステムに関する内容，機密保護やデータ保守に関する内容，情報産業に関する内容，情報の収集・分析・整理の技法に関する内容，情報社会の動向や課題に関する内容，情報メディアにおける個人情報の保護や著作権に関する内容等が考えられる。
jouho.txt	情報	(2)作品の制作ここでは，情報に関する作品の制作を通して，これまでに学習した専門的な知識と技術の深化，総合化を図るとともに，新しい知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	15(3)産業現場等における実習ここでは，情報関連産業，研究所などにおける実際の体験を通し，これまでに学習した専門的な知識と技術の深化，総合化を図るとともに，産業界等における進んだ知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	情報産業に関する実習分野例としては，情報通信，ネットワークシステム管理，プログラム開発，データベース管理，Ｗｅｂページ制作，アニメーション制作，マルチメディア出版，コンピュータグラフィックス，ＤＴＰ（DeskTopPublishing）編集，印刷等が考えられる。
jouho.txt	情報	情報に関した資格等については，エンドユーザー向けの資格，高度な情報処理技術者向けの資格，クリエーター向けの資格等に関するものがある。
jouho.txt	情報	--61/113---56-第３節情報の表現と管理第１目標5情報の表現と管理に関する基礎的な知識と技術を習得させ，情報を目的に応じて適切に表現するとともに，管理し活用する能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	この科目のねらいは，情報を収集，整理，加工，表現するなどの活動を適切に行うために必要な基礎的な知識と技術を習得させ，情報を目的に応じて適切に表現するとともに，管理し活用するこ10とができる能力と態度を育成することである。
jouho.txt	情報	そのためには，情報や情報手段の特性などに応じた情報の表現や管理の方法を習得させるとともに，情報の表現や管理に情報手段を活用するために必要な基礎的な知識と技術を身に付けさせる必要がある。
jouho.txt	情報	また，情報の取扱いに関する法規や情報セキュリティの管理などの学習活動を通して，情報社会における情報の必要性や重要性について考えさせ，これを正しく取り扱うことのできる能15力と態度を育成することも大切である。
jouho.txt	情報	第２内容とその取扱い１内容の構成及び取扱いこの科目は，(1)情報の表現，(2)情報の管理の２項目で構成しており，２～４単位程度履修され20ることを想定して内容を構成している。
jouho.txt	情報	（内容の構成及び取扱い）ア指導に当たっては，実習を通して，情報の表現と管理にコンピュータを積極的に活用しよ25うとする主体的な態度を身に付けさせること。
jouho.txt	情報	また，具体的な事例を通して，情報を扱う上での個人の責任について理解させること。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，情報産業や社会における情報の表現や管理にはコンピュータの活用が不可欠であることを理解させるとともに，コンピュータを活用した情報の表現や管理にかかわ30る実習を通して，情報やコンピュータの特性などについて体験的に理解させる。
jouho.txt	情報	また，コンピュータやアプリケーションソフトウェアなどを目的に応じて活用する方法を身に付けさせ，情報の表現や管理に情報手段を積極的に活用することができる主体的な態度を育成することが大切である。
jouho.txt	情報	その際，情報産業や社会において実際に利用されている様々な文書類を取り上げ，それらを作成することの意義や目的について理解させるとともに，目的に応じた文書の作成や発信に関する知識と技35術を身に付けさせるなど，情報技術者として身に付けることが求められる主体的な情報活用能力を育成する必要がある。
jouho.txt	情報	また，具体的な事例を通して，情報社会を構成する一員として正しく情報を取り扱うための個人の責任について理解させる。
jouho.txt	情報	２内容40(1)情報の表現ア情報と表現の基礎イ情報の表現技法ウ情報の発信45（内容の範囲や程度）--62/113---57-ア内容の(1)のアについては，文字，図形，音などのコミュニケーションを行う際のメディアを取り上げ，それぞれの特性と役割について扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，アプリケーションソフトウェアを活用した基本的な情報の表現技法について扱うこと。
jouho.txt	情報	ウについては，情報通信ネットワークを活用した情報の表現や発信及び効果的なプレゼンテーションの方法について扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，情報を表現し，発信するために必要な技法や情報手段の活用などに関する基礎的な知10識と技術を習得させ，情報を目的に応じて分かりやすく収集，整理，表現，発信することができる能力と態度を育成することをねらいとしている。
jouho.txt	情報	ア情報と表現の基礎効果的なコミュニケーションを行う際の情報の役割，情報を表現するために用いる文字，図形，15音，静止画及び動画などの特性や役割について理解させる。
jouho.txt	情報	また，情報をディジタル化するための基礎的な仕組みや，ディジタル化する際に活用したり，ディジタル化された情報を記録し，伝達したりする際に活用される情報機器の特性や役割などについても理解させる。
jouho.txt	情報	なお，取り扱う情報機器については，学校の実態等に応じて適切な情報機器を選択する。
jouho.txt	情報	20イ情報の表現技法情報を整理して文章として表現する技法，数値情報を表計算ソフトウェアなどを利用して整理するとともにグラフ化して表現する技法，複数の情報の相互関係や全体構造などを図式化して表現する技法などを取り上げ，アプリケーションソフトウェアを活用して様々な情報を分かりやすく表現25するための知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	ウ情報の発信30情報通信ネットワークとしてインターネットを取り上げ，その特性，役割や活用方法について理解させるとともに，その利点を活用して情報を発信するための基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	また，プレゼンテーションに関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに，効果的なプレゼンテーションを行うためのアプリケーションソフトウェアを活用したプレゼンテーション資料の作成技法，情報機器を利用した発表技法，口頭や態度で情報を伝えるための技法などを習得させる。
jouho.txt	情報	35(2)情報の管理アドキュメンテーションイ情報の管理40ウコンピュータによる情報の管理と活用（内容の範囲や程度）イ内容の(2)のアについては，情報の記録，管理や伝達のために文書化することの重要性及45び実践的な文書の作成方法について扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，情報を目的に応じて分類し，整理し，及び保存するために必要な基礎的な知識と技術を扱うこと。
jouho.txt	情報	また，情報セキュリティに配慮した情報の管理手法について扱うこと。
jouho.txt	情報	ウについては，コンピュータやアプリケーションソフトウェアなどを用いて，情報を整理，抽出，管理する方法について扱うこと。
jouho.txt	情報	--63/113---58-ここでは，情報を日常的な業務に役立つように適切に管理したり，情報手段を使って情報の管理を効率的に行うための基礎的な知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	アドキュメンテーション5ドキュメンテーションを日常的な業務で使われる情報を文書化することととらえ，情報の記録，管理や伝達のために文書化することの必要性や重要性を理解させる。
