研究テーマ趣旨説明2014

2nd役員会レジュメ2013

研究テーマ趣旨説明2014(平成26)年度版原案

 学習指導要領が新しいものに変わり、情報も共通教科として二つの科目へと再編されました。授業の中で目指して行くべき方向性も見直され、多くの学校では新たな実践も行われたことと思います。新学習指導要領の初年度ということもあり、授業の中では若干の戸惑いもあったかも知れませんが、次年度以降に向けての手応えも感じられたのではないでしょうか。また、課題となる点をいかにして克服するかという問題も見つかったことと思います。そんな一年を振り返りながら、来年度の研究テーマを提案します。


学習活動のアレンジ

 昨年度の研究テーマは「授業づくりの繋がりづくり」でした。ここで目指していたのは、授業の実践発表を通して、多くの人がアイディアを共有していきましょうということでした。研究会に参加して積極的に情報交換を行うことで授業をより良いものにするためのヒントを見つけるのが狙いでした。
 こうした研究会で得られる実践例は、運良くそのままの形で自分の勤務校に取り入れる事ができれば良いのですが、実際には授業に取り入れるためには何らかのアレンジが必要になってくることが多いようです。それは、コンピュータ教室の設備面が原因かもしれないし、それまでの授業で生徒たちが身につけている予備知識の有無にも依存してきます。学校ごとにそれぞれ異なった背景が存在していることでしょうから、一つの実践がそのままの形で自分の授業の中に取り込める事はむしろ稀なのかもしれません。
 私たちは日々教室の中で、様々な制約の中で授業を行っています。限られた時間と設備の中で、自分の持っている力を最大限発揮して、スキルの異なるたくさんの生徒たちを相手にしなければなりません。他校の実践を取り入れるどころか、教科書の実習例でさえも実現が難しい場合だってあり得るわけです。そんなときには、積極的に学習活動をアレンジしませんか。
 アレンジするのは学習活動の背景に制約があるときばかりではありません。現在の学習活動を振り返ってみれば、もっと違った授業方法や教材が思い浮かぶかもしれません。たとえ部分的にでも扱う内容を変化させてみると思わぬ効果が現れるかもしれません。いろいろな方向から学習活動を見直す事で、新たな実践が生まれることも考えられます。答えは一つではないはずです。


そして最適化を進める

 学習活動をより良いものとするためには、部分的にアレンジを加えるだけでは足りません。年間を通して学習活動を捉えたときに、当初のねらいがきちんと達成できていなければなりません。逆に、年間計画で想定した通りに学習活動が展開でき、学習活動を正しく評価できたならば、その学習活動は生徒たちにとって最適化されたものとなっているはずです。
 私たちが目標とすべきは、私たちが、生徒たちの興味を引き、関心を高め、主体的に学んでくれる学習活動を創造することであり、そのためには学習活動が最適化される必要があります。学習活動をアレンジする中で、どのような学習活動がふさわしいのかを評価して、もっとも効果的なものを選択できるように準備しておきたいものです。


 以上を趣旨説明として、2014年度の研究テーマを以下の通り提案します。

学習活動のアレンジと最適化


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Last-modified: 2023-03-28 (火) 21:32:53