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[[研究集会2015(2016/01/8)]]

さて、すでに春先の役員会で方向性を決めて、情報部会のChoice Wiki(Web)でご案内してきたところですが、本年度の研究集会では例年あった基調講演を取り止めて、一度ガッツリと授業作りから評価までを体験してみようということで、丸一日をワークショップに充ててみようと考えました。

それはまた、今年度の研究テーマである

   生徒も先生も、みんなが幸せになれる評価の研究
   (「やらなければならない」から「やると楽しい」への移行)

を実践的に、そして実証的に深めてみよう、ということでもあります。


話の流れで私が主に担当するということになりましたので、現在構想しているワークショップの内容をここで公開し、さまざまな問題意識を共有してみたいと考えています。
今後、ブラッシュアップしたものを随時報告できればと思いますので、皆さんからも質問や意見、アドバイスなどをたくさん頂ければ幸いです。
当日のワークショップが広がりと深まりを持つためにも。


さて、終日のワークショップですから、あまりにもガチガチにやると疲れてしまうと思うのです。
そこで、活動にもいろいろなバリエーションを付けるように考えてみましたが、いかがでしょうか。
本メールの後半はそのワークショップの実施要領案ですが、それについて流れを
説明してみます。

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-タイトル
--タイトルの内容が盛りだくさんです。(^^;
てんこ盛りの内容です。
それだけ、授業作りの最初から最後の評価まで、一貫してやってみたいと思います。

-WS1
ワークショップといっても、活動を行うために必要な知識や考え方があるので、それをワークショップ1(WS1)として学びます。
その内容はABCの3つありますが、資料の最後に、ミニ基礎講座として概略をまとめてあります。

-WS2
--WS2では、科学的リテラシーの例として「平均」を取り上げます。
--WS2-1で、知っているようでよく知らない、使えているようで使えていない平均を扱ってみます。
--WS2-2でその体験を観点別評価という面から捉えてみます。
これはいわば、1回目の観点別評価の体験ということになります。

-WS3
--WS3では、数ある選択肢の中から客観的に選択決定するという「意志決定=問題解決」の方法としてAHP(階層分析法)を取り上げて体験してみます。
実はこれ、普通の平均(相加平均)ではなくて相乗平均を扱います。つまり、WS1がこの伏線となっているわけです。
--WS3-1で行うAHPは、作業をしているときには単純な表計算が続くのですが、終わりにその仕組みをビジュアルでAha!っと知ることになります。
--WS3-2で、2回目の観点別評価を体験します。
2回の体験で、観点別評価の組み立て方にも慣れてくると思います。
私見ですが、観点別評価、そして評価規準の作成の上手下手は、訓練によるところが大きいと思います。

-ここまでで、お昼休みに入ります。
お弁当を食べ、企業展示、企業プレゼンで楽しみましょう。
午後からはさらに主体的な活動をしましょう。

-WS4
--WS4-1で、先ほどのAHPを活用した授業を構想してみましょう。
WS3-1では、いわばAHPの授業を体験した、ということに等しいとおもいます。それをそのまま学習計画案に落とし込んでもいいし、自分なりのアレンジを加えるとさらに楽しいと思います。
--WS4-2では、評価規準から評価基準へ、つまりルーブリックの作成をやってみます。
3段階が一番たやすいです。
中レベルを、規準を具体的にすることで設定できれば、あとの上下レベルは何とか書けます。
次に4段階ですが、中レベルを隠しておいて、上下レベルを細分化できればできてしまいます。
そこに、先ほど隠しておいた中レベルを復活させれば、5段階までは自由に作れるようになります。
--WS3-1でのAHPの体験授業を、ここで作成したルーブリックを用いて評価してみましょう。
さて、このような形成的評価を、総括的評価に繋げるためにはどうしたらよいのでしょうね。

-WS5
--最後のWS5では、どなたかに作成した学習計画案とルーブリックをプレゼンテーションしてもらい、徹底的な討論をしてみましょう。
具体的な問題点を明らかにして初めて、次の改善に取り組めることになります。
みんなで取り組むこのワークショップの一連が、日常的な教材研究の進化、深化に繋がればいいですね。

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以上です、よろしくお願いします。

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