jouho.txt	情報	また，これまで学んだ情報の表現，伝達に関する基礎的な知識と技術を基に，実践的な文書を作成するための基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	10イ情報の管理日常的な業務を遂行するために必要な情報の役割と重要性について理解させるとともに，収集した情報や作成した文書などを活用しやすくするための分類，整理，保存にかかわる基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	また，目的に応じて情報や文書などをいつでも取り出せるようにすることの必15要性や重要性について考えさせ，情報セキュリティに配慮した情報や文書などの管理手法を身に付けさせる。
jouho.txt	情報	その際，情報の価値や社会性という視点から，著作権などの知的財産を適切に管理することの必要性について考えさせたり，情報の管理に関する法規の目的を理解させるなどの学習を通して，情報技術者として情報を適正に活用することができるようにする。
jouho.txt	情報	20ウコンピュータによる情報の管理と活用コンピュータや表計算ソフトウェアなどのアプリケーションソフトウェアを利用して情報を蓄積したり，整理したり，サーバのファイル管理機能や情報セキュリティ機能などを活用して情報を管理したりするなどの学習を通して，目的に応じて適切に情報を整理し，抽出し，管理するための基礎的な知識と技術を身に付けさせる。
jouho.txt	情報	25--64/113---59-第４節情報と問題解決第１目標5情報と情報手段を活用した問題の発見と解決に関する基礎的な知識と技術を習得させ，適切に問題解決を行うことができる能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	この科目のねらいは，情報や情報手段を活用した問題の発見から解決までの一連の作業において必要となる基礎的な知識と技術を習得させることである。
jouho.txt	情報	また，実際に情報や情報手段を活用して，10適切に問題の発見や解決を行うことができる能力と態度を育成することもねらいとしている。
jouho.txt	情報	（内容の構成及び取扱い）ア指導に当たっては，実習を通して，情報及びコンピュータや情報通信ネットワークなどの20情報手段を活用した問題の発見から解決までの過程において必要とされる知識と技術について理解させること。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，情報手段を活用した実習を通して，問題の発見から解決までの過25程において必要とされる基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	その際，問題解決を適切に行うには，問題の所在や解決する内容に応じて適切な問題解決の方法を選択することの必要性や重要性について考えさせるとともに，情報手段の特性等を踏まえて適切に問題解決の手法を選択することができるようにする。
jouho.txt	情報	イについては，問題解決の手法や考え方が情報産業でどのように活用されているかを理解させるために，情報産業において実際に行われている問題の発見と解決にかかわる具体的な事例について扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，情報産業における具体的な事例を取り上げ，問題の発見から解決までの過程で行われ45る一連の作業の意義や役割などについて理解させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	ア問題の発見から解決までの流れ--65/113---60-問題の発見から解決までの過程で行われるＰＤＣＡサイクルや仮説検証などの一連の作業を取り上げ，作業を管理することの重要性や目的に応じた作業活動の選択と実施，情報の分析方法の選択，論理的な思考法などにかかわる基礎的な知識と技術を習得させるとともに，実際に活用することができるようにする。
jouho.txt	情報	5イ問題解決の実際情報セキュリティや情報モラルに関する理解を深めるための取組、地方公共団体における地域産業の活性化の取組など，企業や地方公共団体などで行われている事例を取り上げ，情報産業において問題発見から解決の手法や考え方がどのように活用されているかを理解させる。
jouho.txt	情報	ここでは，データの収集と整理，分析などにかかわる手法を身に付けさせ，実際に具体的な問題30を解決させる実習を通して，問題の発見に必要な情報収集の方法と収集されたデータの分析方法について体験的に理解させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	アデータの収集定量情報の収集では質問紙調査法や公開された統計データを利用する方法など，定性情報の収集35では面接法などの調査方法からいくつかを取り上げ，問題の発見のための情報の収集について基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	イについては，問題解決の過程と結果の評価が情報産業で実際にどのように行われているかを理解させるために，情報産業で実際に行われている問題解決の過程と結果の評価にかかわる具体的な事例について扱うこと。
jouho.txt	情報	30イ評価の実際情報産業における問題解決の過程と評価の具体的な事例について取り上げ，情報産業で実際に行われている活動について理解させる。
jouho.txt	情報	35--67/113---62-第５節情報テクノロジー第１目標5情報産業を支える情報テクノロジーの基礎的な知識と技術を習得させ，実際に活用する能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	この科目のねらいは，情報にかかわる技術を適切かつ効果的に活用できるようにするために，コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段やアプリケーションソフトウェアにかかわる基10礎的な知識と技術を確実に身に付けさせるとともに，情報手段などを活用した実習などの体験的な活動を通して，実際に活用する能力と態度を育成することである。
jouho.txt	情報	そのためには，情報テクノロジーの根幹となるハードウェアやソフトウェアにかかわる技術の構成や特徴を理解させるとともに，情報通信ネットワークの基本的な機能，社会で使われている身近な情報システムの特徴や役割を理解させる必要がある。
jouho.txt	情報	15第２内容とその取扱い１内容の構成及び取扱いこの科目は，(1)ハードウェア，(2)ソフトウェア，(3)情報システムの３項目で構成しており，２～４単位程度履修されることを想定して，内容を構成している。
jouho.txt	情報	（内容の構成及び取扱い）ア指導に当たっては，学校や生徒の実態に応じて，適切な情報技術を選択し，実習を中心にして扱うこと。
jouho.txt	情報	25この科目の指導に当たっては，理論に偏ることなく，実際に周辺機器を接続したり，情報通信ネットワークに接続してサーバソフトウェアからのサービスを受けたりするなど，具体的な情報技術を活用した実習を通して体験的に学習させることが重要である。
jouho.txt	情報	その際，使用する情報技術については，学校や生徒の実態に応じて適切なものを選択する。
jouho.txt	情報	30イ指導に当たっては，具体的な事例を通して，情報技術の歴史的な変遷及び国際標準や業界標準となっている技術について扱うこと。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，情報テクノロジーは個別に独立して成り立つものではなく，相互35に関連し合って発展することを理解させることが重要である。
jouho.txt	情報	そのため，情報テクノロジーについては，過去の技術を継承して発展させることによって生まれる技術も多いことから，今後の情報テクノロジーの進展の方向性などを考えさせるためにも，情報テクノロジーが生み出された社会的背景や発展の経過などについて取り扱う。
jouho.txt	情報	また，国際的な組織が策定する標準規格とされている情報技術の種類や役割，標準規格化はされ40ていなくても事実上業界標準とされている情報技術の種類や役割などについても取り扱う。
jouho.txt	情報	(2)ソフトウェア25アオペレーティングシステムの仕組みイ応用ソフトウェアの仕組みウ情報コンテンツに関する技術（内容の範囲や程度）30イ内容の(2)のアについては，オペレーティングシステムの役割や重要性及びファイルシステムなどの構造や機能について扱うこと。
