情報通信白書によれば、小学生にあたる六歳から12歳の子ども達のおよそ70%が既にネットを利用している。 この現実を捉えれば、****や****等は小学校での学習項目に加えられるべきなのではないだろうか。 小学校では<慣れ親しむ?>ことが基本となり、難しいと思われる項目は中学校での学習になっているのは 従前とかわらない。しかし、今回の改訂で、高等学校情報Aでの学習内容を中学校で学ぶことになった。 中学校での情報教育に関わる学習内容が劇的に増えたのである。しかし、中学校で身に付けるべき情報教育 に関わる学習内容の殆どはこれを技術・家庭に置いている。はたして、中学校でこれら学習内容のを全てを 展開することができるのであろうか?。 ところで、全ての教科に情報教育に関わる学習内容が盛り込まれたことにより、全ての学校でそれらの必要 十分な学習活動が行われれば、デジタルデバイドは小さくなる。 しかし、北海道*****によれば、僻地扱いの小さな小学校が多数存在し、中には複式の学習がおこなわ れているがっこうまで存在する。また、中学校にあっても僻地の小さな学校が存在している。もし、これら の学校における情報インフラの整備などに遅れがあったとしたなら、情報教育に関わる学習内容を十分に展 開できない状態となる。これは、情報教育に関わる学習内容の盛り込まれる範囲や量が大きくなればなるほ ど、ディジタルデバイドをむしろ拡大する結果になることを示すものである。事実、筆者の地区での小学校 ・中学校間におけるその差は大きく、高校での授業でそれらに対する手当が必要になっている。 今後、北海道特有のこのような現状を十分に理解し、其れを踏まえた上で、地域に合った小学校から高等学 校までの情報教育に関わる学習内容の振り分けを考えることが必要になるのではないだろうか。 これら、容易に想像できる問題点を解消するためにも、情報化の各地域での実態をふまえた上で各校種での 学習内容と役割を各校種間でお互いに理解しなければならない。 今回のこの表は高等学校の教諭からの一方的な物の見方考え方に基づいてで作成・考察を加えた物であるた め、より現実的で有意義なものにするために、各校種の協力連携が必要とされる。 今後、更に研究を進めてみたい。