jouho.txt	情報	ウについては，静止画，動画，音などを取り上げ，ファイル形式，解像度とファイルサイズ，圧縮と伸張などの35情報コンテンツの作成に必要な基礎的な技術について扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，基本ソフトウェアと応用ソフトウェアについて取り上げ，情報コンテンツに関する技術として，静止画，動画，音などにかかわる基礎的な処理技法について習得させることもねらいとしている。
jouho.txt	情報	5ウ情報コンテンツに関する技術情報コンテンツを制作し，発信するために必要となる静止画，動画，音に関する基礎的な技術を習得させる。
jouho.txt	情報	実際に情報コンテンツを制作，発信に当たって必要となるファイル形式とアプリケーションソフトウェアとの関係，フォントの種類と特徴，解像度とファイルサイズ，圧縮とアーカイ10ブ，バージョンの違いによる互換性の問題などについて，相互に関連付けながら理解させる。
jouho.txt	情報	なお，あらかじめ目的に応じた情報コンテンツを想定し，その品質や容量からアプリケーションソフトウェアの活用目的や種類などをを決めていくという考え方を身に付けさせることが大切である。
jouho.txt	情報	(3)情報システム15ア情報システムの形態イネットワークウデータベース20（内容の範囲や程度）ウ内容の(3)のアについては，社会で実際に活用されている情報システムを取り上げ，その形態にとどまらず，仕組みの全体像について扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，社会で実際に稼働している一般的な情報システム，情報通信ネットワークの仕組み，データベースなどの基礎的な知識と技術について相互に関連付けながら取り上げ，その形態だけで30はなく，仕組みの全体像について理解させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	ア情報システムの形態社会で実際に使われている情報システムを取り上げ，その形態だけではなく，仕組みの全体像について理解させる。
jouho.txt	情報	情報システムの形態としては，集中処理方式，分散処理方式，クライアントサ35ーバシステムなどを，構成としては，デュアルシステムやデュプレックスシステムなどを取り上げ，それぞれの利点や欠点を理解させる。
jouho.txt	情報	40イネットワーク情報通信ネットワークで使われている技術として，トポロジ，有線・無線などにかかわる技術，関連機器にかかわる基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	さらに，学校や企業などの組織内のネットワーク構成図を見て，どの機器がどんな役割を担い，45どのように接続されているかについて理解させるなどの学習を通して，情報通信ネットワークによって提供されるサービスとしてＷＷＷ，電子メール，ＦＴＰなど，ＣＧＩ，Ｗｅｂブラウザなどの情報通信ネットワークにかかわる基礎的な知識と技術について理解させる。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，プログラム言語については，設定する課題や「情報システム実習」において使用するプログラム言語を選択するなど，学校や生徒の実態に応じて適切なプログラム言40語を選択する。
jouho.txt	情報	--75/113---70-第７節ネットワークシステム第１目標5情報通信ネットワークシステムに関する知識と技術を習得させ，実際に活用する能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	この科目のねらいは，情報通信ネットワークとして，コンピュータ同士又は通信端末を接続したネットワークシステムなどについて，その役割，機能，データ通信技術，設計，構築，運用，保守10及び安全対策などに関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに，実際に活用する能力と態度を育成することである。
jouho.txt	情報	（内容の構成及び取扱い）ア指導に当たっては，実習を通して，ネットワークシステムの全体像について情報通信ネットワークシステムの設計と運用・保守の視点から理解させるとともに，通信回線と関連機器25のハードウェアの概要について理解させること。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，実習を通して，ネットワークシステムの全体像について，情報通信ネットワークシステムの設計・構築に関する考え方や手順，運用保守に関するシステムの信頼性，稼働性や安全性などの視点から理解させる。
jouho.txt	情報	45ここでは，データ通信の基本的な仕組み，構成及び関連技術などを扱い，情報通信ネットワークに関する基礎的な知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	また，伝送制御の手順について取り上げ，情報通信ネットワークを経由し，コンピュータ同士又は通信端末同士が通信できる仕組みについて理解させる。
jouho.txt	情報	15ウ関連技術情報通信ネットワークの関連技術として，ネットワーク機器，ネットワーク・オペレーティングシステム，符号化とデータ伝送技術，ＶＰＮなどを取り上げ，基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	20アネットワークの運用管理ネットワークについて，ハードウェアやソフトウェアを的確に把握するための構成管理，操作の簡易化，自動化などの運転管理，情報の収集と配布や暗号化，パスワード管理，ウィルス対策などのセキュリティ管理を取り上げ，ネットワークに関する運用管理の必要性や重要性を理解させると25ともに，具体的な方法を身に付けさせる。
jouho.txt	情報	ウネットワークの障害管理ネットワークについて，定期的なログの確認やトラフィック量の調査などによる障害の早期発見方法，障害内容の把握と対処の方法を含めた早期解決方法，障害情報等の収集や障害点の確認，復35旧への対応などの再発防止方法を取り上げ，ネットワークに関する障害管理の必要性や重要性を理解させるとともに，具体的な方法を身に付けさせる。
jouho.txt	情報	（４）ネットワークの安全対策40ア情報セキュリティポリシーイ不正行為とその対策ウネットワーク利用者の啓発（内容の範囲や程度）45エ内容の(4)のアについては，具体的な事例を通して，人為的過失や自然災害などに対する安全対策に関する基本方針の役割や重要性について扱うこと。
jouho.txt	情報	ウについては，情報セ--78/113---73-キュリティについてのネットワーク利用者への啓発活動の必要性とその内容を扱うこと。
jouho.txt	情報	ア情報セキュリティポリシー実際に使われている企業や組織・団体などの情報セキュリティポリシーを取り上げ，人為的過失や自然災害などに対する安全対策の基本的な考え方及び方向性などを示す情報セキュリティポリシ10ーの役割や重要性について理解させるとともに，基本方針，対策基準，実施手順などの基本的な内容について理解させる。
jouho.txt	情報	イ不正行為とその対策データの破壊，不正アクセス，情報漏洩問題などにかかわる具体的な事例を取り上げ，ネットワえい15ークシステムに関する不正行為とその防止対策や管理方法などの基本的な内容について理解させる。
jouho.txt	情報	ウネットワーク利用者の啓発不正アクセスやネットワークシステムへの侵入などによる情報漏洩などの具体的な事例を取り上えい20げ，ネットワークシステムの利用者に対しても安全対策の基本的な内容を理解させることの必要性や重要性について理解させる。
jouho.txt	情報	その際，ネットワーク利用者を対象とした情報セキュリティに関する研修の計画や資料を作成したり，研修を実際行うなどの実習を通して理解を深めさせる。
jouho.txt	情報	イデータベースシステムの活用在庫管理システム，文書管理システム，会計システムなどを取り上げ，データベースの必要性や10重要性について考えさせるとともに，情報産業や社会におけるデータベースシステムの活用状況や果たしている役割などについて理解させる。
jouho.txt	情報	--83/113---78-第９節情報システム実習第１目標5情報システムの開発に関する知識と技術を実際の作業を通して習得させ，総合的に活用する能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	この科目のねらいは，システムの設計・管理分野の他の専門科目で個別に学んだ知識と技術を，情報システムをグループで開発するなどの実践的・体験的な学習活動を通して，総合的に活用する10ことができるようにすることである。
jouho.txt	情報	第２内容とその取扱い１内容の構成及び取扱い15この科目は，(1)情報システムの開発の概要，(2)情報システムの設計，(3)情報システムの運用と保守，(4)情報システムの開発と評価の４項目で構成しており，４～８単位程度履修されることを想定して内容を構成している。
jouho.txt	情報	(内容の構成及び取扱い)20ア指導に当たっては，著作権などの取扱いにも留意し，実習を通して，情報システムを開発するための一連の作業を理解させること。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，グループなどによる簡易な情報システムの開発実習などを通して，25情報システムの開発にかかわる一連の作業を総合的に理解させる。
jouho.txt	情報	30イ指導に当たっては，学校や生徒の実態及び開発する情報システムに応じて，適切なプログラム言語を選択すること。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，学校や生徒の実態及び開発する情報システムに応じて適切な開発手法やプログラム言語を選択する。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，情報システムの開発において，構造化設計とオブジェクト指向設40計が欠かせない設計手法であることを理解させるとともに，それぞれの考え方について理解させる。
jouho.txt	情報	また，構造化設計とオブジェクト指向設計については，相互に対立する設計手法ではなく，共存する設計手法であること，情報システムの開発に当たっては構造化設計とオブジェクト指向設計をバランスよく取り入れることが重要であることを理解させる。
jouho.txt	情報	45２内容(1)情報システムの開発の概要--84/113---79-ア情報システムの開発の基礎イ情報システム化の技法5(内容の範囲や程度)ア内容の(1)のアについては，ウォーターフォールやプロトタイピングなどを取り上げ，情報システムの開発の工程内容や特徴及びライフサイクルについて扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，情報システムの対象となる業務と工程のモデルの作成，システム構成や機能の分析及び設計10に利用される代表的な技法について扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，情報システムの開発工程の内容や特徴など情報システムの開発にかかわる基礎的な内容について理解させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	また，モデルの作成，情報システムの分析や設計などの情報システム化に関する基礎的な知識と技術を習得させることもねらいとしている。
jouho.txt	情報	15ア情報システムの開発の基礎情報システムを開発する際に用いるモデルとして，ウォーターフォール，プロトタイピング，スパイラルなどを取り上げ，情報システムの開発の工程内容や特徴を理解させるとともに，これらのモデルを使って情報システムを開発するために必要となる基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	また，20情報システムの開発における作業手順を取り上げ，情報システムを開発する際のライフサイクルについても理解させる。
jouho.txt	情報	イ情報システム化の技法情報システム化の技法として，情報システムの業務や工程のモデル化及び情報システムの構成や25構成の分析や設計にかかわる技法を取り上げ，情報システム化に必要な基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	(2)情報システムの設計30ア要求定義イ外部設計ウ内部設計エプログラム設計とプログラミング35オテストとレビュー(内容の範囲や程度)イ内容の(2)のアについては，要求定義書を，イについては外部設計書を，ウについては内40部設計書を取り上げ，それぞれの作成に関する一連の作業と意義や目的について扱うこと。
jouho.txt	情報	オについては，単体テストや結合テストなどを取り上げ，その意義や目的を扱うとともに，情報システムの設計過程におけるレビューの重要性について扱うこと。
jouho.txt	情報	45ここでは，情報システムの設計にかかわる一連の作業として要求定義，外部設計，内部設計，プログラム設計，プログラミング，各種テストなどを取り上げ，それぞれを適切に行うための基礎的な知識と技術を習得させるとともに，目的に応じた情報システムを設計することができるようにす--85/113---80-ることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	ア要求定義情報システムの開発における要求定義の意義，役割などについて理解させるとともに，それに基5づいて作成される要求定義書を適切に作成するために必要な基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	また，要求定義の誤りや不完全さが，要求定義に続く外部設計，内部設計，プログラミングなどの作業の中で，その誤りや不完全さを修正することが困難になり，開発している情報システム全体に悪影響を与えてしまうことを理解させ，要求定義の重要性について考えさせる。
jouho.txt	情報	オテストとレビュー単体テスト，結合テスト，システムテスト，運用テストなどを取り上げ，情報システムの開発に30おける各種テストの意義，目的や必要性，重要性について理解させるとともに，それぞれを適切に行うための基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	また，開発された情報システムが要求定義の内容に沿って開発されたかどうかについて検証するレビューの必要性，重要性について理解させるとともに，適切にレビューを行うための基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	35(3)情報システムの運用と保守情報システムの開発の過程には，開発された情報システムを円滑に運用したり，常に正常に運用させるための保守という重要な作業があることを理解させるとともに，具体的な例題や実習を通して，運用と保守に関する基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	40(4)情報システムの開発と評価(内容の範囲や程度)ウ内容の(4)については，情報システムの開発の過程や結果の評価の意義や目的及び重要性45について扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，情報システムの開発実習などを通して，これまでに学んだ情報システムの設計・管理分野に関する知識と技術を総合的に習得させるとともに，実際に活用できるようにすることをねら--86/113----86/113---81-いとしている。
jouho.txt	情報	また，実習の過程と作品を評価することで，実習の改善点などを見いだし，今後の情報システムの開発をより適切に行うことができるようにすることもねらいとしている。
jouho.txt	情報	実習作5品を情報通信ネットワーク等で公開する場合は，第三者に対する利用範囲などについて考えさせ，保有する著作権などについて理解させる。
jouho.txt	情報	評価については，開発した情報システムが要求定義書と合致したものであるかとともに，情報システム開発の各段階における成果物が要求仕様と一致しているか，スケジュール管理が円滑に行われたかなどについて評価させる。
jouho.txt	情報	10--87/113---82-第10節情報メディア第１目標5情報メディアに関する知識と技術を習得させ，実際に活用する能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	この科目のねらいは，情報コンテンツを制作・発信するために必要な情報メディアにかかわる基礎的な知識と技術を習得させ，実際に活用することができる能力と態度を育成することである。
jouho.txt	情報	その際，情報産業や社会における情報メディアの果たす役割について理解させ，目的に応じて適切に10情報メディアを選択できるようにする。
jouho.txt	情報	また，情報メディアを取り扱う際に，技術や情報に関する守秘義務や法令遵守などの社会的な責任を伴うことについて，討議させたり，その成果を発表させるなどして理解させることが大切である。
jouho.txt	情報	第２内容とその取扱い15１内容の構成及び取扱いこの科目は，(1)メディアの基礎，(2)情報メディアの特性と活用，(3)情報メディアと社会の３項目で構成しており，２～６単位程度履修されることを想定して，内容を構成している。
jouho.txt	情報	（内容の構成及び取扱い）20ア指導に当たっては，実習を通して，情報伝達やコミュニケーションの目的に応じて情報メディアを適切に選択し，効果的に活用するための知識と技術を身に付けさせるとともに，情報メディアの社会や情報産業における役割や影響について，著作権などの知的財産の取扱いにも留意して理解させること。
jouho.txt	情報	25この科目の指導に当たっては，情報伝達やコミュニケーションの目的や場面に応じて情報メディアを適切に選択したり，効果的に活用することができるために必要な基礎的な知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	また，情報通信技術などの進展に伴い，新しく登場した情報メディアを取り上げるなどして，情報メディアが社会や情報産業に果たしている役割や与えている影響に30ついて理解させることもねらいとしている。
jouho.txt	情報	２内容(1)メディアの基礎35アメディアの定義と機能イメディアの種類と特性（内容の範囲や程度）40ア内容の(1)のアについては，メディアが社会や情報産業に果たしている役割について扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，情報メディア，表現メディア及び通信メディアを取り上げ，それぞれのメディアの特徴や働きについて扱うこと。
jouho.txt	情報	--88/113---83-アメディアの定義と機能ここでは，メディアを「情報を表現し伝達する手段」ととらえ，メディアには時間を超えて情報を伝達する機能と，空間を超えて情報を伝達する機能があることを理解させる。
jouho.txt	情報	また，新聞，出版，音楽，放送，映画などによる情報の配信方法が変化することによって，情報の受信者による情報の5選択に変化が生じたこと，情報の発信者と受信者間の双方向の通信が実現したことなど，社会や情報産業に大きな変化をもたらしていることを理解させる。
jouho.txt	情報	その際，双方向性のメディアを利用することによって，どのような情報産業が新たに誕生しているかなどについて調べ，まとめるさせる学習活動などが考えられる。
jouho.txt	情報	10イメディアの種類と特性情報メディア，表現メディア，通信メディアを取り上げ，それぞれの意義，役割や特性などについて理解させる。
jouho.txt	情報	また，情報を表現し伝達するためは，これらのメディアを相互に関連付けて活用していくことを理解させる。
jouho.txt	情報	情報メディアは，情報を伝達する機能を持つ媒体の総称であり，表現メディアを用いて表現された情報を，通信メディアによって伝達することによって機能することを，15電話などを例に取り上げるなどして具体的に理解させる。
jouho.txt	情報	(2)情報メディアの特性と活用ア情報メディアの種類と特性20イ情報メディアの活用（内容の範囲や程度）イ内容の(2)のアについては，新聞，テレビ，電話などを取り上げ，それぞれの情報メディ25アの特徴や働きについて扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，情報の収集，分析，発信などにおいて情報メディアを効果的に活用するために必要な基礎的な知識と技術について扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，各情報メディアの種類と特性について理解させるとともに，情報メディアを適切に選択して，情報の収集，分析，発信などにおいて効果的に活用するための基礎的な知識と技術を習得30させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	ア情報メディアの種類と特性新聞，テレビ，電話などを取り上げ，情報メディアの種類，意義や役割及び情報産業や社会に果たしている役割，及ぼしている影響などについて理解させる。
jouho.txt	情報	その際，情報メディアを同期・非同35期，双方向性，選択可能性，情報の受信者の規模などの要素によって分類・整理することができるようにする。
jouho.txt	情報	イ情報メディアの活用具体的な例題や実習を通して，情報の収集，分析，発信などにおいて情報メディアを効果的に活40用するために必要な基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	その際，情報メディアの特性，情報を活用する目的や内容，情報の受信者の状況などに応じて，情報メディアを適切に選択したり，組み合わせたりして活用できるようにする。
jouho.txt	情報	(3)情報メディアと社会45ア情報メディアが社会に及ぼす影響イ情報メディアと情報産業（内容の範囲や程度）--89/113---84-ウ内容の(3)のアについては，情報メディアの変遷と今後の展望についても扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，具体的な事例を通して，情報メディアが社会や情報産業に及ぼしている影響，社会や5情報産業の発展に果たす役割について考えさせることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	ア情報メディアが社会に及ぼす影響情報メディアの発達の歴史について取り上げ，情報メディアが社会や情報産業などに及ぼす影響について考えさせる。
jouho.txt	情報	その際，具体的な事例を通して，望ましい社会や産業社会の発展に情報メデ10ィアが果たす役割や寄与の仕方について考えさせる。
jouho.txt	情報	イ情報メディアと情報産業グローバル化した情報社会では，情報メディアに関する国際的な競争も高まり，戦略的な取組によって情報メディアの価値が創造されることを理解させるとともに，社会や情報産業における情報15メディアが果たす役割，今後の情報メディアの在り方について考えさせる。
jouho.txt	情報	その際，ユーザ参加型の新しい情報メディアの登場，インターネットを利用した双方向性を有する情報メディアの普及などの具体的な事例を取り上げ，新しい情報産業が生じていることについて理解させる。
jouho.txt	情報	--90/113---85-第11節情報デザイン第１目標5情報デザインに関する知識と技術を習得させ，実際に活用する能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	この科目のねらいは，コンピュータ等を活用した実習などの体験的な学習活動を通して，情報コンテンツを制作する上で必要となる情報デザインに関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに，適切かつ効果的に活用することができる実践的な能力と態度を育成することである。
jouho.txt	情報	また，コ10ミュニケーションや情報伝達に関する基礎的な知識と技術の習得を通して，人が利用しやすく社会や情報産業で求められる情報コンテンツを制作することができる能力と態度を育成することもねらいとしている。
jouho.txt	情報	その際，情報コンテンツが社会や情報産業に果たす役割や及ぼす影響を考慮して，質の高い情報コンテンツを制作するための企画力，表現力，倫理観など，情報をデザインするために必要な能力15と態度を育成することに留意する。
jouho.txt	情報	第２内容とその取扱い１内容の構成及び取扱いこの科目は，(1)情報デザインの基礎，(2)情報デザインの要素と構成，(3)情報デザインと情報20社会の３項目で構成しており，２～６単位程度で履修されることを想定して，内容を構成している。
jouho.txt	情報	（内容の構成及び取扱い）ア指導に当たっては，実習を通して，情報デザインに関する知識と技術を習得させること。
jouho.txt	情報	25また，手作業による情報デザインの作業を取り入れるなどして，総合的な表現力と造形力を身に付けさせること。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，学校や生徒の実態に応じた課題を設定して情報をデザインさせる実習などの実践的，体験的な学習活動を通して，質の高い情報コンテンツを制作するために必要な30情報デザインに関する基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	35２内容(1)情報デザインの基礎ア情報デザインの意義40イ情報デザインの条件（内容の範囲や程度）ア内容の(1)のアについては，適切な情報伝達やコミュニケーションの要件及び手法を取り45上げ，情報デザインの目的や役割及び重要性について扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，分かりやすい情報伝達やコミュニケーションを行うために必要な基礎的な知識と技術について扱うこと。
jouho.txt	情報	--91/113---86-ここでは，情報伝達やコミュニケーションを情報の受信者に対して分かりやすいものにするために必要な基本的な知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	また，情報の受信者に対して分かりやすい情報伝達や情報を伝達するために必要な情報デザインの目的，役割や重要性を理解させることもねらいとしている。
jouho.txt	情報	5ア情報デザインの意義情報を表に整理したり，図やグラフによって可視化して表現したりするなどの身近な事例を取り上げ，情報を正確かつ効果的に伝達するために情報デザインの目的や役割及び重要性を理解させる。
jouho.txt	情報	15イ情報デザインの条件伝達する情報を抽象化し，可視化し，構造化する方法，プレゼンテーションの際に使用するスライドやＷｅｂページのデザインなどを取り上げ，分かりやすい情報伝達やコミュニケーションを行うために必要な基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	その際，情報を抽象化する方法としてアイコン，ピクトグラム，ダイヤグラムなどを，可視化する方法として表，グラフ，３次元表現，アニメーシ20ョンなどを，構造化する方法としてページレイアウト，情報の階層化，ハイパーリンクなどを扱う。
jouho.txt	情報	(2)情報デザインの要素と構成ア情報デザインの要素25イ表現と心理ウ意味の演出エ要素の構成（内容の範囲や程度）30イ内容の(2)のアについては，形態，色彩，光などを取り上げ，それぞれの特徴や働きについて扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，情報デザインの意図を適切に表現するための心理学的な知識と技術について扱うこと。
jouho.txt	情報	ウについては，情報デザインを通して作者が伝えようとしている考えや意味について扱うこと。
jouho.txt	情報	エについては，情報デザインの意図に合わせた空間や時間に35おける要素の構成について扱うこと。
jouho.txt	情報	40ア情報デザインの要素情報デザインの要素として，形態，色彩，光や材質などを取り上げ，それぞれの特性などを理解させる。
jouho.txt	情報	45イ表現と心理観察と表現，造形と心理などについて取り上げ，情報デザインの意図を適切に表現するための基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	また，造形と心理については，図と地，錯視，色と感情などを取り上げ，形態や色彩が心理や感情に与える影響，造形要素によって視覚的に伝えられる情報などについて扱う。
jouho.txt	情報	5ウ意味の演出情報デザインを通して，作者の考えや意図を的確に伝達するような作品づくりのために必要な要素の構成や配置に関する基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	また，情報デザインによる効果的な意味の演出と情報操作との相違，情報操作の問題点についても理解させる。
jouho.txt	情報	(3)情報デザインと情報社会20ア情報デザインの実際イ人と情報デザイン（内容の範囲や程度）25ウ内容の(3)のアについては，作者の意図を効果的に伝達するために，社会や情報産業における情報デザインの具体的な活用状況について扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，コンピュータや情報通信ネットワークの様々な機能を簡単に操作できるようにする工夫，高齢者や障害者による利用を容易にする工夫などを取り上げ，社会生活における情報デザインの重要性について30扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，具体的な事例や作品鑑賞を通して，作者の意図を効果的に伝達するために，社会や情報産業において実際に情報デザインがどのように活用されているかについて理解させるとともに，社会や情報産業で活用されやすい情報デザインについて考えさせることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	35ア情報デザインの実際ポスター，新聞，雑誌などのデザイン，Ｗｅｂデザインなどを取り上げ，社会や情報産業における情報デザインの具体的な活用状況について理解させる。
jouho.txt	情報	その際，作者の意図を効果的に伝達するために，これまでに学習してきた情報デザインの要素や構成手法，効果的に情報コンテンツをまと40める制作手法などに関する基礎的な知識と技術が活用されていることを理解させる。
jouho.txt	情報	イ人と情報デザイン人や社会などが活用しやすい情報コンテンツをデザインするための工夫として，コンピュータや情報通信ネットワークの様々な機能を簡単に操作できるようにする工夫，高齢者や障害者による利45用を容易にする工夫などを取り上げ，情報デザインが人や社会などに果たしている役割や及ぼしている影響及び必要性や重要性について理解させる。
jouho.txt	情報	この科目のねらいは，コンピュータによる情報コンテンツの制作に当たって必要な表現メディアの編集と表現に関する基礎的な知識と技術を習得させるとともに，それらを実際に活用できるよう10にすることである。
jouho.txt	情報	また，実習に当たっては，作品を相互に観賞し評価するなどの活動を通して，効果的に情報を表30現するための知識や技術などを確認するとともに，生徒の企画力，表現力などが向上するように留意する。
jouho.txt	情報	ア文字文字の種類，特性やコンピュータにおける文字の取扱いについて理解させるとともに，情報コンテンツを制作する際に活用できるようにする。
jouho.txt	情報	イ図形20図形の種類，特性やコンピュータにおける図形の取扱いについて理解させるとともに，情報コンテンツを制作する際に活用できるようにする。
jouho.txt	情報	ウ静止画25静止画の種類，特性やコンピュータにおける静止画の取扱いについて理解させるとともに，情報コンテンツを制作する際に活用できるようにする。
jouho.txt	情報	30エ音音の種類，特性やコンピュータにおける音の取扱いについて理解させるとともに，情報コンテンツを制作する際に活用できるようにする。
jouho.txt	情報	35オ動画動画の種類，特性やコンピュータにおける動画の取扱いについて理解させるとともに，情報コンテンツを作成する際に活用できるようにする。
jouho.txt	情報	--97/113---92-第13節情報コンテンツ実習第１目標5情報コンテンツの開発に関する知識と技術を実際の作業を通して習得させ，総合的に活用する能力と態度を育てる。
jouho.txt	情報	この科目のねらいは，情報コンテンツの制作・発信分野の他の専門科目で個別に学んだ知識と技術を，簡単な情報コンテンツをグループで開発するなどの実践的・体験的な学習活動を通して，総10合的に活用することができるようにすることである。
jouho.txt	情報	第２内容とその取扱い１内容の構成及び取扱い15この科目は，(1)情報コンテンツ開発の概要，(2)要求分析と企画，(3)情報コンテンツの設計と制作，(4)運用と評価の４項目で構成しており，４～８単位程度で履修されることを想定して内容を構成している。
jouho.txt	情報	（内容の構成及び取扱い）20ア指導に当たっては，実習を通して，著作権などの知的財産の取扱いにも留意して，情報コンテンツを開発するための一連の作業を理解させること。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，グループなどによる簡易な情報コンテンツの開発実習などを通して，情報コンテンツにかかわる一連の作業を総合的に理解させる。
jouho.txt	情報	イ指導に当たっては，学校や生徒の実態及び開発する情報コンテンツに応じて，適切な規格，30技術及び技法を選択すること。
jouho.txt	情報	この科目の指導に当たっては，学習環境等の学校や生徒の実態及び開発する情報コンテンツに応じて適切な規格，技術及び技法を選択する。
jouho.txt	情報	35２内容(1)情報コンテンツ開発の概要ア情報コンテンツ開発の基礎イ開発工程と管理40（内容の範囲や程度）ア内容の(1)のアについては，情報コンテンツの開発にかかわる産業の現状を取り上げ，情報コンテンツの開発工程やその特徴について扱うこと。
jouho.txt	情報	ちよくここでは，情報産業における具体的な事例を取り上げ，情報コンテンツの開発工程の内容や特徴--98/113---93-など，情報コンテンツの開発にかかわる基礎的な内容について理解させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	また，情報コンテンツの開発工程における一連の作業を取り上げ，それぞれの意義や役割を理解させるとともに，それぞれの作業が円滑かつ適切に行われるための管理作業の意義，役割や重要性について理解させることもねらいとしている。
jouho.txt	情報	5ア情報コンテンツ開発の基礎情報コンテンツを開発する工程として，要求分析，企画・提案，設計，制作，評価などの作業を取り上げ，それぞれの作業の意義，役割や重要性などについて理解させる。
jouho.txt	情報	その際，情報産業における具体的な事例を取り上げ，情報コンテンツの種類や情報メディアとの関係，情報産業や社会に10おいて情報コンテンツが果たしている役割や及ぼしている影響などについて理解させる。
jouho.txt	情報	イ開発工程と管理情報コンテンツの開発工程を円滑かつ適切に行うために必要なコスト管理，進捗管理や人事管理などの意義，役割や重要性などについて理解させる。
jouho.txt	情報	また，情報コンテンツを開発するに当たって，15プロジェクトリーダーの役割と工程管理表など管理手法についても理解させる。
jouho.txt	情報	ここでは，情報コンテンツを開発するに当たって，目的に合った企画及び提案ができるようにするために，利用者や開発依頼者からの要求を分析し，定義することができる基礎的な知識と技術を30習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	その際，具体的な事例や実習を通して，情報コンテンツの利用者や開発依頼者の要求を抽出するなど，要求分析の手法について体験的に習得させる。
jouho.txt	情報	イ企画40情報コンテンツの利用者や開発依頼者の要求にこたえられる企画と提案を行うために必要な基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	45(3)情報コンテンツの設計と制作ア情報コンテンツの設計イ情報コンテンツの制作--99/113---94-（内容の範囲や程度）ウ内容の(3)のアについては，概要設計や詳細設計を取り上げ，仕様を確定するに当たって設計書の作成が重要であることについて扱うこと。
jouho.txt	情報	イについては，学校や生徒の実態に応じ5た情報コンテンツの開発について扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，情報コンテンツの設計及び制作，検証を適切に行うための基礎的な知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	10ア情報コンテンツの設計概要設計や詳細設計を取り上げ，情報コンテンツを設計するに当たって，日程計画や詳細な仕様などを確定するために必要な基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	その際，情報コンテンツを開発する上で必要な概要設計や詳細設計，工程管理表などは，制作段階のみならず，運用管理や保守においても重要な役割を担っていることを実際に作成させることによって理解させる。
jouho.txt	情報	また，情報コン15テンツの制作段階に入った後の仕様などの変更は，開発工程の進捗や他の開発作業，コストに大きな影響を及ぼすことを理解させる。
jouho.txt	情報	イ情報コンテンツの制作簡単な情報コンテンツの制作実習などを通して，これまでに学んだ情報コンテンツの制作・発信20分野に関する知識と技術を総合的に習得させるとともに，実際に活用できるようにする。
jouho.txt	情報	また，情報コンテンツの制作段階で品質や動作に関する検証を実施し，その結果を制作にフィードバックすることよって全体的な品質の向上を図ることを理解させる。
jouho.txt	情報	実習作25品を情報通信ネットワーク等で公開する場合は，第三者に対する利用範囲などについて考えさせ，保有する著作権等について理解させる。
jouho.txt	情報	(4)運用と評価30ア情報コンテンツの運用と保守イ情報コンテンツの評価と改善（内容の範囲や程度）35エ内容の(4)のイについては，情報コンテンツの評価と改善の意義や目的及び重要性について扱うこと。
jouho.txt	情報	ここでは，開発された情報コンテンツの運用管理や保守，情報コンテンツの評価とその改善について扱い，その必要性と具体的な手法に関する基礎的な知識と技術を習得させることをねらいとしている。
jouho.txt	情報	40ア情報コンテンツの運用と保守情報コンテンツの開発の過程には，開発された情報コンテンツを効果的に運用したり，運用に当たって，内容の更新や修正など品質維持のための保守という重要な作業があることを理解させるとともに，具体的な例題や実習を通して，運用と保守に関する基礎的な知識と技術を習得させる。
jouho.txt	情報	--100/113---95-イ情報コンテンツの評価と改善開発された情報コンテンツが，利用者や開発依頼者の目的や要求と合致した内容や範囲，表現などになっているか，開発のスケジュール管理が円滑に行われたかなどについて分析・評価させるとともに，その結果に基づく改善策を提案させる。
jouho.txt	情報	5また，実際に企業などが運用するＷｅｂコンテンツにおいては，サーチエンジン最適化や更新情報を配信するＲＳＳなど，情報の発信にかかわる様々な技術が重要視されていることも扱う。
jouho.txt	情報	--101/113---96-第３章教育課程の編成と指導計画の作成第１節教育課程の編成5ここでは，学校において専門教科情報科に関する科目を取り入れた教育課程を編成する場合の主な留意点について，高等学校学習指導要領総則に定められている事項を中心に述べることとする。
jouho.txt	情報	25情報に関する学科においては，これまでも情報に関する各科目の履修を通して情報に関する基礎的・基本的な知識・技術を身に付けることにとどまらず，実験・実習という実際的・体験的な学習を重視してそれらの知識・技術を実際に活用できる実践力の育成に努めてきている。
jouho.txt	情報	情報に関する学科では，今回の改訂を踏まえ，これらの教育の一層の充実を図っていく30ことが求められており，その際，例えば，実習の成果や課題をまとめた報告書の作成や発表，「課題研究」の成果の発表など言語活動の充実にも努める必要がある。
jouho.txt	情報	専門教科情報科では，今回の改訂において，教科の目標に「情報社会の諸課題を主体的，合理的に，かつ倫理観をもって解決し」と示すなど，情報産業に従事する者としての規範意識や倫理観の育成を重視しており，各学校においては，道徳教育の充実が今回の改訂においても重視され40ていることを踏まえ，全教師の連携協力のもと，年間指導計画に基づき，教育活動全体を通じて，人間としての在り方生き方に関する教育が一層具体的に展開されるよう努める必要がある。
jouho.txt	情報	20表１各学科に共通する教科・科目等及び標準単位数（○印が必履修科目）教科等科目標準単位数すべての生徒に履修させる科目国語総合４○２単位まで減可国語表現３25国語現代文Ａ２現代文Ｂ４古典Ａ２古典Ｂ４世界史Ａ２30○世界史Ｂ４地理日本史Ａ２歴史日本史Ｂ４○35地理Ａ２地理Ｂ４現代社会２「現代社会｣公民倫理２又は｢倫理｣･｢政治･経済｣政治・経済２40数学Ⅰ３○２単位まで減可数学Ⅱ４数学数学Ⅲ５数学Ａ２数学Ｂ２45数学活用２科学と人間生活２物理基礎２物理４「科学と人間生活」--103/113---98-理科化学基礎２を含む２科目化学４又は生物基礎２基礎を付した科目生物４を３科目5地学基礎２地学４理科課題研究１保健体育７～８○体育保健２○10音楽Ⅰ２音楽Ⅱ２音楽Ⅲ２美術Ⅰ２美術Ⅱ２15芸術美術Ⅲ２○工芸Ⅰ２工芸Ⅱ２工芸Ⅲ２書道Ⅰ２20書道Ⅱ２書道Ⅲ２コミュニケーション英語基礎２コミュニケーション英語Ⅰ３○２単位まで減可外国語コミュニケーション英語Ⅱ４25コミュニケーション英語Ⅲ４英語表現Ⅰ２英語表現Ⅱ４英語会話２家庭基礎２30家庭家庭総合４○生活デザイン４情報社会と情報２○情報の科学２総合的な学習の時間３～６○２単位まで減可35（注：○は，それらの科目のうち，１科目が必履修であることを示す。
jouho.txt	情報	専門教科情報科に属する科目については，学科の目標や性格によってその履修単位数が異な45ると思われるので，設置者は本書の第２章の解説を参考にして標準単位数を定めることになる。
jouho.txt	情報	専門教科情報科に属する科目については，情報に関する各分野に対応して，通常履修される教育内容などを想定して，１３科目が示されている。
jouho.txt	情報	しかしながら，情報の各分野の多様な発展や地域の実態等に対応し，新しい分野の教育を積極的に展開する必要がある場合など，「学15校設定科目」を設けることにより，特色ある教育課程を編成することができる。
jouho.txt	情報	(2)専門教科・科目の履修（総則第３款の２）①専門教科の最低必修単位数（総則第３款の２の(1)）情報など専門教育を主とする学科においては，専門教科・科目について，すべての生徒に20履修させる単位数は，２５単位を下らないものとする。
jouho.txt	情報	ただし，情報に関する学科においては，各学科の目標を達成する上で専門教科・科目以外の各教科・科目の履修により専門教科・科目の履修と同様の成果が期待できるものについては，その専門教科・科目以外の各教科・科目の単位を５単位まで上記の単位数の中に含めることができる。
jouho.txt	情報	情報などの専門学科における専門教科・科目の必修単位数は，従前と同様に２５単位以上25としている。
jouho.txt	情報	情報に関する学科では，例えば，「情報産業と社会」の履修により「社会と情報」の履修に代替することなどが可能である。
jouho.txt	情報	なお，全部代替する場合，「情報産業と社会」の履修単位数は，２単位以上必要であることは言うまでもない。
jouho.txt	情報	③職業学科における総合的な学習の時間の特例（総則第３款の２の(3)）40情報に関する学科においては，総合的な学習の時間の履修により「課題研究」の履修と同様の成果が期待できる場合においては，総合的な学習の時間の履修をもって「課題研究」の履修の一部又は全部に替えることができる。
jouho.txt	情報	5情報に関する学科においては，情報に関する課題を設定し，その課題の解決を図る学習活動を通して，専門的な知識と技術の深化，総合化を図るとともに，問題解決の能力や自発的な学習態度を育てることを目標とした「課題研究」が原則履修科目とされており，これは，総合的な学習の時間が目標としているものと軌を一にしているといえる。
jouho.txt	情報	④定時制及び通信制の課程における実務等による職業科目の履修の一部代替（総則第５款の４の(4)のウ）5定時制及び通信制の課程においては，生徒の情報に関する実務経験を科目の履修の一部に替えることができる。
jouho.txt	情報	10--111/113---106-第２節各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い学習指導要領では，第３章第７節情報第３款に情報に関する各科目についての配慮事項を示している。
jouho.txt	情報	10(1)情報に関する各学科においては，「情報産業と社会」及び「課題研究」を原則としてすべての生徒に履修させること。
jouho.txt	情報	(2)情報に関する各学科においては，原則として情報に関する科目に配当する総授業時数の10分の５以上を実験・実習に配当すること。
jouho.txt	情報	(1)原則履修科目について情報に関する各学科において原則としてすべての生徒に履修させる科目（原則履修科目）につい20ては，従前と同様「情報産業と社会」と「課題研究」の２科目とした。
jouho.txt	情報	「情報産業と社会」は，情報と社会とのかかわりや情報産業と職業についての基礎的な内容など，情報に関する専門的な学習への動機付けとなるよう内容で構成している。
jouho.txt	情報	25なお，「情報産業と社会」はこの科目の性格やねらいからみて低学年で，「課題研究」は高学年で履修させることが望ましい。
jouho.txt	情報	(2)実験・実習の配当時数について情報に関する各学科においては，従前より実験・実習を主要な学習方法としてきたが，これから30の技術革新の進展や新しい情報産業の形成等に対応するため，創造性や問題解決能力の育成及び望ましい勤労観や職業観の育成などを一層重視して，実験・実習を充実することがますます重要である。
jouho.txt	情報	このことを踏まえ，情報に各学科においては，従前から情報に関する科目に配当時数の合計の10分の５以上を実験・実習に充てることとしており，引き続き時数の確保とともに内容の一層の充実に努めることが大切である。
jouho.txt	情報	(3)地域等との連携・交流について情報に関する各学科における教育のより一層の改善・充実を図っていくためには，地域や産業界40との連携・交流などの双方向の協力関係を確立していくことが極めて重要である。
jouho.txt	情報	したがって，情報に関する各学科においても，これまで以上により実践的な学習活--112/113---107-動や就業体験を積極的に取り入れていくことが求められている。
jouho.txt	情報	さらに，生徒が情報における各分野の最新の知識と技術を身に付けたり，望ましい勤労観・職業観を育成するために，情報に関する各分野の第一線で活躍する学校外の職業人等を学校に招請し，学校における教育活動に協力してもらうことは有意義なことである。
jouho.txt	情報	10２各科目の指導に当たっての配慮事項について２各科目の指導に当たっては，コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用を図り，学習の効果を高めるよう配慮するものとする。
jouho.txt	情報	15情報手段の活用は，一つの学校の枠を越えて，様々な地域や産業界との情報の共有・交流を可能にし，学校がそれらとの連携の下に教育活動を展開することを可能にするものである。
jouho.txt	情報	例えば，産業界や大学等とネットワークを結ぶことによって，必要と20する情報を迅速に入手できることや最新の情報に関する専門的な知識と技術を得ることなどが可能となり，生徒の学習に対する興味や関心を広く豊かにすることができるとともに，こうした学習を通して，生徒自らの情報発信能力を育成することにもつながる。
jouho.txt	情報	したがって，専門教科情報科に関する各科目については，情報手段を積極的に活用し，指導の充実を図っていくことが必要である。
jouho.txt	情報	特に，情報に関する実験・実習においては，先端的な施設・設備や新技術を活用した実験・実習等が実施されるようになることから，これらに関する安全と衛生に十分留意する必要がある。
jouho.txt	情報	35さらに，パーソナルコンピュータなどの情報関連機器を操作する際の姿勢，照度や操作時間など生徒の心身の健康に対する様々な影響などに十分配慮することが必要である。

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